■キャスタリアのアフリカ戦略に関して
キャスタリアはモバイルラーニングとプログラミング教育という2つのデジタル教育サービスをアフリカで積極的に推進します。
背景にはアフリカでは急激な人口増加に対応した教育が圧倒的に足りておらず、そしてその準備も間に合っていない現状があるためです。途上国における人口増加とはその実、「子どもの増加」を意味します。
特に小学校・中学校の基礎教育は現在のファシリティが未来の生徒数に対応できないことが確実です。現在でも校舎も教室も教科書も教員も全てが足りていない状況の中で、既存の方法で増加する生徒への教育対応は困難だと思われます。またアフリカ諸国ではさまざまな理由で生徒の通学ができずに、小学校での退学も多く発生している現状もあります。
また新たにプログラミング教育の導入がアフリカ諸国でも行われています。ケニアやエジプトでは新たに小学校4年生からプログラミングが必修になりました。しかし、公教育レベルで十分なコンピュータやネットワーク、また指導方法なども整っていないのが現状です。
キャスタリアは公教育の不足を民間ベースのビジネスで補っていきます。そのためにデジタルを活用した教育を各地で展開します。その鍵になるのは携帯電話契約の増加、そしてスマートフォンの普及です。
事業パートナーに各国の大学との提携し大学のファシリティやリソースを活用することで、スピード感とスケーラビリティを持った展開を進めます。同時に産業界や携帯電話会社との共同事業も予定しています。
キャスタリアはケニアを起点にエチオピア、ウガンダ、ルワンダ、タンザニアの東アフリカ5カ国への進出を2025年までに行います。これら5カ国の総人口は約3億人で人口世界第4位のアメリカ合衆国(3億340万人)、第5位のインドネシア(2億2810万人)とほぼ同じです。
■ケニアでの事業に関して
まずは子ども向けプログラミング教育事業から開始します。
ナイロビ市内の至便なところにキャンパスをもつストラスモア大学は同国で最もレベルの高い私立大学です。コンピュータやネットワークも用意されており、キャンパス入り口には堅固なセキュリティ体制があり、保護者が子どもを安心して通わせるには最適な場所です。2023年4月24日から2週間の有料でのプログラミングブートキャンプを開催しました。ブートキャンプに加えて今後は週末のクラスやプログラミング以外に数学や3Dデザインなどのレクチャーも予定しています。
キャスタリアはこれまでJICAの民間連携事業に採択され、同国での調査業務を行ってきました。今回の民間事業の他に、ケニアでの教育省傘下のKenya Institute of Cariculum Deveroment (通称KICD)を通じて、同国の小学校課程へのプログラミング教育サービスの導入も同時に行っていきます。
■ストラスモア大学iLabAfricaについて
iLabAfricaは、2011年にストラスモア大学情報技術学部の下に設立されたICTイノベーションと技術開発における卓越したセンターで、2017年に独立しました。
国連の持続可能な開発目標(SDGs)とケニアのビジョン2030の達成に向けて、生態系の開発(ICT4D)のための情報通信技術における研究とイノベーションを先導しているセンターです。学際的な研究、学生の参加、政府、産業界、資金提供機関との協力に取り組んでいます。
主な重点分野は以下の通りです。
– ICTリサーチとイノベーション
– アントレプレナーシップとインキュベーション
– ICTアウトソーシング
– ICT政策研究
URL :http://www.ilabafrica.ac.ke/
■キャスタリアについて
キャスタリア株式会社は“教育×ITで社会課題を解決する”をモットーに、 新たな学びを創出する企業です。 モバイルラーニングプラットフォーム「Goocus」を開発し企業や教育機関に提供しています。 独自のプログラミング教育教材と合わせ、日本のみならず中東・アフリカ地域を中心に事業を拡大しています。
URL : https://castalia.co.jp/ja/
*ケニアでの登記の際のルールにより現在の商号はGoocus Africaとなっていますが、Castalia Africaへの商号変更を2023年6月に行います。