『ESR川西ディストリビューションセンター』1期2棟着工

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「ESR川西ディストリビューションセンター」完成イメージ(※2期のDC3、DC4につきましては参考イメージです)「ESR川西ディストリビューションセンター」完成イメージ(※2期のDC3、DC4につきましては参考イメージです)

 ESR株式会社(代表取締役:スチュアート・ギブソン 本社:東京都港区 以下、ESR)は兵庫県川西市東畦野の総敷地面積505,281㎡(152,848坪)に開発中の巨大物流施設パーク「ESR川西ディストリビューションセンター」(以下、川西DC)の1期2棟の地鎮祭を8月3日に執り行いましたことをお知らせいたします。

ESR史上のみならず日本最大の物流施設プロジェクト

 「川西DC」は甲子園球場13個分の広さに上る総敷地面積505,281㎡(152,848坪)を誇る、ESR史上最大、日本でも最大※1の物流施設プロジェクトです。造成計画の進捗から2期に渡り4棟の物流施設を創出いたします。

 1期の「ESR川西ディストリビューションセンター1」(以下、川西DC1)、「ESR川西ディストリビューションセンター2」(以下、川西DC2)は共に、地上6階建て、免震構造のシングルランプ式マルチテナント型物流施設です。

 「川西DC1」は敷地面積62,998㎡(19,057坪)・延床面積119,450㎡(36,149坪)、2023年10月1日着工、2025年5月31日竣工を予定、「川西DC2」は敷地面積81,471㎡(24,645坪)・延床面積124,668㎡(36,149坪)、先月7月10日に着工済で、2025年3月31日竣工を予定しています。

 「川西DC」はESRの物流施設として全国で35件目、関西圏では5件目※2の着工プロジェクトで、1期の総投資額は502億円を予定しております。

関西主要都市まで1時間以内、ラストワンマイルから広域配送まで強みを持つ関西屈指の物流拠点

 「川西DC」は充実した高速道路網を背景に、関西圏のみならず西日本エリアまでをカバーし、大阪中心市街地から北部、神戸市など阪神間のラストワンマイルにも対応可能な物流拠点です。

 川西市北部・舎羅林山(しゃらりんざん)の北側、国道173号線沿いに位置し、新名神高速道路「川西IC」より3.9km、国道173号線経由で「池田木部IC」(5.1km)から阪神高速11号池田線を利用して大阪国際空港(伊丹)に11 kmと近接。また、新名神高速道路「箕面とどろみIC」経由で箕面有料道路や新御堂筋を利用することにより、北摂エリアまで10分、大阪中心市街地まで30分以内、神戸市、京都市までも1時間以内での配送が可能です。さらに、2027年度に予定されている新名神高速道路の全線開通後には神戸市~三重県四日市市が1本でつながり、東名・新東名のダブルネットワークが形成され、渋滞解消や所要時間短縮など交通利便性がさらに向上することが期待されています。

 また、能勢電鉄妙見線「一の鳥居」駅から「川西DC」の西ゲートまで約200m(徒歩2分)と公共交通のアクセスにも優れており、近隣には生活環境が整った阪急北ネオポリス地区をはじめとした大規模ニュータウンがあり、職住近接の就労環境が整っているため人材確保にも大変有利な立地です。

最小区画1000坪、物流効率性が高くあらゆる物流ニーズに対応できる建物設計

 「川西DC1」「川西DC2」共に、倉庫の梁下有効高は1階・6.5m、2階-6階5.5m、床荷重は1階2.0t/㎡、2階-6階1.5t/㎡、柱ピッチは11m×11mを確保、1フロアを最大3分割・最小区画約1,000坪とするなど、物流効率化を促進し、輸送拠点やクロスドック型物流※3、保管型、自動倉庫等あらゆる事業者の多様なニーズに応えられる汎用性の高い設計にしています。

