株式会社タックジャパンと株式会社フェイガーとの業務提携について

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飼料・農業資材・畜産設備専門商社の株式会社タックジャパン(本社:岐阜県大垣市、代表取締役:髙橋 伸輔)は、新たに株式会社フェイガー(本社:東京都港区、代表取締役:石崎 貴紘)と業務提携契約を締結いたしました。タックジャパンの顧客の脱炭素農業の推進と収益化をフェイガーと共に支援してまいります。

  • 背景          

 畜産用配合飼料の販売を主とするタックジャパンは持続可能な資源循環型農業への貢献を目指す農業資材事業を通じて、鶏糞を中心とした商材を幅広い地域の個人農家の皆様、大規模農場、ホームセンター等に供給しています。現在では鶏糞年間取扱量50,000t、延べ100件以上の農家様のお客様との取引を通して、人や環境に優しい循環型社会を推進しています。また独自の知見・技術を有する大学や企業様とパートナーシップを結び、鶏糞を始めとした畜糞のアップサイクルにも取り組んでおります。

 フェイガーは農業由来カーボンクレジットの生成を行っており、農家様の脱炭素の取り組みの支援及びクレジット化を通した収益化を行う日本初のスタートアップです。2023年度は10都道府県、20地域、100農家以上を対象としたプロジェクト組成見込み、2024年度はタイやミャンマー等の海外プロジェクトがスタートする予定です。農業の脱炭素の取り組み収益化を通して、環境に優しい農業を持続可能な形で推進しています。

 業務提携を通してタックジャパンと接点のある水稲農家約10.6万ha/29団体(JA様・自治体様等)/全国9都道府県の農家様への脱炭素農法のご紹介及び収益化を推進することで、農業の脱炭素を推進し、当社の試算では約23.3万t-co2規模の温室効果ガス削減を見込んでおり、総額20億円を超えるクレジットとしての還元を目指します。

  • 目指す世界と提携にかける思い      

 世界の温室効果ガスの12%は農業由来といわれており、裏を返せば多くの削減ポテンシャルがあるといえます。タックジャパンのお客様の多くは農家様であり、中にはこの問題に課題感を覚え、農業の脱炭素の取り組みを進めている方もいらっしゃいます。
ここに、フェイガーの推進する「カーボンクレジット」という仕組みを導入することで、農家様の脱炭素の取り組みを企業等がサポートし、農家にプロジェクト投資という形で資金が還元されれば、農家様の取り組みが持続可能になるとともに更に広がりやすくなると考えています。

 また、タックジャパンが鶏糞堆肥を輸出するなどリレーションの強いベトナム等、海外への取り組みも協働します。加えて、炭素にとどまることなく、フェイガーの関係性のある農家様へタックジャパンの畜糞を原料とした有機肥料や連携する大学の知見を生かした科学的根拠に基づく有機農法を展開することで、資源循環型農業の拡大を実現することも同時に検討を進めます。

 タックジャパンのパーパス「わたしたちは農畜産業のメッセンジャー 人と食と地球をつなぐ」を理念に環境に優しい循環型社会の実現に向けて創業より畜産及び耕種農家様と歩んできましたが、そこにフェイガーの脱炭素ソリューションを掛け合わせることでその実現が加速し、食と地球を未来へつなぐ取り組みとなることを願っています。

  • コメント          

株式会社タックジャパン 代表取締役 髙橋伸輔

今般、フェイガー様との協業を心から嬉しく思います。近年のテクノロジーの発展やグローバル化の進展の反面、世界人口の2%に満たない我が国の「食」が輸入に頼り切ってきた現実。「LIFE(命・生活)」の根幹である農業を、将来、子や孫の世代に禍根を残してはいけないという大義。今回の協業を千載一遇の契機と捉えています。

株式会社フェイガー 代表取締役 石崎貴紘

タックジャパン様の「環境に優しい循環型社会の実現」と、当社の「カーボンニュートラル社会への貢献者に光を当てる」という2つの思いが交差し、脱炭素ソリューションにおける協業として実を結んだこと、嬉しく思います。日本及びアジアの脱炭素社会の推進を生産者様と一緒に進めていくことに邁進していきたいと思います。
                             
【株式会社タックジャパン】
創業:昭和26年3月6日
代表取締役:髙橋 伸輔
所在地:〒503-0002 岐阜県大垣市開発町5丁目71番地の1
URL:https://tacjapan.co.jp/

【株式会社フェイガー】
創業:令和4年7月7日
代表取締役:石崎 貴紘
所在地:〒107-0061 東京都港区南青山2丁目2番15号
URL:https://faeger.company/

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