6月14日「STOP!インボイス全国一揆」開催決定! 全国アクションに向けた“作戦会議”に国会議員、専門家、タレント、ミュージシャンらが結集

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インボイス制度を考えるフリーランスの会(通称「STOP!インボイス」)は5月18日(木)、新宿ロフトプラスワンにて、経済ジャーナリストやタレント、ミュージシャン、政治家など多彩な登壇者とともに、10月開始予定のインボイス制度をSTOP!させるための“作戦会議”と銘打ったトークイベントを開催。6月14日に行う「STOP!インボイス全国一揆」を全国的な市民アクションにするためにはどうすればいいかをみんなで考えました。現地は前日完売ソールドアウトで、現在までに配信含めて300人以上が参加・視聴しました。

【開催概要】
■イベント名:「「史上最大のSTOP!インボイス大作戦」……のための作戦会議 5.18@新宿ロフトプラスワン」
■日時:2023年5月18日(水) 19:00〜22:15
■場所:新宿ロフトプラスワン
■主催:インボイス制度を考えるフリーランスの会(通称「STOP!インボイス」)

■出演者(敬称略・順不同)
荻原博子(経済ジャーナリスト)/ラサール石井(タレント)/室伏謙一(政策コンサルタント)
落合貴之(立憲民主党 衆議院議員)/山添拓(日本共産党 参議院議員)
安藤裕(元自由民主党 衆議院議員)/たがや亮(れいわ新選組 衆議院議員)
清水 宏(スタンダップコメディアン、俳優)/和(旧・橘いずみ、シンガーソングライター)
甲斐田裕子(声優、VOICTION 共同代表)/西位輝実(アニメーター、アニメ業界の未来を考える会 世話人)/由高れおん(漫画家、インボイス制度について考えるフリー編集【者】と漫画家の会)/ひろせあや(俳優、インボイス制度を考える演劇人の会)/小泉なつみ(ライター、「STOP!インボイス」発起人)
MC 岡本麻弥(声優、VOICTION 共同代表)、阿部伸(ライター、「STOP!インボイス」メンバー)

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81_5月18日ロフト作戦会議プレス資料(記者様向け) - Google ドライブ

※お取り上げをご検討いただけるメディアの方には、無料で動画を見られるURLをお送りいたします。ご希望の場合は「stopinvoice2021@gmail.com」までご連絡ください。

※インボイス制度とは?問題点のまとめはこちらをご覧ください

https://prtimes.jp/a/?f=d110508-4-ce18dc77b9c974e1f480d3cc493de402.pdf

●イベントレポート●
【第一部/いろんな角度でインボイス制度を検証する】
当事者もインボイスの理解足りない。正しい知識をつけて声上げを

イベント第一部では、経済ジャーナリストの萩原博子さん、政策コンサルタントの室伏謙一さん、シンガーソングライターの和さん、タレントのラサール石井さんがインボイスの「問題点」を語った。
ラサール石井さんや和さんからは、「音楽業界や演劇などエンタメの現場ではまだまだ自分がインボイスの当事者であることを知らない人が多い」との現状の報告がありました。それに対し、専門家の萩原さんや室伏さんからは「消費税は弱者からも取るという、逆進性が強い税。「実態を知り、正しい知識を得て声を上げていってほしい。そうすると政治家も無視できなくなる」といったアドバイスをいただきました。参加者の発言内容をダイジェストで振り返ります。

タレント ラサール石井さん

「政府は”クールジャパン”と言っているのに、芸術やエンタメに全くお金を使わないですよね。若い世代が夢を持ってがんばっていても、夢を実現する前にインボイスでごっそり収入が削られてしまうと、クオリティがどんどん下がって、世界で通用するものがなくなってしまいますよ。」

シンガーソングライター 和(旧・橘いずみ)さん

「音楽業界は変わりつつあるけれど、クリエイターたちはファンに助けられながら頑張っています。そんな中、クリエイトすることがますます大変な人たちが増えるのは、やっぱりよくないですよね。自分たちも立ち上がって、いろんなことを言っていかなきゃと思います」

経済ジャーナリスト 萩原博子さん

「社会保険料の値上がりが続いて今は五公五民だ。それに加えてインボイス制度は、親会社から子会社に消費税を払うように仕向ける、弱い者いじめの、非人道的な税制。「マイナ保険証」も、声を上げたことで採決が延期された。インボイスも声を上げて反対しなきゃ」

