エンジニアは、「客先常駐」と「自社開発」という大きく2つの働き方に分かれており、それぞれに異なる魅力が存在しています。
そこで今回、「①安定的な収入 ②働き方の柔軟性 ③スキルアップ ④市場価値」の4つの観点で、いずれの働き方も経験したエンジニアへアンケート調査を実施いたしました。
【TOPICS】
- ①安定的な収入 「求められて仕事をするのでニーズが高い」などの理由から、54.8％が客先常駐エンジニアの方が安定的な収入が見込めると回答。
- ②働き方の柔軟性 「顧客に左右されない」などの理由から、56.5％が自社開発エンジニアの方が働き方の柔軟性が高いと回答。
- ③スキルアップ 「業種・案件など幅広く経験できる」などの理由から、58.3％が客先常駐エンジニアの方がスキルアップできると回答。
- ④市場価値 「多様なスキル・情報が身につく」などの理由から、56.9％が客先常駐エンジニアの方がエンジニアとして市場価値が上がると回答。
- ①安定的な収入 「求められて仕事をするのでニーズが高い」などの理由から、54.8％が客先常駐エンジニアの方が安定的な収入が見込めると回答。
Q：安定的な収入が見込めるのは、客先常駐・自社開発どちらのエンジニアだと思いますか？
『客先常駐エンジニア（54.8％）』と回答した方に理由を伺ったところ、「求められて仕事をするのでニーズが高い（43人）」、「契約ベースのため仕事（収入）が安定している（28人）」という意見が多くあがりました。
客先の都合に左右される可能性はあるものの、ニーズの高さから安定的な収入が見込めるようです。
【客先常駐エンジニアと回答した理由】
1位「求められて仕事をするのでニーズが高い」・・・43人
・必要とされて客先に常駐するのだから、ニーズも案件も多く、常駐しながら営業活動を展開すれば新たなプロジェクトに繋がる
・顧客ニーズに対応できるから収入がよい
2位「契約ベースのため仕事（収入）が安定している」・・・28人
・結局は契約があっての作業なので安定はしている
・年間で合意した予想業務量での契約のため、負荷量が分かりやすいから
3位「長期契約が多く、信頼を得れば継続的な契約が望める」・・・15人
・評価によって、契約が継続しつつ単金も上がっていくから
・長く雇われる傾向があるため
【自社開発エンジニアと回答した理由】
1位「客先の都合に左右されず安定感がある」・・・77人
・継続的に自社で開発作業を行う事ができる前提が達成できるならば、自社開発エンジニアの方が安定的ではあると考える
・特定の顧客に依存しないため
2位「自社製品は販売後のビジネス展開も期待できる」・・・30人
・自前で独自ソフトを開発し、拡販する方が独自性も出せて売り上げも多く上げられると考えるため
・商品を抱えている強みがあるから
3位「仕事がやりやすく生産性を担保できる」・・・18人
・自社で開発、展開する事で、きめ細かい改善研究が自由に出来るから
・生産性を上げて複数案件を効率よくこなせれば、安定して利益を上げる事ができるから
- ②働き方の柔軟性 「顧客に左右されない」などの理由から、56.5％が自社開発エンジニアの方が働き方の柔軟性が高いと回答。
Q. 働き方の柔軟性が高いのは、客先常駐・自社開発どちらのエンジニアだと思いますか？
『自社開発エンジニア（56.5％）』と回答した方に理由を伺ったところ、「顧客に左右されない（148人）」、「勤務時間や休日などの融通が利く（56人）」という意見が多くあがりました。
勤務時間や休日の取り方などの融通が利くことから、働き方の柔軟性が高いのは自社開発エンジニアのようです。
【客先常駐エンジニアと回答した理由】
1位「働き方の融通が利く」・・・36人
・要求されていることさえすれば、自由に行動できる
・合わない客先だった場合に他のクライアント先への変更可能だから
2位「顧客から明確な指示が与えられる」・・・12人
・客先とのやり取りが密だから
・顧客の指示を明確に受けられるので
3位「様々な業種の案件に携われる」・・・11人
・様々な業種で経験を積めるから
・色々な案件に携われる
【自社開発エンジニアと回答した理由】
