【LINEリサーチ】9割近くの高校生が制服の選択制について支持 高校生が多様性を考えるきっかけになっているものは、女子高生は「SNS」、男子高生は「テレビ」が1位

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LINE株式会社では、同社が保有する約595万人の国内最大級のアクティブな調査パネルを基盤とした、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を運営しております。
このたびLINEリサーチでは、日本全国の高校生を対象に、制服選択制について思うことや、多様性を考えるきっかけになっているものなどについて調査しましたので、その結果をお知らせいたします。

※調査結果の詳細はLINEリサーチの調査メディア「リサーチノート」でご覧いただけます: https://research-platform.line.me/archives/40127092.html

※本リリース内のグラフ画像につきましては、「プレスリリース素材ダウンロード」より、ご確認ください。

■高校で制服選択制を実施していると回答した高校生は6割弱

制服の選択制とは、スカートだけでなくスラックス(パンツ)も選べるなど、性別に関係なく制服のタイプを自由に選べる制度のことです。はじめに、自分が通う高校で制服の選択制を実施しているかを聞きました。

その結果、57%の高校生が「実施している」と回答。「実施していないが、今後する予定」を含めると60%となっています。
一方で「実施していないし、今後の予定はない(わからない)」は2割超、「実施しているかどうか、わからない」と答えた高校生は1割弱となりました。

■全体で9割近くの高校生は、制服の選択制を支持!

制服のある学校に通う高校生に、制服を選択制にすることについてどう思うかを聞きました。

全体では、「とてもいいと思う」が6割弱、「いいと思う」が3割弱となり、9割近くが【いいと思う】と回答しています。一方、「どちらともいえない」は全体で1割、「よくないと思う」「まったくよくないと思う」は1~2%にとどまりました。

男女別にみると、女子高生では9割強、男子高生では8割強が【いいと思う】と回答。どちらも高い割合ですが、特に女子高生で高くなっています。「とてもいいと思う」という意見も、女子高生で7割弱、男子高生で5割と、女子高生で高い割合です。

グラフにはありませんが、学年別では1年生で「とてもいいと思う」の割合が高く、特に高1女子で8割弱と高い割合となりました。

高校生にその理由を聞きました。制服選択制について「いいと思う」人、「どちらともいえない」人の意見をご紹介します。

<制服選択制について「いいと思う」人の意見>
・うちの学校は女の子でもズボンを選択している子が多いから(高1女子)
・私はリボンよりネクタイをつけたかったので、選択制はありがたい(高1女子)
・「男らしさ、女らしさ」というものに縛られなくて自由でいいから(高1男子)
・ジェンダーレス関係なく、冬は寒いからズボンをはくという女の子もいて、気にしている人でも気軽にズボンをはいていけるから(高1女子)
・自転車通学の人にとってはズボンが便利(高2女子)
・女子でもスラックスを選ぶことで防寒対策ができるし電車も乗りやすくなったから(高2女子)
・性の区別などによってつらい思いをする人が減るのであれば、実施する意味はあると思う(高2男子)

<制服選択制について「どちらともいえない」人の意見>
・うちの学校は選択式だが、女子でほとんどスラックスの人なんていない。みんなスカートだから、自分だけがスラックスという状況はかなり気まずく、結局周りと合わせるためにスカートにするから(高1女子)
・好きなのが着られるのはいいと思うけど、みんなに合わせて迷ってしまうかもしれない(高3女子)
・個人の自由は尊重されるが、面倒くささを感じる人もいると思う(高3男子)

■高校生はふだん多様性について考えている?

高校生に、ふだん“多様性”について考えることがあるかを聞きました。
※多様性とは、年齢、性別、性的指向、国籍、文化、障がいの有無といったさまざまな違いを認め合い、尊重し合うことをいいます。

全体では、「ときどきある」の割合がもっとも高く4割超という結果に。次に高い「よくある」と合わせると、ふだん多様性について【考えることがある】高校生は7割を超えます。男女別にみると男子高生で7割超、女子高生で8割と女子高生のほうがやや高い割合となっています。また、「よくある」と回答した人の割合も女子高生のほうが高めです。
学年別では、「よくある」の割合は低学年になるほど高くなり、1年生でもっとも高くなっていました。
また、ふだん多様性について考えることが「あまりない」「まったくない」を合わせた【考えることがない】と答えた高校生の割合は2割強でした。

■高校生が多様性を考えるきっかけは?女子高生は「SNS」、男子高生は「テレビ」がTOP

多様性についてふだん考えることが「まったくない」と回答した高校生を除いて、多様性を考えるきっかけになっているものを聞きました。

全体TOPは「SNS(Twitter、Instagram、TikTokなど)」で4割弱。2位は僅差で、「テレビ(番組や特集、ニュースなど)」がランクイン。3位以降は「YouTube」「学校の授業や先生」「友だち」が3割前後で続きました。

男女別・学年別でもTOP3は「SNS」「テレビ」「YouTube」となりました。日常の生活の中で触れる機会が多いものが上位になっているようです。

女子高生では「SNS」が4割超でTOPとなり、男子高生と比べて高い割合です。YouTuberやTikTokerなどの「有名人やインフルエンサー」も女子高生では割合が高くなりました。
ほかにも、「オリンピック / パラリンピック」も男女ともにランクインしています。
全体的に、どの項目も女子高生の割合が高い傾向がみられますが、男女ともにSNSやテレビをはじめ、身近にいる人、マンガやアニメなど、さまざまなものから多様性を考えるきっかけを得ていることがわかりました。

LINEリサーチでは、今後も国内最大級のアクティブな調査パネルを基盤に、様々な調査を定期的に実施してまいります。

【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2022年4月15日~2022年4月17日
有効回収数:1000サンプル
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります

【「LINEリサーチ」について】
「LINEリサーチ」は、企業における事業開発・マーケティング活動の最大化を目的にした、スマートフォン時代のリサーチプラットフォームです。約595万人のアクティブモニターのうち10〜29歳が50%を占め*、学生や若年向けの出現率の低い調査も実施可能です。また、従来型の調査パネルと異なり、リサーチ興味度の薄い層にもコンタクトが可能なため、より一般的な意見を収集できます。LINEのプッシュ通知で配信するため、ユーザーがリアルタイムで回答しやすいだけでなく、スマートフォン上で回答しやすい画面設計を行っていることで、効果的に調査を実施することが可能です。
* 2022年4月時点

「LINEリサーチ」公式サイト:https://www.linebiz.com/jp/service/line-research/

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