株式会社 Scalar、シリーズAラウンドで、15億円の資金調達を完了

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国内発のスタートアップ企業Scalar(スカラー)がシリーズAラウンドで15億円の資金調達を完了し、製品開発とマーケティング、営業、サポート体制を拡充と共に米国進出への準備を開始。
株式会社Scalar(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO兼COO:深津航、代表取締役CEO兼CTO:山田浩之)は、このたびシリーズAラウンドで第三者割当増資により15億円の資金調達を完了したことをお知らせいたします。この資金を用い、国内市場に対するマーケティング、販売体制及び、製品機能の拡充とサポート体制の強化を行うと共に、米国市場進出に向けた準備を開始いたします。
 

  • 株式会社 Scalar が目指すもの

当社は、「Realizing Reliable Data Society(安心できるデータ社会を実現する。)」をビジョンに掲げ、「Making Data Management More Reliable(データ管理をより信頼できるものにする。)」をミッションとしているデータベースのミドルウェアを開発・販売しているスタートアップ企業です。

データが中心となる社会基盤が進展すると、データは様々なシステムを有機的に結合し、データに基づく様々な処理は自動化されていきます。しかしながら、その様な社会基盤においては、データの改ざんや不整合が発生した場合、多大な損害が広い範囲に渡り、ビジネスの信頼性は大きく損なわれます。

当社では、このデータ管理に伴うビジネスの信頼性を担保すべく、データの真正性や整合性における課題の解決を目指し、ソフトウェアの研究・開発及び販売を行っております。

1.Scalar製品の展開を加速するために、アプリケーションに近いミドルウェアの開発、Scalar DB / Scalar DL の利便性の向上・性能向上・アダプタの拡充・サポートプラットフォームの拡充、新しい製品の開発を行って参ります。

2.電子文書やデータの証拠保全、データに基づいた企業間の取引、業務のサービス化などに取り組む企業に対して、製品の販売を行うためマーケティング、営業体制の強化を行います。また、当社の製品を販売、導入するパートナー企業の開拓を行います。

3.米国の企業に対する顧客課題の調査と3年以内の導入を目指します。
 

  • シリーズAラウンドにおける資金調達の主な引受先(順不同)

・三井住友海上キャピタル株式会社
・D4V(Design for Ventures)
・株式会社MIRAITRONC
・岡地証券株式会社
・未来創生3号ファンド(スパークス・グループ株式会社)
・DEEPCORE TOKYO 2号投資事業有限責任組合(株式会社ディープコア)
・株式会社IDホールディングス
・三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合(三菱UFJキャピタル株式会社)

本ラウンドは、三井住友海上キャピタル株式会社および株式会社MIRAITRONCを協調リードとして実行されました。
 

  • 米国市場進出の準備について

当社は、米国 DeepKey Data(本社:サンフランシスコ ベイエリア、CEO:Joe McCunney) とのパートナーシップ契約を締結し、米国市場におけるプロモーション活動、営業活動を開始いたします。
※ DeepKey Data とのパートナーシップのアナウンスは以下をご参照ください。
https://www.deepkeydata.com/deepkey-data-announces-partnership-with-scalar
 

  • 引受先各社からのコメント

三井住友海上キャピタル株式会社  投資開発 マネージャー 井出 綾介
弊社は、創業ラウンドから同社の成長に合わせて、投資を継続しております。同社のScalar DB/DLでは、多様なデータベース上で稼働するトランザクションの管理機構と、データベースにおけるデータ改ざん検知性を実現しており、Scalar DB/DLが、エンタープライズ領域のDXを加速するためのデファクトのデータベースミドルウェアになると確信しています。

D4V(Design for Ventures) プリンシパル 永瀬史章
前回ラウンドに引き続き、2度目のフォローオン出資をさせていただきました。これからの事業拡大フェーズを共に歩めることを楽しみにしています。Scalarは分散型台帳技術をエンタープライズ向けに提供しており、従来のデータベースシステムでは難しかったセキュアなデータ管理システムの実現に貢献しています。その技術力はグローバルで見ても非常に高い水準にあり、トヨタ自動車をはじめとする大企業をクライアントとした実績も積み上がってきたところです。まさに、今最も熱い技術系スタートアップの一つと言えるでしょう。分散型台帳技術の技術的な面白さが、Scalarの活躍を通じて多くの人に伝わっていくことを期待しています。

