【16歳~30歳の若者世代1,005人に聞いた】図書館の利用実態調査

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株式会社アクセスセキュリティ(本社所在地:東京都中央区、代表取締役:古田 貴行)は、16歳~30歳の、図書館の利用経験がある方、利用している方を対象に、図書館の利用実態調査を実施しました。
皆さんは、どのくらい大学図書館や公共図書館を利用していますか?
「気の向くままに本を手に取り、知識や教養との出会うこと」は書店でも可能ですが、図書館には「無料で閲覧できる」といった大きな魅力があります。

また、図書館には様々な利用方法があります。
学生は自習場所として、中には静かな場所であるため仮眠や休憩場所として利用している方もいるかもしれません。
図書館は単に本を所蔵する場所ではなく、様々な使い方ができる場所だと言えるでしょう。

とはいえ、昨今はスマートフォンなどが普及したこともあり、図書館の有り方が問われているのかもしれません。
(参考資料:インスタグラムで『不思議の国のアリス』が読める!?NY公共図書館が「読書離れ」に独自の対抗策 https://markezine.jp/article/detail/28935

若者の読書離れが叫ばれて久しいですが、若者世代は図書館をどのように利用したいと考えているのでしょうか。
若者の声を積極的に取り入れることで、図書館の理想の姿が見えてくるかもしれません。

そこで、図書館に特化したセキュリティを提供している株式会社アクセスセキュリティhttps://www.access-security.co.jp/)は、16歳~30歳の、図書館の利用経験がある方、利用している方を対象に、図書館の利用実態調査を実施しました。
 

  • そもそも若者の活字離れって本当?若者の読書率が明らかに!

若者世代(16歳~30歳)は、どのくらい本に親しんでいるのでしょうか。
はじめに、どのくらい読書をしているのか調査を行いました。

「平均で1ヶ月に何冊くらい読書をしますか?」と質問したところ、『20冊以上(2.3%)』『15冊~19冊(1.8%)』『10冊~14冊(5.0%)』『5冊~9冊(10.6%)』『1冊~4冊(27.0%)』『1冊未満(数ヶ月に1冊)(53.3%)』という回答結果になりました。

2022年現在における16歳~30歳の年齢層が、どのくらい読書をしているのか明らかになりました。

では、主にどのような方法で読書をしているのでしょうか。

「主にどういった方法/機器で読書をしていますか?」と質問したところ、『紙の本(73.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『スマートフォン/タブレット(25.7%)』『PC(0.9%)』と続きました。

昔と比べるとスマートフォンやタブレットを使って読書をしている方が増えてきていると思いますが、それでもまだ紙の本で読書をしている方が多いということが分かりました。
 

  • 若者の図書館利用は、年に数回程度!?目的はもちろん、本を読むためがトップ!

では、図書館の利用率についてはどのようになっているのでしょうか。

そこで、「どのくらいの頻度で図書館を利用していますか?」と質問したところ、『ほぼ毎日(1.3%)』『週2~3回程度(7.5%)』『週1回程度(11.1%)』『月1回程度(14.5%)』『年数回程度(65.6%)』という回答結果になりました。

回数が少なくなるのに反比例して割合も増加する傾向にあり、「年に数回程度」が最多となりましたが、もしかすると普段から図書館を利用する学生方とお勤めをしている方で、その割合に差が出たのかもしれません。

では、図書館を利用する目的はどのようになっているのでしょうか。

続いて、「どのような目的で図書館を利用していますか?(複数回答可)」と質問したところ、『本を読むため(54.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『本を借りる/返すため(44.3%)』『勉強/仕事をするため(37.9%)』『調べ物をするため(31.2%)』『時間つぶし(13.8%)』『ビデオ/映画などを閲覧するため(2.5%)』『PC/Wi-Fiを利用するため(2.0%)』『仮眠するため(1.7%)』『展示/イベントに参加するため(1.6%)』と続きました。

もちろん、図書館は「本を読むため、本を借りる(返す)ため」に利用することが多いようですが、勉強や仕事をするため、調べ物をするためといった目的で利用している方も多いことが分かりました。
 

  • 若者が図書館で読むのは小説が最多!蔵書の満足度は8割以上が概ね満足と回答!

