山口県平生町で複業人材活用に関する実証実験について最終報告会を実施しました

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山口県平生町では、地方創生を推進する複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド for public」を展開する株式会社Another works(本社:東京都港区、代表取締役:大林 尚朝)との連携により、複業アドバイザー2名とともに今年1月から6月まで、本町の業務における課題解決のための協働(実証実験)を行ってきました。
この度、アドバイザーとともに取り組んだ成果(DX・広報分野)について報告会を開催しましたことをお知らせします。
  • 実証実験実施の背景

日本全国の自治体において、日々変容する社会情勢の中、福祉、産業、DX等の各分野において業務や課題が複雑化しています。

本町も例外ではなく、山積した課題を解決するため、株式会社Another worksと2022年12月に連携協定を締結し、2023年1月から複業クラウドを活用した複業人材活用における実証実験を開始しました。

実証実験においては、DX・広報各分野1名ずつ、計2名のアドバイザーに参画いただきました。

  • 「複業クラウド for public」とは

専門人材不足の地方自治体が、複業人材登用により地方創生を推進できるサービスです。民間複業人材と自治体職員の協働プロジェクトにより、行政課題・地域課題の解決を実現します。Another worksと連携している自治体との取り組みはこちらからご確認いただけます。
URL:https://forseries.aw-anotherworks.com/public

  • 各分野で抱える課題と複業アドバイザー

■DX分野における課題

DX推進計画の策定と並行して、町としての取組みの方向性や指針、具体的な取り組みについてアドバイスをいただきたい。あわせて、国が推進するDXから一歩進んだ事業計画、令和6年のアクションを考えていきたい。

【DXアドバイザー】 片桐 新之介 氏 / 株式会社ふるらぶ

(経歴)

関西大手百貨店の食品営業・バイヤー、システム担当を経験、その後某市まちづくりタウンマネージャーとして、まちづくり、商店街振興の仕事に関わる。さらにIT会社取締役や食品輸入企業などの経験を通じ、現在は地方創生を推進する事業会社を立ち上げ、関西で食・農・地方の複合的な課題解決を考えるコンサルティング業を行う。行政の複業アドバイザーとしても支援実績が多い。農山漁村発イノベーションエグゼクティブプランナー

■広報分野における課題

1.広報業務における所要時間について

広報は、取材、原稿集約、編集、校正、入稿という流れで作成されるが、一連の工程において膨大な時間がかかるため、他の業務に割く時間がない現状を改善したい。

2.情報発信力の強化について

本町では、広報紙・ホームページ・facebookで情報発信を行っているが、発信先が限定的のため、媒体や発信方法を見直すことで、情報発信力を強化する必要がある。

 

【広報アドバイザー】 池ケ谷 周平 氏 / 都内IT企業

(経歴)

静岡県焼津市出身。山口県在住。大学卒業後、大阪本社にあるセールスプロモーション専門の広告代理店に勤務。退職後、都内にあるデジタルマーケティング会社に転職。地方企業への支援に興味が湧き、広島営業所の立ち上げを経験。その年、新人賞を受賞。現在は、全国各地の地方企業様の経営課題に向き合うプランナーとして従事。また、自身の経験からマーケティングのセミナー講師としても活動中。

  • 実証実験結果(概要)

【DX分野】

議論を進める中で、行政DX推進を加速させるためには、町民および職員が変化を実感できる取組みを進め、機運を盛り上げていくことが必要との考えに至った。具体的な取組み案として、自治会・行政間における各種申請や事業者による入札参加資格申請のデジタル化を対象業務に選定し、実現可能性の検討を行っていくこととなった。 

あわせて、対象を細かく設定できるプッシュ型の情報発信について、実装に向けた検討を行うこととなった。

【広報分野】

広報業務については、アドバイザーから各種ツールを紹介いただき、実用性の高いものを試用することにより、広報の校正における時間削減を実現できた。

また、Vtuberを活用したプロモーション事業である「うさねこメモリー リアル素材プロジェクト」への参画や株式会社PRTIMESの提供する多方面メディアへのプレスリリースサービスの利用開始を通じて、情報発信力の強化を達成できた。

 

【報告会の様子】

  • 平生町について

○まちの概要

平生町は山口県の東南部に位置し、人口は約11,000人、面積は34.59㎢の小さなまちです。

まちは箕山、大星山などの丘陵地帯や、瀬戸内海に囲まれた自然豊かな風光明媚な場所で、大星山に立ち並ぶ7基の風力発電所は大自然の風車として平生町のシンボルとなっています。

 また、平生町佐賀の沖合から10分ほどの距離には、離島である「佐合島」があり、夏場には釣りなどのレジャーを楽しむ人が訪れています。

 

○まちの歴史

平生町は歴史あるまちとして、今もその名残を町内各所で見ることができます。

~古墳時代~

平生町に人々が住み始めたのが約4,500年前、縄文時代中期からといわれており、平生町佐賀にある岩田遺跡からは、この時代に使われていたたくさんの土器や石器、ドングリの貯蔵穴が発見されています。

また、この当時作られた前方後円墳もあり、古墳からは、巴型銅器や鉄製品などが出土しています。

~飛鳥時代~

この時代、用明天皇の勅命で用明天皇の后となるはずだった「般若姫」を弔うため、般若寺が創建されました。

597年、当時19歳だった般若姫は、豊後の国(大分)から都に上がる途中、大畠灘で嵐に遭い、嵐を鎮めるためその身を投じて亡くなった悲劇は「般若姫伝説」として語り継がれています。

~江戸時代~

当時、平生町を治めていた大野毛利氏は平生湾の大規模な開作を行い、塩浜を作ったことで経済的に急成長を遂げました。

また、開作にあたり、海水の浸入を防ぎ、雨水を排除するため、当時最先端だったオランダの樋門技術を取り入れた「南蛮樋」が作られました。

○まちの特産品

先に紹介したあまざけやみやま栗のほか、ブルーベリーやいりこ、このわたなどがあります。

これらについては、ふるさと納税の返礼品や、平生町内にある「ひらお特産品センター」で販売していますので是非お買い求め下さい。

○まちの取組み

平生町を含む室津半島の形や気候がイタリアに似ていることをヒントに「イタリアーノひらお」をキャッチフレーズとしてイタリアをテーマとしたまちづくりを進めています。

  

  

  

  

  

現在、町内に2カ所オリーブの植栽を行っており、令和4年度には平生町産オリーブの収穫・搾油体験も行われたほか、町内小学校や農業高校との連携によるイタリア野菜の普及や平生の暮らしを体験できる移住体験住宅の貸出しも行っています。

今後も日本の「イタリア」として、行ってみたい住んでみたいまちづくりを進めていきます。

  • 株式会社Another worksについて

「挑戦する全ての人の機会を最大化する」をビジョンに掲げるスタートアップ企業です。2019年9月に総合型の複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」をリリース。ミッションである「複業の社会実装を実現する」ために、一部上場企業からスタートアップ、自治体、スポーツチーム、教育機関など、業種業界問わずあらゆるドメインで複業人材の登用を後押ししています。また「複業クラウドfor Series」として、自治体向けには複業クラウド for Publicを、スポーツチーム向けには複業クラウド for Sportを、教育機関向けには複業クラウド for Academyを提供しています。

タレント向けページ:https://aw-anotherworks.com/
企業向けページ:https://cl.aw-anotherworks.com/

社名:株式会社Another works
代表取締役:大林 尚朝
所在地:〒105-0001 東京都港区虎ノ門5丁目13-1 虎ノ門40MTビル3階
URL:https://anotherworks.co.jp/

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