1位「顧客に左右されない」・・・148人
・自社開発なので、自社の考えがダイレクトに反映できるため
・自分達の都合で長期計画を立てることができる
2位「勤務時間や休日などの融通が利く」・・・56人
・ノルマに対する成果がすべてなので働く時間、場所を問わない
・就業規定など自社のルールが適用できるため
3位「顧客に気を使わなくてよい」・・・6人
・契約初期は、派遣先に気をつかうため
・萎縮しない
- ③スキルアップ 「業種・案件など幅広く経験できる」などの理由から、58.3％が客先常駐エンジニアの方がスキルアップできると回答。
Q. ITエンジニアとしてスキルアップできるのは、客先常駐・自社開発どちらのエンジニアだと思いますか？
『客先常駐エンジニア（58.3％）』と回答した方に理由を伺ったところ、「業種・案件など幅広く経験できる（63人）」、「トラブル対応や厳しい要求で自ずと鍛えられる（55人）」という意見が多くあがりました。
客先常駐エンジニアも自社開発エンジニアも様々な案件に携われるものの、客先常駐エンジニアの場合は限られた期間でお客様の要望に臨機応変に対応する必要があるため、スキルアップにつながるようです。
【客先常駐エンジニアと回答した理由】
1位「業種・案件など幅広く経験できる」・・・63人
・様々な現場・業界で様々な経験が積めるから
・いろいろな先端技術に触れる機会が多いため
2位「トラブル対応や厳しい要求で自ずと鍛えられる」・・・55人
・イレギュラーな要望も多く、どんどん必要な技術や知識が増えていくので
・常に客対応、臨機応変さが俊敏に求められる環境で成長できるから
3位「多方面で新しい情報・スキルを学べる」・・・26人
・自社内では得られない情報・知識を吸収できる
・環境にもよるが他社のエンジニアとの接触が多いので得るものが多い
【自社開発エンジニアと回答した理由】
1位「興味のあるスキルを探究できる」・・・26人
・マーケティング含め、高い視座でビジネスを意識した業務ができるから
・学びたい技術を取り入れる事が容易
2位「提案次第で様々な経験が積める」・・・25人
・期間限定でないので、時間をかけて広範囲の知識を身につけられる
・色々な分野のスキルを獲得できる
3位「新たな技術に挑戦できる」・・・16人
・自分の裁量も含めてチャレンジする機会が多いから
・新しい技術が習得できる
3位「社内に教育や研修の場がある」・・・16人
・自社独自のスキルアップ研修や試験を受けられるから
・自己啓発を行いやすい環境である
- ④市場価値 「多様なスキル・情報が身につく」などの理由から、56.9％が客先常駐エンジニアの方がエンジニアとして市場価値が上がると回答。
Q. エンジニアとして市場価値が上がるのは、客先常駐・自社開発どちらのエンジニアだと思いますか？
『客先常駐エンジニア（56.9％）』と回答した方に理由を伺ったところ、「多様なスキル・情報が身につく（78人）」、「顧客ニーズに応えた経験は市場評価が高い（40人）」という意見が多くあがりました。
客先常駐エンジニアの場合、常駐先の業種は多岐にわたりニーズもそれぞれで異なるため、総合的なスキルアップに繋がり、より市場価値を高められるようです。
【客先常駐エンジニアと回答した理由】
1位「多様なスキル・情報が身につく」・・・78人
・一事に深くより多種多様な知見が得られやすくフレキシビリティーがあるため
・業務に特化した、ニッチな情報を得られ、技術も習得できるため
2位「顧客ニーズに応えた経験は市場評価が高い」・・・40人
・一つの顧客を長く続けられている場合、顧客評価も高いと判断されやすいから
・顧客ニーズにあったエンジニアリングが不足しているため
3位「客先で人脈が広がる」・・・4人
・人脈を広げやすい
・色々な人と、会えるから
【自社開発エンジニアと回答した理由】
1位「能力開発をしながら幅広い経験ができる」・・・36人
・エンドユーザーに近い分、ヒューマンスキルが身につく
・発案、設計、構築など、経験を幅広く積めるから
2位「開発の主幹メンバーとして実績が評価される」・・・23人
・大きな会社ならデータを守るITの構築は高く評価されるので