若者世代は、図書館に来てどのようなジャンルの書籍を手に取ることが多いのでしょうか。

そこで、「図書館を利用する際、どのような本をよく読みますか?(上位3つ迄)」と質問したところ、『小説(65.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『資料各種(22.6%)』『コミック(21.7%)』『学術書(20.5%)』『雑誌/新聞類(18.4%)』『ビジネス書(15.6%)』と続きました。

「小説」がお目当てで図書館を利用する方が多いようです。
小説には恋愛やミステリー、ファンタジーといった様々なジャンルがありますから、幅広い人気のある様子がうかがえます。

しかし、小説には東野圭吾や伊坂幸太郎、村上春樹、赤川次郎といった数多くの作家がおり、作品も膨大な数に及ぶと思われますが、読みたいと思っている本は十分に用意されているのでしょうか。

そこで、「図書館で読みたい本について、蔵書の質/量は満足できるものですか?」と質問したところ、『何も文句がないくらい満足している(29.7%)』『もう少し充実してほしいが、とりあえずは満足している(51.5%)』『ある程度は揃っていると思うが、満足できるほどではない(14.8%)』『物足りなくて、全く満足できない(4.0%)』という回答結果になりました。

もちろん図書館によって蔵書の質や量には差がありますが、8割以上の方が概ね満足(何も文句がないくらい満足している・もう少し充実してほしいが、とりあえずは満足している)していることが分かりました。
 

  • 図書館の良いと思う点/良くないと思う点、正直なところを聞いてみました

ここまでの調査で、若者世代の図書館の利用状況が分かりました。
ここで、図書館を利用してみた感想を伺ってみました。

「図書館の利用について、良いと感じることは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『本を無料で読むことができる(78.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『本を無料で借りることができる(65.4%)』『静かで環境が良い(54.3%)』『興味がある分野の本に直接触れることができる(25.3%)』『新たな興味を引く分野の本に偶然出会うことができる(21.7%)』と続きました。

当たり前かもしれませんが、本を無料で読むことができる、あるいは無料で借りることができることが図書館の良い点だと実感していることが分かりました。
また、静かで環境が良いということも図書館のメリットだと感じているようです。
いずれも、大いに共感できる回答結果なのではないでしょうか。

では、良くない点についてはどのように感じているのでしょうか。

続いて、「図書館の利用について、良くないと感じることは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『本の貸し出し手続きが面倒に感じる(32.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『読みたい本が貸し出し中であることが多い(28.0%)』『利用したい本を置いていない(25.1%)』『借りられない本がある(20.7%)』『館内の混雑状況が分からない(16.4%)』『開館時間が自分の生活と合わない(12.9%)』『利用方法がよく分からない(7.6%)』『密が気になる(6.4%)』『館内の雰囲気が好きではない(4.2%)』と続きました。

本の貸し出し手続きが面倒という点に不便さを感じているようです。
他にも、読みたい本が貸し出し中だったり利用したい本が置いてなかったりすることが、図書館に対する不満点だということが分かりました。
 

  • 若者世代が理想とする図書館の姿が判明!

では、若者世代は図書館に対して、どのようなことを求めているのでしょうか。

そこで、「図書館について“もっとこうなったらいいな”と思うことは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『貸し出しなどの手続きを簡単にしてほしい(38.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『リラックスできる施設/設備を整備してほしい(29.9%)』『ネット上での本/資料の貸し出し予約に対応してほしい(25.7%)』『貸し出し窓口や返却口を館以外の様々な場所に設置してほしい(20.6%)』『宅配などを活用した貸し出しに対応してほしい(18.9%)』『ネット上での資料閲覧などに対応してほしい(16.2%)』『相談しやすい司書/職員がいてほしい(15.0%)』『感染対策の一環として、利用者数がタイムリーにわかるようにしてほしい(14.1%)』と続きました。

貸し出しなどの手続きの簡素化、もっとリラックスできるような設備の整備、ネット上で貸し出し予約ができるようにしてほしいという意見が多いようですが、さらに具体的にお聞きしました。

■こんな図書館を作ってほしい!若者世代が図書館に求めていることとは?
【16~20歳】
・貸し出しの手続きをせずに入口を通ると受理されるような図書館がほしい(男性/学生/山口県)
・タブレット形式の図書館。自分or図書館に置いてあるタブレットで貸し借りができ、映像等も閲覧できる機能も付いている(男性/会社員/鹿児島県)
・館内の利用者数が分かる、勉強専用のフロアがある図書館(女性/学生/北海道)
・リラックスルームみたいな寝転がりながら本を読める家みたいなスペースがほしいです(女性/学生/京都府)
・自然に癒されながら本を読めるような図書館を作ってほしい(女性/学生/宮崎県)

