1.背景・目的
持続可能な社会の実現に向けて、気候変動への対応は世界的な課題となっています。日揮グループは、自らのパーパス(存在意義)を「Enhancing planetary health」と定義し、長期経営ビジョン「2040年ビジョン」において、2040年に向けて解決すべき社会課題として「エネルギーの安定供給と脱炭素化の両立」、「資源利用に関する環境負荷の低減」、「生活を支えるインフラ・サービスの構築・維持」を掲げ、Planetary healthの向上を目指して低・脱炭素化に資する事業や技術の開発に取り組んでいます。
日揮グループは、「2040年ビジョン」の実現に向けた最初の5年間(2021~2025年度)を対象とする中期経営計画「Building a Sustainable Planetary Infrastructure 2025」(BSP2025)において、重点戦略である「高機能材製造事業の拡大」では、EV車向けパワー半導体用高熱伝導窒化ケイ素基板の増産に向けた設備投資計画、「将来の成長エンジンの確立」では、水素・燃料アンモニア、ケミカルリサイクル、持続可能な航空燃料(SAF)等、脱炭素化に資する複数のプロジェクトが立ち上がっています。これらのプロジェクトを推進するための資金調達手段としてグリーンボンドを活用していくため、グリーンボンド・フレームワークを策定し、グリーンボンドを発行することとなりました。
2.本グリーンボンドの概要
銘柄名 |
日揮ホールディングス株式会社第8回無担保社債 (特定社債間限定同順位特約付)(グリーンボンド) |
発行年限 |
5年 |
発行予定額 |
100億円 |
発行予定時期 |
2023年9月以降 |
資金使途 |
グリーンボンド・フレームワークで定めるグリーン適格基準を満たす以下の事業に係る新規の投資・支出に充当予定 ・ 廃食用油を原料とするSAF生産設備への投資 ・ CO2からの微生物によるポリマー合成技術開発 ・ EV自動車向け高効率・高出力パワーモジュール用の高熱伝導窒化ケイ素基板に係る設備投資 |
主幹事証券会社 |
野村證券株式会社、SMBC日興証券株式会社、 大和証券株式会社、みずほ証券株式会社 |
ストラクチャリング・エージェント※ |
野村證券株式会社 |
※ フレームワークの策定およびセカンド・パーティ・オピニオン取得に関する助言等を通じて、グリーンボンド等の発行支援を行う者。
3.その他
グリーンボンド・フレームワークは、国際資本市場協会(ICMA)の「グリーンボンド原則(Green Bond Principles)2021」及び環境省の「グリーンボンドガイドライン2022年版」に則して策定しており、第三者機関である株式会社格付投資情報センター(R&I)よりこれらの原則・ガイドラインに適合する旨のセカンド・パーティ・オピニオンを取得しております。
また、セカンド・パーティ・オピニオンの取得について、環境省の「令和5年度グリーンファイナンス拡大に向けた市場基盤整備支援事業(脱炭素関連部門)」の補助金交付対象となっております。
グリーンボンド・フレームワークおよびセカンド・パーティ・オピニオンについては以下のリンクをご参照ください。
・日揮ホールディングス株式会社 グリーンボンド・フレームワーク
https://www.jgc.com/jp/esg-hsse/environment/green-bond/pdf/greenbond_framework.pdf
・株式会社格付投資情報センター(R&I)セカンドオピニオン
https://www.jgc.com/jp//esg-hsse/environment/green-bond/pdf/secondparty_opinion.pdf