産官学によるAIを活用した電話でお金詐欺被害防止に関する協定の締結 ~日本一安全・安心な信州の実現を目指して~

この記事は約4分で読めます。
東日本電信電話株式会社 長野支店(支店長:茂谷 浩子、以下「NTT東日本」)は、信州大学社会基盤研究所(所長:丸橋 昌太郎)、長野県(県民文化部長:山田 明子)、長野県警察(本部長:小山 巌)と「産官学によるAIを活用した電話でお金詐欺被害防止に関する協定」の締結をいたしました。産官学が連携して、AI技術の活用、被害要因の研究等により、高齢者が電話でお金詐欺(特殊詐欺)被害に遭わない環境を構築し、日本一安全・安心な信州の実現を目指します。

1. 本取り組みの背景と目的
長野県下で発生している電話でお金詐欺による被害は、高い水準で推移しており、深刻な状況です。
特に、被害者の多くが電話を連絡手段として被害に遭っており、更には、被害者の殆どが高齢者という実情から、犯罪環境による問題点の解消や被害対象者への防止対策のあり方が課題として挙げられます。
こうした課題に対して、信州大学社会基盤研究所、長野県、長野県警察、及びNTT東日本がそれぞれの分野の専門性を活かし、相互に連携して電話でお金詐欺の被害防止を図るための取組を推進することで、安全・安心な地域社会の実現を目的としています。

2. 締結日
2022年10月19日(水)

3. 協定締結団体
(1) 信州大学社会基盤研究所
(2) 長野県
(3) 長野県警察
(4) NTT東日本 長野支店

4. 協定に基づく各団体の活動(協力)内容
(1) 信州大学社会基盤研究所
    ア 被害要因の解析による被害防止に資する環境の構築及び予防の仕組の開発提案
    イ 被害状況等の分析によるAIを活用した通報システム※の機能改善と普及のための研究
    ウ 被害状況等の分析及び政策提言
(2) 長野県
    県民又は市町村を始めとした関係機関団体に対する電話対策の周知
(3) 長野県警察
          ア 協定団体と連携した各種被害防止対策
          イ 被害対象等に対する電話対策の周知
          ウ AIを活用した通報システムの運用により通報を受けた場合における当該世帯への安全確認
(4) NTT東日本 長野支店
          ア 業務上の訪問活動に合わせた被害防止に関する啓発
          イ AIを活用した電話でお金詐欺(特殊詐欺)の判定と注意喚起
          ウ 通報システムの構築サポート

※AIを活用した通報システム
特殊詐欺対策サービスの通知先として長野県警察を設定し、通報を受けた場合に長野県警察が当該世帯へ駆けつけることにより、安全確認を行います。
特殊詐欺対策サービスとは、通話録音機能付き端末(特殊詐欺対策アダプタ)に録音した通話録音データをクラウドに転送、サーバ(特殊詐欺解析サーバ)にて解析します。特殊詐欺であると疑われる場合には、ご本人や親族の方等の事前に登録した電話番号(日本国内の番号)やメールアドレスに注意を促す連絡が入ります。これにより、ご本人や親族の方等が詐欺の危険性を察知することが可能となります。
特殊詐欺対策サービスのURL:https://web116.jp/shop/benri/tokusyu/tokusyu_00.html
 

今回の協定に基づき、AIを活用した特殊詐欺対策サービスを用いながら、関係団体と連携し、日本一安全・安心な信州の実現に向けて取り組みを推進していきます。

                                                                 <協定締結式模様>

 (左から)
  長野県警察 小山巌 本部長
  信州大学社会基盤研究所 丸橋昌太郎 所長
  NTT東日本 長野支店 茂谷浩子 支店長
  長野県 山田明子 県民文化部長

タイトルとURLをコピーしました