政策コンサルタント 室伏謙一さん

「自民党の中でも、インボイスを延期すべきだという声が少なからずある。国会議員全体では反対の方が多いかもしれない。だから、皆さんで声を上げて国会議員に届けることも重要。事業者がみんな窮状を訴えてくるとなると、やっぱり無視できないから、少なくとも延期にはできるのではないでしょうか」

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座談会の合間には、駆け付けた税理士によるリレートークも行われました。
税理士 神田知宜さん(どんぶり勘定事務所/インボイス制度の中止を求める税理士の会)

「先日、顧問税理士のいる課税事業者の経営者から、税理士の料金が2倍になるとの見積もりが来たという相談がありました。そういうことが起きると、消費税申告手続きが自分でできない”インボイス難民”が増えて滞納問題に発展し、耐えきれなくなる事業者が出てくる。それをとても心配しています。ギリギリまで登録しない、いったん登録して取り下げる”ボイコット大作戦”を拡散していただきたいと思います。」
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【ライブパフォーマンス】
第一部と第二部の間には、シンガーソングライターの和さんと、スタンダップコメディ清水宏さんによるライブパフォーマンスが行われました。会場は一気にライブ会場へと姿を変え、スタッフ・来場者ともども大いに盛り上がりました。

シンガーソングライター 和さん(旧・橘いずみさん)
ギターを片手に、『ピストル』『永遠のパズル』『失格』の3曲を披露。途中、「どうしてもどうしても インボイスはいらない」「消費税はおかしくないかい?」と一部歌詞を変えて歌い上げました。

清水宏さん(スタンダップコメディアン・俳優/日本スタンダップコメディ協会会長)

「このインボイスでつらい目に遭う事業者は、少なく見積もっても800万人。800万人って、名古屋市4つ分だよ?すごい数だよ。無力じゃないよ。力を合わせられますよ。だから、大事にしよう。俺たちのことを大事にするために、自分たちの権利を守っていこうという話なんですよね」

【第二部/超党派でSTOP!インボイス】
インボイス制度は選挙の争点になる

続いて第二部では、政治家(元職を含む)の皆さんによる座談会を行いました。自民党内で消費税の仕組みを理解してインボイスに反対する議員はいるものの、自民党の議員としては本音を言えない実情があるという話がありました。大手のマスコミでも消費税を扱うことがタブーとなっているため、国会に著名人を呼んでシンポジウムを開き、マスコミが取り上げざるを得ない状況を作ろうとしていることもお聞きしました。
また、6.14の全国一揆については、「インボイスのことだけでなく、社会保険料や電気代料金が上がっていることも挙げて、庶民の怒りをぶつけるような会にすれば、参加者の幅も広がるのではないか」というアイデアもいただきました。こちらも一部コメントを抜粋してご紹介します。

立憲民主党 衆議院議員 落合貴之さん

「消費税がなかった時代、事業者は利益に対して税金を納めていました。一方、消費税は利益がいくらなんて関係なく、赤字でも納めなければならない税金です。そのため、小さな事業者を守るために免税点制度がありました。しかし、インボイスが導入されると「小さな事業者も大きな事業者と同じ条件で税金を払いなさい」ということになる。これが一番の問題だと思います」

日本共産党 参議院議員 山添拓さん

「インボイスは、一言で言うとしたら増税。誰も得しない、誰かが必ず損をする仕組みだ。課税業者になれば新たに税負担がかかるし、免税業者のままであれば取引相手が負担をしなくちゃいけない。結局、誰かにとっての新たな税負担になるという意味で、増税だと思う」

れいわ新選組 衆議院議員 たがや亮さん

「インボイスによって電気代や野菜の値段など、いろんな物価が上がる。国民全員が影響を受けるため、インボイスは選挙の争点にもなりうるものです。無関心ではいられても無関係ではいられないことを、みんなで周知していかないといけない。今後どのように周知していくかが私たちのテーマだと思うので、頑張っていきたいと思います。」

元自民党 衆議院議員 安藤裕さん

「消費税は、売値に転嫁できる人は自分の懐を傷めずに納付できるが、転嫁できない人は自分の懐を痛めて納付しなければならない。消費税がそんなえげつない税金ということが全く伝わっていない。インボイスはこれまで消費税を納付しなくてよかった人たちからさらに搾り取ろうという、とんでもない仕組み」

