本製品は、マルチプロジェクションにおいて、複数の投写が重なるエリアの光量調整や幾何学補正をハードウェアで制御します。ブレンディング機能をもたない、または幾何学補正機能に制限のあるプロジェクターでも、シームレスで美しいマルチプロジェクションをローコストで実現できます。
4K入力対応のエッジブレンディングプロセッサー
4K入力対応の本製品は、エッジブレンディング機能をもたないプロジェクターと組み合わせて、高精細で、継ぎ目やひずみのない美しいマルチプロジェクションを実現します。複数のプロジェクターの投写が重なるエリア(オーバーラップエリア)の光量を水平・垂直方向に調整できるエッジブレンディング機能(※1)や、美しいマルチプロジェクションを実現するための多彩な幾何学補正機能を搭載しています。また、入力映像を分割出力する機能を搭載しており、N入力N出力、1入力N出力の両方が可能です。
操作は、ハードウェア本体のボタンだけでなく、リモコン、RS-232、USB、ネットワーク経由で外部制御できます(※2)。
(※1)M811Lはエッジブレンディング機能を搭載していません。
(※2)G112はUSB・ネットワーク経由での外部制御に対応していません。
入力画像の分割機能
本機に入力した映像を縦横最大15分割し、任意の部分を出力できます。
幾何学ひずみ補正
投写エリアに幾何学補正の起点となるポイントを最大153点(17×9)表示させて、ポイントごとに制御・補正し、曲面などフラットでないスクリーンにもなめらかに投写します。また、直線的に調整するリニアリティ補正にも対応します。
コーナー補正
コーナーのある壁面にも上下平衡に補正、また映像の折り目とコーナーを合うよう補正し、なめらかに表示します。
オーバーラップ機能
複数のプロジェクターでマルチプロジェクションを行う場合、重ね合わせ部分に入力した映像を生成できます。
新ソフトウェア「GCT」で幾何学補正設定が簡易化
専用ソフトウェア「GCT(GeoBox Control Tool)」をインストールしたPCからUSBまたはネットワーク経由で、各種設定、設定値の保存・呼出、リブート・IN/OUTのリアルタイムステータス監視、ファームウェアのアップデートを実行できます。また、ハードウェア本体の操作ボタンで設定した幾何学補正データを「GCT」で再編集できます。
幾何学補正データを本体へ保存する手順が、従来モデル(ソフトウェア「GWarp3」)に比べ簡易化されました。さらに、幾何学補正の最大ポイント数がハードウェア本体とソフトウェアで同一となり、曲面スクリーンを使用する場合でも、本体で幾何学補正設定の微調整が可能です。リニアリティ補正も「GCT」から実行できます。
新製品ラインナップ
今回発売の「GeoBox M810シリーズ」には、1~4出力に対応する4モデルのエッジブレンディングプロセッサー(市場想定売価:235,000円~670,000円)と、幾何学補正に特化したイメージプロセッサー「M811L」(市場想定売価:204,000円)をラインナップしています。同時発売の「GeoBox G112」は、1出力対応のコンパクト設計のエッジブレンディングプロセッサー(市場想定売価:144,000円)です。
GeoBoxの全ラインナップは下記のカタログデータをご参照ください。
https://www.jmgs.jp/download/catalogue/vns/index.html#target/page_no=1
GeoBoxエッジブレンディングプロセッサー/イメージプロセッサーとは
GeoBoxエッジブレンディングプロセッサーは、ブレンディング機能をもたないプロジェクターと接続して、複数の投写が重なる部分の光量を調整し、シームレスなマルチプロジェクションを実現します。さらに、幾何学補正機能も搭載。曲面やコーナー等、フラットでない壁面等にもなめらかに美しく投写でき、ハードウェア本体とソフトウェアの両方で調整可能です。GeoBoxイメージプロセッサーは、この幾何学補正機能に特化したモデルです。光量調整機能は搭載していません。
世界のIT機器製造の集積地、台湾・台北市にて2000年に設立。創業以来、一貫してプロフェッショナル用途のビデオプロセッサー開発に取り組んでいる。
・GeoBox M811L 幾何学補正プロセッサー