TriOrbは、九州工業大学の発明である球駆動式全方向移動機構をコア技術として、産業技術総合究所で研究・事業開発したTriOrb BASEを用いて、ロボット同士が連携して行動する協調搬送・作業による社会課題解決を目的に設立されました。今般のシードラウンドにおける資金調達により、効率的な移動を支える自律移動ソフトウェア群および協調搬送・作業システムの開発を進めて参ります。
球駆動式全方向移動機構および協調搬送・作業システムの特徴と目指す姿
CEOの石田秀一は、九州工業大学在学時にTriOrbの技術顧問を務める九州工業大学 宮本弘之准教授と共にTriOrb BASEの研究開発をスタートしました。修士・博士課程では自律移動型ロボットによる競技会であるロボカップサッカーに出場し、チーム代表として日本大会優勝、世界大会技術部門2位受賞など自律移動ロボットに関する研究に取り組みました。博士課程修了後は、(国研)産業技術総合研究所に入所し10年間民間企業と製造現場の課題解決を目的とした共同研究に取り組み、重労働や劣悪な環境での作業、人手不足等の産業界が直面する課題を目の当たりにし、全方向移動ロボットによる協調搬送・作業の着想に至りました。
TriOrb BASEは従来の全方向移動機構に比べコンパクトさを有しながら高い走破性や移動性能を持つため、建設現場などの荒れた床面や狭い場所での活用、精緻な移動が必要な場面での活躍が期待されています。また、メンテナンスの簡易性も大きな特徴です。
詳しくはこちら(https://www.triorb.co.jp/#base)をご参照ください。
協調搬送は、ロボットが複数台で協調して搬送する機能です。1台では運べない様々な長尺物や重量物等に対して、複数台のTriOrb BASEを用いて搬送することが可能です。これにより、荷姿に合わせた専用の移動ロボットを用意する必要がなくなります。
球駆動式全方向移動機構 × 協調移動機能による移動システムは、従来のロボットの手や体の性能を最大限引き出すとともに、そこに「移動する」という選択肢が加わり、新たな価値創造を可能にします。
TriOrb代表取締役 石田秀一のコメント
2008年に球駆動式全方向移動機構の研究開発をスタートし、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の2019年度 社会還元加速プログラム(SCORE)、 2020年度 JST 大学発新産業創出プログラム(START)に採択頂き、START期間中の2023年2月13日、福岡県北九州市に本社を設置するに至りました。そしてこの度、START事業プロモーター・北九州市認定VCであるみらい創造機構をリード投資家とする資金調達を実施し、同社 執行役員/パートナーの高橋遼平氏を社外取締役に迎えることができましたこと、大変嬉しく思います。引き続き皆様のご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
社外取締役 高橋遼平(みらい創造機構 執行役員/パートナー)のコメント
石田社長とは、起業に向けて1年以上継続して議論させて頂いており、初めてTriOrb BASEの前身となるデバイスを見た時の感動を今でも覚えております。高い技術力と大きなビジョンを持ったTriOrbのメンバーなら、必ず産業界の複雑な課題を解決してくれると信じており、私も微力ながらオールTriOrbの一員として貢献できればと思います。
株式会社TriOrbについて
TriOrbは、経営理念に「with robots, make Our future.」を掲げています。私たちはロボットを用いて、our「すべての人たちの、ロボットの、ロボット研究者の、家族・仲間の、日本のモノづくりの」将来を創造したいと考えています。世の中にあるロボットに「産業で実用可能な足」と「それを支えるソフトウェア」を提供します。結果として、ロボットが産業界における劣悪な労働環境の代替や深刻な人手不足を解消し、当たり前のようにヒトとロボットが共生する産業界の実現を目指します。
本件お問い合わせ先
株式会社TriOrb(トライオーブ)
e-mail: info@triorb.co.jp