【第三部/STOP!インボイスな仲間たち〜エンタメ4と軌跡〜】
子育て中のライター、俳優、人気声優、売れっ子アニメーター、漫画家…現役世代の女性たちが立ち上がってできたインボイス反対運動

第三部では、STOPインボイス発起人とエンタメ4団体の当事者たちが、インボイス中止・廃止に向けた活動に至る経緯や、これまでの活動の様子について振り返りました。STOPインボイス発起人の小泉が課税事業者になったときの納税額を聞いて腰を抜かしたことから始まったSTOP!インボイス。同じ時期にアニメ、演劇、声優、漫画家など他の業界でも「インボイスは危ない」と考え始めていたメンバーが徐々に集結し、それぞれで有志団体を立ち上げ、署名活動や議員への陳情活動を開始しました。国会の議員会館に陳情に行ったときの様子や、統一地方選挙での辻立ちしている議員さんにインボイスの話をしときの様子など、市民アクションの展開が語られました。

小泉なつみさん(ライター・編集者/「STOP!インボイス」発起人)

「インボイス登録事業者になって課税事業者になったときの納税額を聞いて、「こんなことがこんな零細な私にあっていいのか」と疑問に思ったことから活動を始めた。この運動のいいところは、子育て現役世代の女性たちが立ち上がったところ。業界で力のある“オジサン”は若手の声を掬えていない気がするから、私たちで頑張りたい」

西位輝実さん(アニメーター/アニメ業界の未来を考える会 世話人)

「数年前から、税理士さんに”インボイスが入るとアニメ業界はマジでヤバいよ”と言われていました。さすがに何か調整が入ると思っていたものの、どうやら何も調整がないままインボイスが導入されてしまいそうなので、アニメ業界のみんなに知らせないといけないと思って立ち上がりました。アニメ業界以外でもこの危機に気づき始める人が増えてくる頃だと思うので、見かけたら声をかけていきたいです」

甲斐田裕子さん(声優/VOICTION 共同代表)

「今まで「政治の話をするな」と言われて続けてきたため、だいぶ政治が遠のいてしまいましたが、インボイスはおかしいと立ち上がったことをきっかけに、小泉さんから陳情と言う方法を教えてもらいました。特に地方議員は連絡がなかなかつかないので会いに行くのも一苦労だけれど、必ず選挙での良い判断材料になります。現場の声を政治家に直接伝えることが一人一人にできることだと思うので、皆さんも挑戦してみてほしいです」

由高れおんさん(漫画家/インボイス制度について考えるフリー編集【者】と漫画家の会 発起人)
「インボイスのことを知ったのは昨年。当時は連載を立ち上げたばかりで忙しかったのですが、落ち着いた頃に調べてみると、アシスタントさんがつぶれて漫画業界が立ち行かなくなると危機感を持ちました。今回の統一地方選挙では、インボイスの資料を持って15人の候補者に会いに行きましたが、とても勉強になりましたね。特に地方の若手議員は、与野党関係なく有権者との対話に飢えている方も多いですが、インボイスに関しては相当壁が厚いと感じています。メールでも何でもよいので、皆さんにもアクションを起こしてほしい」

インボイス制度を考える演劇人の会 ひろせあやさん

「コロナ禍で妊娠・出産し、子育てに専念するようになって在宅時間が増え、インボイスにも目を向けるようになりました。今まで選挙の演説やテレビでしか姿を見てこなかった議員さんが、実際に会いに行くときちんと向き合って対話をしてくれるのは新鮮な体験でした。STOP!インボイスするためには、数多くの「興味がない」「よくわからない」という人にわかってもらわないといけない。ここから少しずつ輪が広がっていけばいいなと思います。」

後半では、6月14日に開催予定の全国一揆で使用するロゴ2案のうち、どちらがよいか、会場参加者・配信参加者で人気投票を行いました。圧倒的多数で、当事者たちの怒りの表情を表している「B案」に決まりました。

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すべての座談会の締めとして、STOP!インボイス発起人の小泉さんが次のように述べました。
「こんなに多くの人が遅い時間まで残ってくれるのは、やっぱりインボイスがイヤなんだということ。インボイスは絶対に止めたい。でも、われわれだけでは止まらないので、みんなにどうにか動いてもらえるような”この指とまれ”を、この1年ずっとやり続けてきた。本当にここが正念場なので、みんなでがんばっていきたい」