川西DC1 完成イメージ川西DC1 完成イメージ

川西DC2 完成イメージ川西DC2 完成イメージ

川西DC1 1階平面図川西DC1 1階平面図

川西DC2 1階平面図川西DC2 1階平面図

「HUMAN CENTRIC DESIGN.」-ラウンジ、24時間営業ショップ、無料の託児所も完備

  ESRは働く「人」を第一に考える「HUMAN CENTRIC DESIGN.」を基本理念に、弊社施設で働くワーカーにとって快適で安全な職場環境とサービスの提供に研鑽しており、新しい施設を開発する毎にさらなる進化を目指しています。

 「川西DC1」「川西DC2」共に休憩ラウンジと24時間営業のショップを完備します。また、「川西DC2」には当社が人材確保と女性のキャリア形成の一助になると考え、産休明けの職場復帰や子育て世代の支援策として注力している無料の託児所「BARNKLÜBB(バーンクラブ)」も設置し、稼働後に開園する計画です。

 両施設とも、建物エントランスのスロープや館内のバリアフリー設備、優先駐車場の確保など、車いすユーザーや障害がある方にも安心して働いていただけるよう設計しております。また、2024年問題を見据え、ドライバー専用の休憩室、トイレも完備し、トラック待機場も十分確保するなど、ドライバーの皆様にも配慮した施設づくりを行います。

 さらに、入居企業の雇用促進とワーカーの通勤利便性向上をサポートするために、駐車場は「川西DC1」に151台、「川西DC2」に395台、バイク駐車場・駐輪場も各施設に20台以上確保する計画です。

ESGへの取組み

 ESRはESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みは、企業が長期にわたって存続し、持続可能な社会の実現のためには必須であると考えています。2030年までに達成すべき目標や重要課題を特定した「ESG2030ロードマップ」に沿って事業を推進し、企業価値の向上を目指しています。2022年6月に国連責任投資原則(PRI)の署名機関にもなっております。

 「川西DC1」「川西DC2」でも、全館LED照明、トイレ・喫煙室の人感センサー付照明など環境配慮型照明システムを導入し、外壁には断熱性の高いサンドイッチパネルの採用、ヒートポンプ式空調・節水器具など省エネルギーの設備機器を導入するなど、環境負荷低減に配慮した建築計画によりCASBEE※4 Aランク認証を取得しています。

 また、建物屋上には太陽光パネルを設置し、自家消費型太陽光発電所を稼働させる計画で、将来的に100%オフグリッドによる電力供給を目指しております。

免震構造、強固なBCP対策・セキュリティ体制

 ESRは施設運営・管理のスペシャリストであるプロパティマネジメントチームの下、万全なセキュリティ対策、様々な災害対策を構築し、入居企業とワーカーに安心・安全な施設環境を提供しております。

 「川西DC1」「川西DC2」は大地震発生時に入居企業の資産とワーカーの安全を守り、建物の損傷を軽減させる効果が期待できる免震構造を採用しています。

 BCP(事業継続計画)対策として、両施設に非常用自家発電機を備え、停電時でも防災センター機能、荷物用エレベーターの一部、トイレ等が一定時間使用可能な保安用電源を確保します。

 セキュリティ体制については、24時間365日の有人管理で、非接触型カードリーダーに加え、顔認証セキュリティシステムの導入など、さらなるセキュリティ強化を図る計画です。

地域社会と共存共栄を目指す

 「川西DC」の計画地は、1993年から民間事業者により大規模住宅地として開発が進められましたが、金融機関の破綻の影響等で計画が頓挫し、川西市にとって土地の活用が長年の課題になっていました。川西市とESRは本計画を連携して進めることに合意し、川西市は既に都市計画決定された第1種低層住居専用地域および第1種中高層住居専用地域から工業地域への用途変更を1年という短期間で行い、同時に当社が都市計画法29条開発許可を取得したことで本プロジェクトの開発に着手することができ、この度の着工にいたりました。

 このような背景もあり、地域社会から「川西DC」を通じた経済効果や環境改善に期待を寄せていただいております。当社はそのご期待に応えるべく、川西市および兵庫県と連携を強化し、雇用創出や災害時の防災拠点としての役割を果たすなど、地域社会・地域経済の発展に寄与してまいります。

