贅沢よりも節約志向へアピール。株式会社トドオナダ、2022年の「ブラックフライデー」に関するウェブニュースの分析を発表

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株式会社トドオナダ(代表取締役社長 松本泰行)は、3,000以上のWEBメディアをモニタリングできるツール「Qlipper」(https://qlipper.jp/)のデータに基づき、「ブラックフライデー」に関するウェブニュースの分析を発表いたしました。
ここ数年でキャンペーンを行う企業が増えている「ブラックフライデー」。
今年も11月の第4金曜日に向けて各社が情報を発信し、メディアがそれを報じています。
この調査では、直近約1ヶ月のブラックフライデーに関する企業のプレスリリースやメディアが書いたウェブニュース記事の集計・分析を行いました。

■サマリー
・11月に入ると始まるブラックフライデー期間
・リリースが増える2週間前の木曜と1週間前の金曜
・メディア露出が集中する本番1週間前とAmazonの影響力
・ブラックフライデーを牽引するイオン、初開催で話題のファミリーマート
・今年のブラックフライデーを支える、消費者の節約志向に沿ったワード

 

  • 「ブラックフライデー」を含む記事数の推移

【すべての記事数】

「ブラックフライデー」の記事推移(10月21日〜11月20日)「ブラックフライデー」の記事推移(10月21日〜11月20日)

【プレスリリース】
※企業がウェブ配信サービスを使って出したプレスリリースを集計

「ブラックフライデー」を含むリリースの推移(10月21日〜11月20日)「ブラックフライデー」を含むリリースの推移(10月21日〜11月20日)

■11月に入ると始まるブラックフライデー期間
まず「ブラックフライデー」を含む記事数の推移を見ると、それまでほとんどなかった記事が11月1日に突然増えています。
「ブラックフライデー」を含むプレスリリースのグラフを見ると、10月31日には0本だったリリースが1日には8本となっていて、企業が11月の開始を待って情報発信をしていることがわかります。

■リリースが増える2週間前の木曜と1週間前の金曜
その後プレスリリースの発信は、11月10日(木)に集中しています。14本のリリースが出されたこの日は、イオン、アカチャンホンポ、トイザらスなどの大手小売店がブラックフライデーの情報を発信しました。
これはブラックフライデー当日の1週間前にあたる18日(金)に開始するキャンペーンについて、事前に告知するという性質のものでした。翌週金曜に開始するキャンペーンの告知を木曜にしたのは、土日の前にメディアに取り上げてもらう時間を確保するためでしょう。

ブラックフライデー本番(25日)の1週間前にあたる18日(金)には、上記のようにキャンペーンを開始する企業も25日に始めるキャンペーンの告知をする企業も多いことがグラフに現れています。

■メディア露出が集中する本番1週間前とAmazonの影響力
18日に出された「ブラックフライデー」を含むプレスリリースは44本ありました。これはとくにアマゾンジャパン合同会社がキャンペーンの情報解禁を行い、それとともにAmazonで商品を売る企業もリリースを出したことが影響しています。

 

また、18日はプレスリリース以外の記事も多く、そちらもまたAmazonの影響を受けています。Amazonが俳優の桐谷美玲さんやYouTuberのおるたなChannelを招いた記者発表会を開き、メディアがこぞって記事にしています。

【「ブラックフライデー」とAmazonの記事推移】

 

「ブラックフライデー」とAmazonの記事推移。「ブラックフライデー」とAmazonの記事推移。

 

  • 「ブラックフライデー」トレンドワードランキング

次に、「ブラックフライデー」を含む記事の中でのトレンドワードを見てみます。
​※単純な記事数ではなく、時間軸なども踏まえてAIが判断

 

■ブラックフライデーを牽引するイオン、初開催で話題のファミリーマート
2位の「イオン」は自社によるプレスリリースだけで9本あり、積極的な情報発信をしています。
そのメディア露出の仕方はAmazonと対照的で、18日に記事が集中したAmazonに対し、イオンは11月に入ると同時にリリースを出し、その後も断続的にリリース配信をして一定程度のメディア露出を保っています。

【Amazonとイオンの記事推移】

「ブラックフライデー」に関するAmazonとイオンの記事推移「ブラックフライデー」に関するAmazonとイオンの記事推移

9位のファミリーマートは、今年ブラックフライデーのキャンペーンを初開催した企業の中で、最も話題となったといえます。揚げ物2個購入すると「ファミから」と交換できる無料引換券がもらえる、というのがキャンペーンの内容で、ネットニュースを中心に多くの記事が書かれています。

■今年のブラックフライデーを支える、消費者の節約志向に沿ったワード
企業・ブランド名やセールに関わる単語以外で、唯一トレンドに入ったのが「物価高」です。
「物価」と「ブラックフライデー」を含む記事は、「ブラックフライデー」を含む記事全体の8.44%、仮想PV(後述)では12.55%を占めます。
また、「物価」と近いワードで「円安」の場合は、記事数の6.22%、仮想PVの8.47%です。

こうした、消費者がより安い商品を求める経済状況のワードとは逆に、よりお金を使いたくなるワードではどうでしょうか。
たとえば「贅沢」と「ブラックフライデー」を含む記事は、「ブラックフライデー」を含む記事の6.41%、仮想PVでは3.94%のみです。
また、似たワードで「ご褒美」の場合は、記事数の5.77%、仮想PVの7.44%です。
 

「物価」などのワードの数値「物価」などのワードの数値

 上記の表のワードを明(贅沢・ご褒美・豪華)暗(物価・円安・値上げ)のグループに分けると、暗いワードのグループが数字で上回ります。

明暗にまとめたワードの数値明暗にまとめたワードの数値

今年のブラックフライデーに関して、企業が出すプレスリリースやメディアが書く記事では、自分へのご褒美で普段は手を出さないものを買う機会というよりも、消費者の節約志向に沿ってよりお得に買い物をするチャンスであるというアピールが優勢だと言えるでしょう。

■調査概要
調査期間:2022年10月21日〜11月20日
(Qlipperの記事確認日時)
調査機関:自社調査
調査対象:「ブラックフライデー」の語を含むウェブニュース記事、およびその中における調査内で触れた企業・ワードを含む記事
調査方法:Qlipperが調査期間中に収集した国内主要ニュースサイトのウェブニュースの内、調査対象の記事数、仮想PV数、記事がツイートされた数を集計
※仮想PV:国内3,000媒体以上のWEBメディアをモニタリングしているQlipperが、取得したサイト構造を基に独自エンジンで記事のページビューを予測・算出しています。(特許第7098122号)

■Qlipperについて
Qlipper(URL: https://qlipper.jp/)は、広報業務を支援するPR効果測定サービスです。
Webモニタリング、SNSモニタリング、PR分析、業務自動化によって、PR調査のコストダウンを行います。
正確かつ大量のデータをリアルタイムで簡単に得られます。
競合比較やベンチマーキングによる目標設定に活用可能です。
無料トライアルを用意しており、弊社コンサルタントが専任でサービス初期設定と最適化を支援します。
カスタマイズされたデータを簡単に確認でき、PR活動の分析と改善にご活用いただいています。

【株式会社トドオナダ】
https://todo-o-nada.com/
代表取締役社長:松本泰行
〒108-0073 東京都港区三田3-13-16 三田43MTビル2F
会社設立日:2020年1月20日
資本金:580万円

【プレスリリースに関するお問い合わせ】
株式会社トドオナダ
Qlipper運営事務局
担当:遠藤
Email:qlipper@todo-o-nada.com

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