【21~30歳】
・インターネット上にあり、データで貸し借りできる図書館のようなサイトがあったら嬉しい(男性/会社員/北海道)
・マンガに出てくるみたいな、本が天井まであるような大きな図書館を作ってほしいです(男性/会社員/長野県)
・有料施設を併設(カフェ)し、そこで図書館の本が読めるようにしてほしい(女性/会社員/神奈川県)
・駅近くの図書館。宅配で貸し借りできる図書館(女性/会社員/兵庫県)
・24時間自由に利用できる図書館。夜勤勤務をしているから(女性/会社員/福井県)

などの回答が寄せられました。

時間帯や場所、システムといった図書館の利便性に関する要望から、カフェ併設、自然が満喫できる図書館、あるいはマンガに登場するような幻想的な図書館がほしいなどのユニークな要望まで、実に多くの意見が寄せられました。
 

  • 【まとめ】図書館利用者の実態と、需要がどこにあるかが判明!

今回の調査で、若者がどれくらい図書館を利用しているのか、また、どのような目的で図書館を利用しているのかが明らかになりました。

比較的多いのは、「小説」を読むために図書館を利用している方でしたが、もちろん図書館の利用方法はそればかりではなく、勉強や仕事の調べ物のために利用している方も、また多いということが分かりました。

所蔵している本の種類については概ね満足している方が多い一方、読みたい本が貸し出し中だったり置いてなかったりすることに不満を感じているようです。
また、貸し出し手続きを簡単にしてほしいといった要望があることも分かりました。

若者世代が図書館に求めていることは様々ありましたが、こうした声を取り入れて実現可能なことから対処していくことで、今後、図書館の利用率を上げることができるのではないでしょうか。
 

  • アクセスセキュリティの図書館の混雑状況・在館状況を可視化するシステム

■在館管理システム(在館者数表示システム)の特長
✔リアルタイムで在館者人数の割合・人数表示ができるため、混雑状況の把握ができます
✔混雑状況がカラー表示で一目で確認できます
✔コロナウイルスなどの感染症対策として密集・密接を避けるための入館規制をする目安が分かります
✔混雑状況や入館規制などのご案内を、非接触で来館者様へお伝えできます

在館率が表示されていることにより、来館者様も図書館スタッフ様も分かりやすく在館者数を把握できます。
コロナウイルスなどの感染症対策のみではなく、在館状況を一目で把握できるシステムであるため、図書館ご利用者様・スタッフの皆様に多目的にご利用いただける製品となっております。

■在館管理システム(在館者数表示システム)誕生~初導入までの経緯~
来館者様およびスタッフの皆様が、図書館をより利用しやすくなる環境を整えるため、数十年前よりある弊社の在館管理システムを応用し、在館状況を表示させるシステムの製作を進めていました。
より充実した在館管理システムの検討を重ねていた時、2020年世の中ではコロナウイルスが流行し始めました。

図書館(大学)様へ「在館管理システムを応用し、在館状況が表示されるようなシステムがあれば検討価値ありますか?」というご提案をしたところ、「それは良いシステムだね。ぜひ導入したい。」と前向きなお話をいただき、御見積を提示、即ご導入いただきました。
そして在館者数表示システム導入後も「コロナ対策にも非常に有意義なシステムだ」とご評価いただくことができました。

コロナウイルスなどの感染症対策にももちろんですが、図書館内の在館状況(混雑状況)を利用者様と共有することにより、最適な空間を提供できる環境が整います。

皆様の日々大変な管理業務の一助になれば幸いです。

コストをかけずに蔵書を守るセキュリティの導入を可能にします。
最適な製品をご提案しますので、まずはご相談ください。

図書館システム、入退館管理ゲート、セキュリティ設備については株式会社アクセスセキュリティまでお問い合わせください。

株式会社アクセスセキュリティ:https://www.access-security.co.jp/
図書館システム:https://www.access-security.co.jp/product/?ca=1
在館管理システム(在館者数表示システム):https://www.access-security.co.jp/school/
TEL:03-3661-6213
お問い合わせ:https://www.access-security.co.jp/contact/

調査概要:図書館の利用実態調査
【調査期間】2022年7月6日(水)~2022年7月7日(木)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,005人
【調査対象】16歳~30歳の、図書館の利用経験がある方、利用している方
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
 

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