“小学生の選ぶ”「今年の漢字®」1位は、2年連続「楽」 ~トップ5は「楽」「二」「悲」「戦」「新」~

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小学生にとっても、国内外におけるニュースの影響を感じられる結果に。「二」は“成人年齢が20 才から18 才に2才下がった”。「悲」「戦」は“戦争や悲しい事件が多かった”。その中でも、“人と会える喜びや楽しみを見つけた1年”だったことが判明。

2022年「今年の漢字®」第1位「戦」 画像提供:(公財)日本漢字能力検定協会

12月12日(月)に漢検協会から発表された「今年の漢字®」第1位は「戦」で、2022年は、ウクライナ侵攻が世界に大きな衝撃を与え、さらに円安・物価高による生活上での身近な戦いもあったことを表していました。そのような中、子供たちは、“国内外で起こるニュースに関心を寄せながらも、さまざまな活動が再開された中で人と会える喜びや楽しみを見つけた”1年だったことが明らかになりました。日本漢字能力検定協会「今年の漢字®」統括責任者 山田昌哉氏は、2022年を「国内外の衝撃的事件や急激な円安・物価高の影響が多くの人に不安を与えた一年」と振り返っています。  

■“小学生の選ぶ”「今年の漢字®」1位は2年連続で「楽」。今年の傾向は?
トップ5は「楽」「二」「悲」「戦」「新」で、小学生にとっても、国内外におけるニュースの影響を感じられる結果となりました。小学生の選定理由として、1位の「楽」では“新型コロナウイルスによる行動制限が緩和され、楽しい出来事が増えた”という意見が見られました。「二」は“成人年齢が 20才から18才に2才下がった”、「悲」「戦」は“戦争や悲しい事件が多かった”、「新」は“世の中が変わり、新しい時代になった”といった理由からでした。2年連続で「楽」が1位となった結果より、子供たちは日々新しい発見や経験の中から、楽しみを見出しているといえそうです。

■選定理由  (以下原文ママ)

  • 【1位:「楽」】

・ せいげんがなくなってまた自由に色々な所にいけるようになるのをみんなが「楽」しみにまっているし、家にいることが多くなって家にいる「楽」しみに気付いたから。(小5)

・ 1ねんせいになってあたらしいおともだちができてうれしいし、べんきょうもたのしいし、せんせいにいっぱいはなまるをもらってうれしいし、学校がたのしいからです。(小1)

・ ひさしぶりに青森県にすんでいるおばあちゃんとおじいちゃんにあえた。(小4)

  • 【2位:「二」】

・ ことしは2022年で2をいっぱいつかっていたから二にしました。(小1)

・ 「二」という数字が多いし、20才から18才の「2」など、いろいろな「2」があるからです。(小3)

・ せい人年れいが2才さがったから。(小6)

  • 【3位:「悲」】

・ ウクライナでせんそうがあってたくさんの人がいのちがうばわれてしまったから。テレビで家がばらばらになっているところをみるといつも「どうしてこんなことになるのかな。」と、かなしくなってしまいます。(小2)

・ ロシアがウクライナにしんこうを始め,多くの命がうばわれたから。また,安倍元首相がじゅうげきされるなど世界をこんわくするような事が多かったため。(小4)

・ 学校でなかなかクラスメイトが全員そろわなくて悲しかったからです。(小6)

  • 【4位:「戦」】

・ まさか自分が生きている時に戦争がどこかで起きるとは、思いませんでした。(小6)

・ いろいろなことにちょう戦したから。また、コロナで戦ったから。そして、これからもちょう戦していきたいから。(小3)

・ コロナと戦かっているし戦争もロシアがしているから。テストとも戦っている。(小5)​​

  • 【5位:「新」】

・ 今年ワンピ-スの曲「新時代」がはやったので新時代の新にしました。(小6)

・ 今年は、SDGsとかのもくひょうがあって、だんだんせかいが新しくなっているような気がするから(小2)

