ユナイテッド航空(本社:シカゴ、最高経営責任者:スコット・カービー)は、2023年5月4日(米国中部時間)、サンフランシスコ国際空港を出発する便において、SAFを混合したジェット燃料の使用を開始したと発表しました。また、ロンドン・ヒースロー空港においても今年後半にSAFを導入する予定であることも発表しました。これによりユナイテッド航空の2023年におけるSAF使用量は、約1,000万ガロンに達する見込みで、その量は2022年使用量の約3倍、2019年の約10倍に相当します。
ユナイテッド航空サステナビリティ担当最高責任者であるローレン・ライリーは、「わずか過去数年でSAFの使用量を飛躍的に増大できたことは素晴らしいことです。2023年の1,000万ガロンという数字は、現時点では必要な量に対してわずかでしかありません。しかし私たちは、今後のSAF供給量を増やすため、エタノールに始まり、藻や二酸化炭素など可能な限りの原料からSAFを製造する会社に多額の投資を実施しています。政策立案者、他業種の企業、他の航空会社との連携を継続することに加えて、こうした投資が太陽光や風力に匹敵する成果の実現に向けてSAFという新たな産業の発展に資すると信じています」と述べています。
ユナイテッド航空は、世界の航空会社で最多となる50億ガロンを超える今後のSAFの製造に投資してきました。また本日の発表により、SAFを使用したユナイテッド航空の運航マイルは、世界のどの航空会社をも上回る見込みです。同社はすでに、2016年よりロサンゼルス国際空港、2022年からはアムステルダム・スキポール空港でSAF混合燃料の使用を開始しており、2023年も両空港でSAFの使用を継続しています。
サンフランシスコ国際空港へのSAFの供給は4月から開始されており、ユナイテッド航空は、同空港の出発便向けに150万ガロンを受領しています。ユナイテッドが調達した残りのSAFは、ロサンゼルス国際空港とアムステルダム・スキポール空港で使用します。なお、ロンドン・ヒースロー空港でも、2023年中にSAFの受領を開始する予定です。同空港にSAFが供給開始されれば、ユナイテッド航空は初めてロンドン・ヒースロー空港SAFインセンティブ・プログラム(London Heathrow’s SAF incentive program)に参加することになります。
エコ・スカイズ・アライアンス第3弾
ユナイテッド航空が使用するSAFの購入費用の一部は、同社の革新的なプログラム「エコ・スカイズ・アライアンス(Eco-Skies AllianceSM)」から支払われます。これは「グリーンプレミアム」として、二酸化炭素排出量が低い燃料の購入費用を参加企業が共同で負担するプログラムです。「エコ・スカイズ・アライアンス」では、法人顧客に透明性を確立し、ユナイテッド航空のフライトによる人やモノの移動に伴う二酸化炭素排出量を認証済みSAFにより実質的に削減する機会を提供します。
ユナイテッド航空の「エコ・スカイズ・アライアンス」プログラムは2021年4月に発足し、これまでに約1,500万ガロンのSAFの購入に向け共同で貢献しています。従来のジェット燃料と比べ、ライフサイクルに基づく評価で最大80%の温室効果ガス(GHG)が削減できることから、このSAF購入量は約150,000メトリックトンのGHG排出量を削減できるだけの十分な量、すなわち乗客が約10億マイル移動できる量に相当します。本日新たに発表する企業を含めて、同プログラムには現在、24社が参加しています。
新たな参加企業の一部は以下の通りです。
Audi
Bank of America
Cisco
Corporate Travel Management
DB Schenker
First Eagle Investments
Macquarie Group
Thermo Fisher Scientific
ユナイテッド航空がサンフランシスコ国際空港とアムステルダム国際空港で使用するSAFは、Neste社により供給されています。「Neste MY Sustainable Aviation Fuel™」は、使用済み食用油や動物性脂肪廃棄物など、持続可能な方法で調達され、100%再生可能な廃棄物および残余原料から生産されています。このSAFを使うことで、従来のジェット燃料と比較し、ライフサイクルでの温室効果ガスを最大80%削減できます。
将来的には、家庭ごみ、森林廃棄物、藻、圧縮二酸化炭素を含む他の原料からSAFを生産できる可能性があります。ユナイテッド航空はこれまでに、50億ガロン以上のSAFの製造に投資しており、この量は世界の航空会社で最大となっています。
米国政府もSAFの価値を認識
米2022年インフレ抑制法には、米国の歴史上最大規模の政府による気候変動対策への投資が含まれており、クリーンエネルギーや二酸化炭素回収に対する税制優遇措置に加えて、SAFには新しくブレンダー(混合業者)への税額控除が認められています。これによりSAFインフラの強化と供給量の増加を促し、SAFを使用する企業への費用負担が軽減されることが期待されています。
米軍は現在、年間約50億ガロンのジェット燃料を使用しており、国防総省は、2023年国防授権法に基づき、2028年までにジェット燃料のSAF混合率を少なくとも10%にする予定です。
米エネルギー省によると、米国における膨大な資源により、予想される米国の航空業界全体のSAF需要を十分に満たせるとしています。
2050年までに排出量ネットゼロを公約
ユナイテッド航空は、航空会社として初めて、2050年までに従来のオフセットに頼ることなく二酸化炭素排出量ネットゼロを達成することを公約しました。「エコ・スカイズ・アライアンス」プログラムに加えて、航空旅行の脱炭素化を実現する企業や技術を発見し、これらに投資することを目指すベンチャーファンドとしてユナイテッド・エアラインズ・ベンチャーズ(United Airlines Ventures)も立ち上げ、続いて先日、UAVサステナブル・フライト・ファンド(UAV Sustainable Flight FundSM)を設立しました。これらのファンドの戦略的投資には、二酸化炭素回収、水素電気エンジン、地方路線向けの電動旅客機、エアタクシーなどが含まれます。また、ユナイテッド航空は今年、米国の航空会社として初めて、顧客向けに利用フライトの二酸化炭素排出推定値の表示を開始しました。
ユナイテッド航空について
ユナイテッド航空では、「Good Leads The Way」をモットーとしています。ユナイテッド航空は、米国本土におけるハブ空港である、シカゴ、デンバー、ヒューストン、ロサンゼルス、ニューヨーク・ニューアーク、サンフランシスコ、およびワシントンD.C.から北米航空会社の中で、最も広範囲なグローバルネットワークを展開しており、現在、有効座席マイルにおいて、世界最大の航空会社となっています。ユナイテッド航空の採用情報について詳しくは www.united.com/careers を、ユナイテッド航空についての詳しい情報は www.united.com をご覧ください。ユナイテッド航空の親会社であるユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス・インクは、ナスダック市場(Nasdaq)にUALのシンボルで上場しています。
日本におけるユナイテッド航空
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In addition, some of our disclosures in this press release are estimates or based on assumptions due to inherent measurement uncertainties. For example, United’s statement that it has purchased more SAF than any other airline is based on publicly available future purchase agreements for SAF of certain airlines as of the date hereof.
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