Doorkel、プレシリーズAラウンドで3億円の資金調達を実施

この記事は約7分で読めます。
 教育機関向けSaaS型業務管理システム「SchooLynk Contact(スクーリンクコンタクト)」を開発・展開する株式会社Doorkel(本社:東京都港区、代表取締役:鈴木陽平)は、プレシリーズAラウンドにおいて、ニッセイ・キャピタル株式会社を新規リード投資家とし、池森ベンチャーサポート合同会社から第三者割当増資を実施しました。また、複数の金融機関からの融資により、総額3億円の資金調達を行いました。これにより累計調達額は4.5億円となります。
 今回の資金調達により「SchooLynk Contact」のさらなる機能強化を図り、教育機関のDXの対象業務範囲を拡大することで学生の進路選択や入学後の学びの体験をアップデートいたします。また、既存顧客の大学や専門学校といった高等教育機関だけでなく、学習塾や社会人向け資格取得学校、語学スクール・教室といった民間領域への展開およびそれにともなう新たな機能追加と人材採用を強化いたします。

  • きっかけのインフラを社会実装し、学びの体験をアップデートする。

 Doorkelは、「きっかけのインフラを社会実装する」をミッションに掲げ、大学や専門学校といった教育機関の募集広報(学校の魅力を伝え、進学してもらうために行うマーケティング活動)のDXを支援するSaaS型業務管理システム「SchooLynk Contact」を開発・提供しております。紙ベースの学生情報管理からデジタルに切り替えることで業務効率化を実現できるだけでなく、SNSとの連携等により潜在入学者数の拡大といった効果を発揮し、2020年2月のサービス開始以降、国立大学や著名私立大学、専門学校グループなど250校以上の教育機関に導入されております。
 SchooLynk Contactを導入する大学や専門学校で学ぼうと考えている学生は、資料請求、入試関連情報の受け取り、オープンキャンパス予約・参加、AOエントリー・出願といった一連の流れを全てオンライン上で完結できるだけでなく、個々の興味関心に応じたパーソナライズ化された情報を日常的に活用するSNSを通じて受け取ることができるため、より学生に寄り添った新たな進路選択体験が可能になります。

Doorkelは今後も教育機関の業務DXを通じて学生及びその保護者に寄り添った新しい体験を実現し、全ての学ぶ人々が「自分の価値や可能性に気付くきっかけ」や「その価値、可能性を伸ばすきっかけ」に出会える仕組みづくりを行っていきます。
 

  • 調達の目的と今後の展開

 このたびの資金調達の目的には大きく2つの軸があります。
 1つ目は、DXの対象となる業務範囲拡大のための機能開発です。教育機関では、学生を「集める(魅力を訴求し入学してもらう)」「教える(学びを提供する)」「送り出す(進学・就職のサポート)」の3つの業務領域に大きく分類することができ、当社では2020年2月のサービス開始以降「集める」部分のDX化を中心に推進してきました。今後は「集める」の機能拡張を推進すると同時に、「教える」「送り出す」といった新しい領域において、入金管理機能や保護者コミュニケーション機能、求人情報マッチング機能等の提供を計画しております。新機能の提供を通じて業務課題を解決することで、業務効率化及び教育価値向上に繋げ、より広い範囲において学生の学び体験や学生を支える保護者の体験をアップデートしていきます。
 2つ目は、学習塾や社会人向け資格取得学校、語学スクール・教室といった民間領域へのシステム導入を進める上での機能開発です。民間教育事業領域においても、生徒募集や学習管理、請求管理などの業務領域において煩雑な業務が多く存在しており、業務のデジタル化による業務効率化や学習体験の向上が強く求められております。弊社ではこれまでに培ったノウハウを活かし、民間教育事業者向けにマーケティングオートメーション機能や潜在顧客データ管理機能、保護者コミュニケーション機能を提供することで、教育事業者における人材リソース不足の課題解決に貢献すると同時に、高等教育機関領域と同様に学生及び保護者体験の変革を進めていきます。

  • 引受先からのコメント

ニッセイ・キャピタル株式会社
ディレクター 松尾 健介 氏
キャピタリスト 土居 優 氏

 コロナ禍にあって、この数年の間に各教育機関においてはオンライン授業をはじめとする教務関連のDX(デジタルトランスフォーメーション)に積極的に取り組む動きが見られます。他方、そうした教務以外の業務、例えば生徒募集にかかるマーケティング業務や在校生に関する情報の管理業務などに関しては、まだまだDX推進による業務効率化の余地が大きいものと考えます。
 この点、Doorkel社では2020年より学生募集のための広報支援ツール『SchooLynk Contact』を他社に先駆けてローンチ、そのUI・UXが高く評価されており、僅か3年間で250校に導入されるまでに普及してきております。
今回、ニッセイ・キャピタルでは、常に顧客ファーストを心掛け、かゆいところに手が届くサービスづくりをモットーとする鈴木社長の経営手腕と当社メンバーのプロダクト開発力を評価させて頂き、投資を決定することと致しました。
 現在、Doorkel社では複数の追加機能の開発を進めており、これによって教育機関における業務のDXがより一層進展し、利便性と価格の両面において業務効率化が図られていくものと期待しております。

池森ベンチャーサポート合同会社
代表 池森 賢二 氏

 不確実性が増し個が注目される現代、いかなる教養と専門性を身につけていくか、特に大学や専門学校の選択は、リスキリングも含めて“社会と接続する学びの場”として益々重要となっています。
彼らの“SchooLynk Contact”は教育機関の募集広報DXだけではなく、“感性を磨き教養を育む新たな出会いの場”を提供する可能性をもっていると感じています。
 将来的には国内の大学や専門学校だけではなく、世界中の教育機関と学びを求める人々を繋ぎ、一人ひとりがウェルビーイングを実現する、その一助となるプラットフォームに成長して欲しいと思っています。

  • 株式会社Doorkelについて

 Doorkelの社名は、ドアを開けることから成り立っており、きっかけを軸に事業を展開しています。「きっかけのインフラを社会実装する」をミッションに、誰もが過去に経験しただろう「自分の価値や可能性に気づく、あるいはその価値や可能性を伸ばすきっかけ」を偶発的なものではなく必然に変えていく、そんな想いを持って教育DXを主軸に取り組んでいます。大学や専門学校における募集広報をDXするSaaSプロダクト「SchooLynk Contact」の開発・展開のほか、教育機関向けITコンサルティング事業や留学生を支援するプラットフォーム事業を展開しています。

【SchooLynk Contact(スクーリンクコンタクト)について】

 SchooLynk Contactは、大学や専門学校における募集広報をDXするクラウド型のマーケティングシステムです。高校生の認知獲得から出願促進までを一つのシステムで完結でき、従来までの紙で管理していた学生の情報をデータ化し管理することで、パーソナライズされた情報を学生に伝えることができます。新型コロナウイルス感染症の蔓延に関連した募集広報のデジタル化ニーズへいち早く対応し、2020年2月にサービスをリリース。僅か3ヶ月で200校以上の大学・専門学校に導入されました。

【会社概要】
代表取締役:鈴木陽平
所在地  :東京都港区芝 2-27-8 VORT 芝公園 4 階
設 ⽴    :2017年8⽉
資本金  :228,362,500 円(2022年7月時点、資本準備金含む)
URL         :https://www.doorkel.com
事業概要   :教育サービス事業・キャリアサービス事業

【採用情報】
一緒にはたらく仲間を探しています。ITの力で、誰もが夢を実現できる社会を一緒につくりませんか?
(採用情報ページ:https://recruit.doorkel.com/

タイトルとURLをコピーしました