仮想空間で過去の労働災害を後世に伝える「メタバース安全伝承館」明電グループとバーチャルキャストが共同開発

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 株式会社バーチャルキャスト(本社:北海道札幌市、代表取締役社長:松井 健太郎 / 株式会社ドワンゴのグループ会社)およびそのグループ会社の株式会社インフィニットループ(代表取締役:松井 健太郎 / 北海道札幌市)は、株式会社明電舎(本社:東京都品川区、代表取締役 執行役員社長:三井田 健)およびその子会社の明電システムソリューション株式会社(本社:静岡県沼津市、取締役社長:鈴木 典芳)と共同で、社員向け安全教育の強化を目的とした「メタバース安全伝承館」を開発したことをお知らせします。
  • コロナ渦に対応した明電グループの「安全伝承館」、事故事例のCG再現などメタバース版ならではの展示物も

安全伝承館で実施される教育の様子安全伝承館で実施される教育の様子

 社会インフラ・産業システムに特化した重電メーカーの明電グループは、2020年、社員の安全意識の向上を目的として、沼津事業所(静岡県沼津市)内に「安全伝承館」を開設しました。本施設は、過去に明電グループで発生した災害や事故の事例を風化させることなく、語り継ぎ、学び、そして安全を考える場とするためのもので、災害件数の推移や安全への取り組みに関する年表や、過去に発生した事故の概要や原因、再発防止対策のパネル、災害経験者のインタビューや安全啓発の映像を展示しています。災害経験者が自らの思いを語ることで、災害の悲惨さと安全確保の重要性を伝える教育施設として運用されています。これまでの明電グループ社員の来場者は延べ890人に達しているものの、遠方の拠点からは安全伝承館への来場が難しく、また昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響も重なり、来場・受講者数が伸び悩んでいました。この課題を解決するために開発したのが「メタバース安全伝承館」です。
 「メタバース安全伝承館」は、明電グループとの共同開発で2022年5月に発表した「メタバース安全体感教育」の実績を応用したもので、現実の安全伝承館の機能をメタバース上で再現します。受講者は、VRヘッドマウントディスプレイがあれば、場所の制約を受けないメタバース上で複数社員で意見交換ができます。また、国内製造現場はもとより海外現法含めて全ての社員参加を可能にします。

 ​<特長>
■音声ガイド機能

 各コーナーに設置したタッチパネル式の音声ガイドから説明を聴き、理解を深めます。
■安全理解を促進する動画資料
 明電グループで発生した災害をもとに作成した動画を上映し、災害の発生原因、被災者の思い、対策などを知り、労働災害を二度と起こしてはならないことを学びます。
■明電グループ社員の「安全への誓い」(絵馬)を掲示
 安全伝承館で見て感じたことをこれからどのように活かしていくのか、未来の自分へのメッセージを残すと同時に、労災ゼロを目指す誓いの場です。

明電グループ社員の「安全への誓い」(絵馬)を掲示明電グループ社員の「安全への誓い」(絵馬)を掲示

■CGによる事故事例の再現【メタバース版のみ】
 メタバース版では、パネル展示されている事故事例をCGで再現することにより、発生事象を視覚的により深く理解させる工夫をしています。

メタバース版ではCGで事故を再現メタバース版ではCGで事故を再現

■VR安全体感教育 WEBサイト(コンテンツ動画など詳細をご覧いただけます)
 https://www.meidensha.co.jp/mss/system/sys_07/sys_07_01/index.html

 ◆株式会社バーチャルキャスト◆
「ちょっと間違った未来を作る」をビジョンに複数人のリアルタイムコミュニケーションを主眼に置いた「バーチャルキャスト」やさまざまなVR/ARサービスへ3Dアバター、3Dアイテムを持ち出せるプラットフォーム横断データ投稿サービス「THE SEED ONLINE」の開発を中心に行っている会社です。「バーチャルキャスト」はN高等学校およびS高等学校が提供する「普通科」のVR学習プラットフォームとして採用されている一方で、初音ミク公式VRワールド「MIKU LAND」などのVRショー&コンテンツ販売イベントの開催や、各種大型ARライブへの技術協力など、これまでにないAR/VRエンターテインメント体験を提供しています。
<公式サイト>https://virtualcast.jp/ <公式Twitter>https://twitter.com/virtual_cast

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