ネットゼロに向けたLNGからのメタン排出削減のための連携

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JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:髙原 一郎)は、2050年ネットゼロカーボン社会の実現に向けたLNGからのメタン排出削減のための連携に参加し、メタン排出の可視性を高めることで、LNGサプライチェーン全体のクリーン化につなげてまいります。

LNG産消会議2023におけるCLEANプロジェクト発表後の様子LNG産消会議2023におけるCLEANプロジェクト発表後の様子

(左から、和久田JOGMEC副理事長、IM Jong Soon KOGAS Executive Vice President of Management、田和JERA常務執行役員Chief Strategy Officer (CSO)兼企画統括部長)

 2023年7月18日に開催された経済産業省・国際エネルギー機関共催のLNG産消会議2023において、米国、韓国、豪州、欧州委員会(EC)及び日本政府はLNG事業におけるメタン排出削減について協力するため、共同声明に署名しました。その一環として、経済産業省とJOGMECは、LNG事業ごとのメタン排出管理と排出削減取り組み状況に係る情報を収集し、ベストプラクティスと共に公開する取り組みである「ネットゼロに向けたLNGからのメタン排出削減のための連携(Coalition for LNG Emission Abatement toward Net-zero、以下「CLEANプロジェクト」)」に取り組んでまいります。また、本取り組みを通して、LNGサプライチェーン全体におけるメタン排出の可視性を高めることで、クリーン化につなげてまいります。

 

 CLEANプロジェクトは、大規模なLNG買主事業者である本邦JERA、韓国KOGASがLNG事業ごとにメタン排出管理や削減取り組みに関する内容を生産者側に求め、収集した情報をJOGMECが取りまとめ、JOGMECが提供するプラットフォームで公表するほか、生産者のベストプラクティスを紹介する取り組みです。また、石油天然ガス生産企業が参加するOGMP2.0など先行的に行われている国際的なメタン排出の可視化に向けた取り組みとの連携に加え、JOGMECが生産者側と実施しているインドネシア及びマレーシアにおける技術実証事業や2023年6月に公表したCIガイドライン(第2版)等で得られた知見も有機的に活用してまいります。今後このCLEANプロジェクトが他のLNG買主事業者に拡大することを期待するものです。

(1)JERAとKOGASは、LNGのバリューチェーンからのメタン排出管理や削減に関する取り組みを主導。

(2)JOGMECは、その取り組みを支援するプラットフォームを提供し、LNG生産者のメタン排出削減に関する情報を収集・公開。

(3)LNG生産者に対し、メタン排出削減のベストプラクティスの提供や、メタン排出削減支援を実施。

 JOGMECは、生産者側の先進的なメタン排出削減の取り組みを広く紹介するほか、消費者側がクリーンなLNGを追求するためにメタン排出の可視性を高めるために有益な情報を提供していくことで、クリーンなLNGに競争力を持たせ、結果としてバリューチェーン全体のクリーン化に貢献する活動を強化してまいります。

■関連情報

LNG産消会議2023

(URL)https://www.lng-conference.org/

 

■参考

LNG、水素、燃料アンモニア、合成燃料の環境価値の可視化へ向けた「CIガイドライン(第2版)」の公表について(2023年6月23日)

(URL)https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00120.html

リリース本文はこちら↓

ネットゼロに向けたLNGからのメタン排出削減のための連携~LNG事業ごとのメタン排出削減取り組みの共有~ : ニュースリリース | 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構[JOGMEC]
JOGMECは、カーボンニュートラル社会の実現をふまえた資源開発の支援によって、資源・エネルギーの安定供給・確保に貢献していきます。
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