株式会社MIRAITRONC  General Partner & CEO 井上瑞樹
データの改ざん問題や知的財産の流出リスクの高まりを背景として、データの信頼性を担保するニーズは年々高まっております。Scalar社は、そのようなニーズに応えることのできる唯一無二のソリューションを提供する企業です。Scalar社のテクノロジーは世界的にも高く評価されており、データマネジメントの在り方を根本から変革する存在になると確信しております。この度は、Scalar社の飛躍的成長を少しでも後押しできることを大変嬉しく思うと同時に、グローバルポテンシャルを有するスタートアップとして今後世界でも活躍することを期待しております。

岡地証券株式会社  専務取締役 岡地 貞一郎
デジタル化が進む中で、データの信頼性がより一層重視されることは容易に想像できます。その中で、データの正確性を担保するScalar社の技術は各企業や行政機関が直面している課題を解決するものであり、期待が膨らんでおります。また、証券市場、各種産業、そして日本経済の発展に寄与するものと信じております。
例えば、上場企業で生じたデータ改竄はその企業への信用不安、業績悪化といった影響があり、投資家にとっては保有株式の株価下落などの影響が考えられます。弊社としましては、お客様が安心して投資できる環境づくりをScalar社への出資という形で貢献していく所存です。

未来創生3号ファンド スパークス・グループ株式会社  代表取締役副社長・COO 深見 正敏
企業活動におけるデジタルトランスフォーメーションやオープンイノベーション化が進み、データの流出や改竄対策、真正性の担保などの重要性が高まるなか、Scalar社は独自の分散型台帳技術を有し、その高い技術力により、社会実装可能なソリューションとして、トヨタ自動車さまや三井住友海上火災保険さまといった業界大手に採用されており、今後国内外のデータマネジメント市場で大きく躍進されることと期待しております。

DEEPCORE TOKYO 2号投資事業有限責任組合 株式会社ディープコア  マネージャー 奈良 勇輝
様々なデータベース上でACIDトランザクション可能にするScalar DB、データベースにおけるデータの改ざんを検知するScalar DLは、エンタープライズ企業のデータ管理のあり方に大きな変革をもたらすプロダクトです。
Scalar DB/DLを活用したデータ管理は、従来の延長では実現が難しかった業務フローのあり方や、新たなサービスを可能にする力があります。
既に業界最大手企業への導入や、新たなユースケースの開拓が進んでおり、今後飛躍的な成長を遂げられると信じております。Scalar社が日本、そしてグローバルでDXを加速させる挑戦にご一緒させていただけることを大変嬉しく思います。

株式会社IDホールディングス 代表取締役副社長 山川 利雄
Scalar社のScalar DB/DLは、一般的な分散型台帳が苦手とする「大容量データの高速処理」といったビジネス課題を克服し、且つ優れた改ざん検知機能により、データの真正性が求められる大容量データを利用する大企業向けに高い評価を得ています。
弊社は、1969年の創業以来、金融機関、公共、航空、製造業など大手企業を中心に、システム開発や運用、サイバーセキュリティ分野の支援をしてきました。このたびのScalar社への出資を通じて、同社との良好な関係を確立し、Scalar DB/DLの導入支援や保守分野での協業を活発化することで、顧客ニーズに応えていく所存です。

三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合  三菱UFJキャピタル株式会社   投資第三部 部長 西尾祐一
今後、更に企業DX化が進展していけば、企業間でデータが有機的に結合する機会が増えていくことが予想されます。こうした中、益々データベースの真正性・信頼性が重要視されてくると思われ、これら課題解決に秀でたScalar DL 、Scalar DBが、世界的に活用される機会が増えていくものと期待しております。弊社でも今回の出資をきっかけとして、MUFGの一員としての強みを生かし、日本発の技術系ベンチャーである当社の事業成長に貢献して参りたいと考えております。

<株式会社Scalarについて>
代表取締役:深津航(CEO/COO) / 山田浩之(CEO/CTO)
所在地:〒162-0828 東京都新宿区袋町5-1 FARO神楽坂 209号室
設立:2017年12月
事業内容:データベースミドルウェアの研究開発及び提供
URL:https://scalar-labs.com/

<本リリースに関するお問い合わせ>
株式会社Scalar 広報担当
press@scalar-labs.com

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