・ 西九州新かん線がかいぎょうしたから(小4)

この結果を受け、日本漢字能力検定協会の山田昌哉氏は次のようにコメントしています。
「「楽」は2年連続での1位となりました。選んだ理由として、コロナ禍による行動制限がなくなったことや身近な出来事を挙げるコメントが多く見られました。国内外で衝撃的な事件やニュースが多い中でも、子どもたちは日常を楽しんでいたということがわかります。今年も多数の子どもたちが「今年の漢字®」に参加してくださいました。応募を通じて、漢字を考えたり、調べたりしたことと思います。漢字の面白さをたくさんの子どもたちに感じてもらえたら大変嬉しく思います。」

【公益財団法人 日本漢字能力検定協会 執行役員 山田 昌哉氏 プロフィール】
大学卒業後、国内メーカーを経て、2005年に漢検協会に入職。「漢検」の普及をはじめとして「文章読解・作成能力検定(文章検)」の事業化など、主に日本語能力育成活動に従事。現在は「今年の漢字」等の啓発活動を含む普及・啓発部門を統括している。

■“小学生の選ぶ”「今年のニュース」

 1位:(14,053票) 安倍元首相がじゅうげきされる
 2位:  (6,859票) 「ジブリパーク」が11月1日に開園
 3位:  (6,176票) ロシアがウクライナのしんりゃくを開始
 4位:  (3,339票) 大谷翔平さん、メジャー通算100号ホームラン
 5位:  (3,332票) BTSがグループ活動を休止

特に気になった「今年のニュース」に関してもアンケートを実施しました。楽しい話題・悲しい話題がランクインする中、ウクライナの戦争や大谷選手の活躍、韓国のアイドルグルーブBTSの活動休止など、海外のニュースにも関心が高い結果となりました。
*小学3年生~6年生の会員を対象に2022年11月10日~16日に実施。有効回答数39,541人。

 

  • スマイルゼミの取り組み

スマイルゼミは、漢検の奨励賞を9年連続受賞しています。漢検を無

料で受検できるキャンペーンを実施するなど「書く学び」にこだわるなかでも漢字に注力してきました。実際にスマイルゼミで採用しているペンは、1.7mmのペン先で、専用タブレットにしっかり手をついて書くことができるため、漢字の「とめ・はらい」など細かな文字まで書くことが可能です。また、タブレットで出題される問題は、”答えを丁寧な文字で書けているか”まで判断し、指摘するので文字をしっかり書く習慣が身につきます。その結果、スマイルゼミ会員の漢検合格率は95.9%*を誇ります。スマイルゼミは今後も、お子様の「書く学び」を応援し、漢字を書く楽しみを提供していきます。
*スマイルゼミ 小学生コース会員の2020年度第2回日本漢字能力検定合格率(小学生該当級/小数点第2位を四捨五入して集計)
 

  • スマイルゼミについて

「スマイルゼミ」は、2012年に国内初として開講した、タブレットで学ぶ、幼児・小学生・中学生・高校生向けの通信教育です。すべてのコースで「書く学び」にこだわり、紙での学習と同じように書くことができるため、ストレスなく、質の高い学習効果が得られます。幼児コースでは、お子さま一人でも楽しく学びを進められる仕組み、小学生コースでは、学習の習慣化を促すサイク ルと教科書準拠の学び、中学生コースでは、一人ひとりが最適な学習プランと教材で学べる「個別指導式学習」、高校生コースでは、「戦略AIコーチ」が志望大学合格まで学習プランを提示する機能など、お子さまの成長に合わせて“いま”必要な学びを提供しています。また、お子さまの学習状況や理解度はすべて保護者のスマートフォンに共有されるため、適度な距離をとりつつ見守りが可能です。

* 「漢検」「漢字検定」「今年の漢字」は公益財団法人 日本漢字能力検定協会の登録商標です。
 * 記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

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