・開発規模が大きい傾向があると思うからです。実績としてPRしやすいです
3位「ゼロから作り上げるため企画力が身につく」・・・17人
・世の中のトレンドを掴んで開発ができるため
・企画段階から検討できる
- まとめ
今回の調査結果から、働き方によってITエンジニアとして得られる経験や魅力が異なることが明らかになりました。
＜客先常駐エンジニア＞
・様々な業界の案件に携われることで幅広い技術や考え方が身につく
・お客様のニーズに応える経験そのものの市場価値が高い
＜自社開発エンジニア＞
・自由な発想のもと無理のないスケジュールで業務に取り組める
・上流から下流まで全ての工程に携わるため達成感や満足感が高い
エンジニアの実際の声から集計したそれぞれの魅力を踏まえた上で、企業側が求めている（市場需要の高い）エンジニアに近づくことができるのはどちらの働き方なのでしょうか。
弊社が発表した下記調査結果によると、企業側はエンジニアに「汎用的な技術知識／スキル」を求めており、保有した人材の確保、育成の難しさが人材不足の背景にあると推察される結果となりました。
※【1,013名アンケート調査／ITエンジニアは人材不足ではない！？】エンジニア採用責任者の9割が口を揃える本音（https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000091519.html）2022年3月2日公表
今回の調査と合わせて考察すると、市場需要の高いエンジニアを目指すには、様々な業界の案件に携わり「汎用的な技術知識／スキル」を得られるとの意見が多い「客先常駐」の働き方が近道と想定されます。
個々に合った自由な働き方が尊重される時代、自社開発・客先常駐それぞれの魅力を踏まえて、改めて自身に合った働き方やキャリアを検討してみるのはいかがでしょうか。
【会社概要】
■会社名：アクサス株式会社
■本社所在地：〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-22-2 新宿サンエービル14階
■代表取締役：駒木 俊祥
■事業内容：エンジニアリングサービス事業・登録型派遣事業・システム受託開発事業
■URL：https://www.axas-japan.co.jp/
■TEL：03-5908-8016
〈エンジニアリングサービス事業〉
700名を超える弊社のエンジニアが持つ確かな技術力をもとに、システム開発・インフラ構築といったIT領域から、機械・電子回路設計、CADオペレーションなどのハードウェア領域まで、様々な業種業界のお客様にエンジニアリングサービスを提供しております。
また、日本全体のエンジニア不足の解決の一助となれるよう、毎年200名を超えるエンジニア、エンジニア志望の未経験の方々を採用し、スキルの向上やキャリア開発に向けて人材制度を進化させながら、世の中にエンジニアを輩出していくことに挑んでおります。
〈登録型派遣事業〉
弊社に登録している30,000人を超える人材から、お客様のニーズに対して最適なスタッフとのマッチングを行っています。システム開発・インフラ構築・Web制作などのエンジニア業務の他、チームマネジメント、プロジェクト進行管理、ヘルプデスク等ITサポート業務など、様々な業務に応じた人材サービスを提供いたします。
〈システム受託開発事業〉
お客様のシステムやソフトウェアなどの開発業務を当社が請け負い、納品まで責任を持つアウトソーシングサービスを提供しております。プロジェクト内容や規模、納期、コストなどに応じ、開発チームが臨機応変に対応しながら、最適な形で高品質の成果物に仕上げます。
調査概要：「客先常駐エンジニア・自社開発エンジニアそれぞれの魅力」に関する調査
【調査期間】2022年4月20日（水）～2022年4月21日（木）
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,004人
【調査対象】客先常駐と自社開発双方の経験があるエンジニア
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