 尚、2期の敷地面積合計360,812㎡(109,146坪)に開発する「川西DC3」/「川西DC4」につきまして、現時点では延床面積は約422,300㎡/約63,600㎡、共に2027年以降竣工で計画しておりますが、時代のニーズに対応できるよう、今後柔軟に計画を検討・変更する予定です。

ESR代表取締役 スチュアート・ギブソン 

「川西DCは関西の物流施設への需要の高まりに応え、グローバルでも重要な物流ハブとなる、ESRとしてはもちろん日本の物流業界で最大の敷地面積50.5万㎡を誇るプロジェクトです。都市計画の用途変更を伴う開発は、時間もかかり専門知識と深い知見が必要とされます。当社が本計画地を取得するまで約20年間紆余曲折があり、川西DCの地鎮祭を迎えるまでに当社も多くの難関を乗り越えなければならず、物流施設開発のフロントランナーとして歩んできたESRが威信をかけ挑戦するプロジェクトと言っても過言ではありません。川西市を始めとする地域社会の皆さまのご期待にお応えすべく、未来を切り開く物流施設パークの開発に真摯に取り組んでまいります。」

穿初(うがちぞめ)の儀/斎鋤(いみすき)穿初(うがちぞめ)の儀/斎鋤(いみすき)

■「ESR川西ディストリビューションセンター」完成イメージビデオ(3分50秒)公開中

URL:https://youtu.be/OOqTN6LHVkQ

【ESR川西ディストリビューションセンター1・2 施設概要】

■所在地:兵庫県川西市東畦野字長尾1番122の一部他   ※地番は竣工後に決定いたします

■敷地面積:[川西DC全体]505, 281㎡(152,848坪)

[DC1]62,998㎡(19,057坪)/[DC2]81,471㎡(24,645坪)

■延床面積:[DC1]119,450㎡(36,149坪)/[DC2]124,668㎡(36,149坪)

■用途地域:工業地域

■構造:[DC1・DC2]地上6階建・PCaPC造・免震構造

■着工:[DC1]2023年10月1日(予定)/[DC2]2023年7月10日

■竣工:[DC1]2025年5月31日(予定)/[DC2]2025年3月31日(予定)

■設計・施工:五洋建設株式会社

■アクセス:【車】新名神高速道路「川西IC」より3.9km  【電車】 能勢電鉄妙見線 「一の鳥居」駅より200m

※1:過去10年間に発表された物流施設の開発プロジェクトの総敷地面積での比較検証(当社調べ)

※2:レッドウッド南港DC1、レッドウッド藤井寺DC2、レッドウッド南港DC2(他社に売却済)、ESR尼崎DCに次ぐ

※3:貨物を開梱することなく、パレットやケース単位での仕分け・積み替えのみを行う仕組み

※4:CASBEE(キャスビー)―国土交通省が主導する(財)建築環境・省エネルギー機構内に設置の委員会が開発・運⽤する、建築環境総合性評価システム

<ESRについて> www.esr.com/jp

ESRはデジタル時代をリードする不動産アセットマネジメントのグローバル企業です

2006年にレッドウッド・グループとしてその歩みを始め、2016年現・ESR株式会社に社名変更、2019年に香港証券取引所に上場。現在、香港にグループ本社を置き、日本・中国・韓国・シンガポール・インド・オーストラリア・ニュージーランド・インドネシア・ベトナム・タイ他東南アジアと米国・ヨーロッパで事業を行い、2022年12月31日時点のグループ全体の運用資産残高1,560億米ドル(約20兆6,120億円)、内日本は351億米ドル(約4兆6,380億円)を誇る、APAC最大、上場企業として世界第3位の不動産アセットマネジメント会社になりました。

日本では三大都市圏(首都圏・関西圏・中部圏)と九州に物流施設・データセンター(ニューエコノミー不動産)を開発しており、日本最高層の9階建て「ESR東扇島ディストリビューションセンター」他31の物流施設を竣工させ、データセンターを含む15プロジェクトを開発中。

ESRは時流を捉えた多種多様な投資機会・ソリューションとニューエコノミー不動産を提供してまいります。

◎代表スチュアート・ギブソン、開発担当者へのインタビュー取材も是非ご検討ください

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