AI水質監視サービスをリリース

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株式会社イクシス(本社:神奈川県川崎市、代表取締役 Co-CEO:山崎文敬、狩野高志)は、2023年7月20日付で、AI水質監視サービス(以下、「本サービス」という)をリリースしましたことをお知らせします。

■ 本サービスで解決する課題
 これまでの水質監視(油膜の監視)は、人による目視が基本であり、完全性や生産性の点で課題を持っていました。この課題に対し、IoTカメラで撮影した画像を、イクシスが強みを持つインフラ向けAIで解析することで、常時監視を自動化し、完全性や生産性を向上させたものです。

本サービスの概要
イクシスは、AIを用いた画像検査技術を有しており、これまでにインフラ建設・維持管理の分野で目視検査の自動化に取り組んできました。近年、工場施設等の環境保全のニーズが増していることから、水質監視に特化したサービスの開発を行い、一般事業者に向けて提供を開始しました。このサービスでは、定点カメラ(イクシス社「GENBA-Monitor」)を置くことで水質の異常(浮遊物や泡の発生、色味の変化など)をリアルタイムに検知することを目指しており、2023年7月時点で水面に浮遊する油膜検知の実用化に成功しています。

本サービスの特徴
・定期的な水質判定を自動化 ~人件費・管理コストの削減~
一般河川や、定期的な水質判定が必要な施設等で、定点カメラからほぼリアルタイムの水質判定を行い、現場の負担を軽減します。異常検知時には、登録したメール宛てに通知を行い、速やかな状況把握に役立てることができます。

・屋外環境でも使用可能 ~天候の変化に強いAI~
水面の状況は、季節や時刻により刻々と状況が変化します。イクシスのインフラ向けAIは、このような屋外の状況変化にも対応し、水質異常(油膜検知)だけを検知できるものとして開発されました。新規に設置する現場でも、短期間の学習で対応可能です。

・設置、導入が手軽 ~インフラ業界で実績のあるIoTカメラを使用~
水質監視システムの導入には、現場にカメラを設置するだけです。カメラは、イクシスが長年インフラ業界向けに提供しており、既に定評のあるGENBA-Monitorを使用します。単管のみで設置ができ、電源もAC100V電源だけでなく、ソーラーでの給電も可能です。GENBA-Monitorからサーバーに定期的に送られてくる画像でAI解析を行いますので、現場へのサーバー設置は不要です。

サービスイメージ

■ イクシスの注力領域
 イクシスは、産業保安人材の高齢化や設備の高経年化等の環境変化、また自然環境配慮への対応も喫緊の課題となる中、社会・産業インフラ向けデジタル・トランスフォーメーション※の推進に取り組んでいます。
 デジタル・トランスフォーメーション推進を目指して、イクシスは『「どこでも現場を手の中に」を社会実装』を実現すべく、3D連動ソリューションとして各種サービスを展開しています。本サービスは水質監視作業を効率化させ、そのAI解析結果をサイバー空間に記録させることでデジタルツイン化※を実現するものです。
 今後もイクシスが強みとするロボットやAI、3D連動ソリューションを連携したサービスを社会実装する取り組みを一層加速させ、社会インフラ・産業インフラ分野共にデジタル・トランスフォーメーション化を推進し、現場における生産性向上、品質向上、安全性向上に取組みます。

イクシスがインフラ業界に3D連動ソリューションを提供するビジョン

※ デジタル・トランスフォーメーション:
デジタル技術の活用により、既存のビジネスの枠組みを覆し、より良いものへ変革を起こすことで生活やビジネスのスタイルの価値変革を起こすこと。建設分野でもロボット、人工知能(AI)、拡張現実(AR)、BIM/CIMといったデジタル技術の活用による生産性向上、品質向上、安全性向上等が期待されています。
※ BIM/CIM:
Building Information Modeling/ Construction Information Modeling(Management)
計画、調査、設計段階から3 次元モデルを導入することにより、その後の施工、維持管理の各段階において3 次元モデルを連携・発展させて事業全体にわたる関係者間の情報共有を容易にし、一連の建設生産・管理システムの効率化・高度化を図る取り組みです。
※ デジタルツイン(Digital Twin):
サイバー空間に現実空間をコピーしシミュレーション予測等ができる技術
※ 3D Point Cloud:
3Dスキャナ等を用いて3次元点群データを取得する技術
※ XR:
クロスリアリティ、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)の総称

■株式会社イクシスの概要
イクシスは「ロボット×テクノロジーで社会を守る」をミッションとし、ロボットを利用したデータ取得・AI解析・3次元データ連携等、インフラ関連業界におけるDXを支援、そして社会課題の解決への貢献を目指しています。

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