最後に、インボイス中止・廃止に向けて、登壇者・参加者全員で「STOP!インボイス!」と声を上げて締めくくりました。
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●次回イベントのお知らせ●

6.14 私の声で止める!
「STOP!インボイス」全国一揆

5.18のロフトイベントでの作戦会議をふまえ、6月14日に国会前で「全国一揆」と称したイベントを行います。
2023年5月現在、緩和措置を盛り込んだ改正法案も可決されており、わたしたちには時間がありません。制度が始まる前から仕事を奪われ、傷ついている人がいます。「STOP!インボイス」の旗が立っていることで、一人でも多くの個人に全国で立ち上がってもらうきっかけを作り、メディアと政治に声を届けていきたいと思います。
そこで、関連団体に呼びかけてご協力を仰ぎ、全国47都道府県でデモや集会、街宣などインボイス反対アクションを起こしていただき、各会場と東京・国会前の一揆会場を中継でつないでエール交換を行います。

【開催概要】
■日時:6月14日(水) 18時〜20時(予定)
■場所:国会議事堂前
■イベント内容:著名人・国会議員・当事者のマイクリレー、全国の皆さんとのエール交換、ツイデモなど

【取材のお願い】
当日はさまざまなゲストをお呼びして、全国の会場で一斉に大規模なアクションを起こします。
一人でも多くの報道関係者の皆さまのお越しをお待ちしております。

「STOP!インボイス」について
「STOP!インボイス」(正式名称:インボイス制度を考えるフリーランスの会)は、「十人十色を守れ!」を合言葉に、個人事業主やフリーランス、税理士の仲間が集り、手弁当で行っている活動です。インボイス制度や消費税についての知識を深め、インボイス制度の問題点を世に問うための様々な活動(ロビー活動など)をしております。詳しくは、公式ホームページなどをご覧ください。

●公式Web:https://stopinvoice.org/ 
●Twitter:https://twitter.com/STOPINVOICE
●Note:https://note.com/stopinvoice
●YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC6EU9eOIzsavPjIa1Y80LdA
●Instagram:https://www.instagram.com/stop_invoice/

【取材のご依頼・お問い合わせ先】
インボイス制度を考えるフリーランスの会
メールアドレス:stopinvoice2021@gmail.com

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【今後の”STOP!インボイス”な動きについて】

(1)「インボイスを止めるための<全国お手紙リレー大作戦!>開催中

5月11日、全国の地方議会にインボイス制度の問題点を伝えるとともに、地方議会から国会に対して「STOP!インボイス」の声を届けてもらうため、「インボイスを止めるための<全国お手紙リレー大作戦!>」と称して約1600の地方議会に向けて陳情書を投函しました。採択に向けて、全国の皆さんに向けて呼びかけてまいります。

(2)5.27 リーディング公演「演劇大変!どうなるインボイス?」(インボイス制度を考える演劇人の会主催)

インボイス制度を考える演劇人の会が主催となり、インボイスをテーマにした演劇「演劇大変!どうなるインボイス」(作・演出/丸尾聡)を上演いたします。

【開催概要】

■日時:2023年5月27日(土)14時/19時

(1ステージ約90分、短編作品2作品+アフタートーク&交流会)

■場所:ペーパーバックスタジオ(東京都世田谷区・千歳烏山)

■チケット料金:1,000円

インボイス制度を考える演劇人の会 | 演劇
2023年5月27日、インボイス制度を考える演劇人の会がリーディング作品の劇場公演を一日限定で行います!場所は世田谷区千歳烏山にあるペーパーバックスタジオ。

 

(3)6.20インボイス反対街宣(インボイス制度について考えるフリー編集【者】と漫画家の会主催)

インボイス制度について考えるフリー編集【者】と漫画家の会が主催となり、漫画家を中心にインボイス反対街宣を開催。

【開催概要】

■日時:6月20日(水) 14時〜

■場所:衆議院第二議員会館前

■ゲスト:安藤裕(元自民党 衆議院議員)・神田知宜(どんぶり勘定事務所代表)・他漫画家の先生方

■イベント内容:

14時~ライブドローイング(漫画家が反対のイラストやコメントをその場で描く)

17時~安藤先生、神田先生のスピーチ

その後、インボイス反対の声を国会に向かって叫びます。

ツイデモ同時開催・中継あり

https://twitter.com/inedicomi
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