日本バレーボール協会(JVA)は、本日6月5日(月)の「世界環境デー」に合わせ、「カーボンニュートラルアクション」を開始することを発表いたします。
環境における課題は多岐に渡りますが、とりわけCO2をはじめとする温室効果ガスの排出による温暖化はスポーツ文化に影響を与え、バレーボール・ビーチバレーボール競技を安心・安全に楽しむ環境づくりの土台を揺るがすものです。
JVAは、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロ(※)にするという環境省の「カーボンニュートラル」宣言、およびUNFCCC(国連気候変動枠組条約)事務局が立ち上げ、2030 年のCO2排出量50%削減と2040 年のCO2排出量正味ゼロを目指す「スポーツを通じた気候行動枠組み」の動きを受け、バレーボール界全体のCO2排出量削減を目指して活動を開始します。
まずは、5月30日(火)に開幕し6月11日(日)まで行われる「バレーボールネーションズリーグ2023」男女名古屋大会におけるCO2排出量を計測し、その上で大会運営方法の改善などのCO2削減活動を推進し、2024年度以降はステークホルダーの皆さまとともに様々なアクションを展開していく予定です。
※CO2をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすること
「カーボンニュートラルアクション」について
■「バレーボールネーションズリーグ2023」名古屋大会でのCO2排出量の計測
バレーボールの競技大会開催時におけるCO2排出量を正確に把握すべく、現在実施している「バレーボールネーションズリーグ2023」名古屋大会におけるCO2排出量の計測を行います。算出方法は、環境省の電気事業者別排出係数をもとにした排出原単位を使用し、環境省・経済産業省の「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」に則り、活動量×排出原単位で計算します。なお、この算出結果については、今後JVAのウェブサイトにて開示する予定です。
■CO2削減活動の推進
「バレーボールネーションズリーグ2023」名古屋大会でのCO2排出量の把握を行った上で、排出量の根本削減を目指した大会運営方法の改善、再生可能エネルギーの使用検討などによるCO2削減活動を2024年度より実施いたします(実施時期などの詳細については今後JVAのウェブサイトにてお伝えいたします)。またこれらの活動に加え、環境クレジットによるオフセットの導入も検討してまいります。
■「カーボンニュートラル」に向けたアクション展開
今後、JVAだけでなく平素よりバレーボール界を支えてくださるステークホルダーの皆さまと、またバレーボールファンの皆さまとともに、カーボンニュートラルに向けた様々なアクションを展開していく予定です。
■今後のさらなる展望について
JVAはバレーボール界が一丸となってこの問題に取り組むことを願い、まずは上記のようにCO2排出量の把握を行った上で削減の努力を行い、ステークホルダーやファンの皆さまとともにアクションを展開していくことで、着実にバレーボール界全体のCO2排出量削減を目指します。
<参考>
・スポーツを通じた気候行動枠組み(国連気候変動枠組条約事務局)
https://www.unic.or.jp/files/c6509b8eadff5384180a1fd439669a4b.pdf
・温室効果ガス排出量 算定・報告・公表制度(環境省)
・グリーン・バリューチェーンプラットフォーム(環境省・経済産業省)