QOLI Femtechは、健康に関する知識獲得から行動改善を通じて、働く女性と組織のヘルスリテラシーの向上と活性化を促し、コンパッション経営※1を3ステップでサポートする法人向けプログラムです。
本プログラムは経済産業省の令和4年度「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」に採択され、LYLが所属するSEVENRICH GROUPのグループ企業、株式会社SRACreativeの実施する実証事業として2022年8月から2023年3月にかけて計6社にサービスを提供。導入効果の調査を実施しました。2023年4月19日、ダイバーシティ推進を支援するLYLへ事業を移管し、QOLI Femtechを正式リリースいたします。
- 経済産業省「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」補助事業者採択概要
「フェムテック等サポートサービス実証事業補助金」は、経済産業省が令和3年度より立ち上げた補助金制度。働く女性の妊娠・出産等ライフイベントに起因する望まない離職等を防ぎ、個人のウェルビーイングと人材の多様性を高めることで、中長期的な企業価値の向上を図る実証実験を推奨しています※2。
実証事業において経済産業省から交付される補助金は、フェムテック等の製品・サービスを活用し、フェムテックを提供する企業、導入する企業、医療機関、自治体等が、個別にまたは連携して実施する、妊娠・出産等のライフイベントと仕事の両立やヘルスリテラシーの向上等、個人のウェルビーイング実現に向けた事業について、その経費の一部を補助するものです※2。
実証事業2年目となる令和4年は、トータルウェルネスプログラム 「QOLI Femtech」を含む19の事業者が採択されました。
- 「QOLI Femtech」について
■QOLI Femtechの開発背景
QOLI Femtechが取り組むのは、女性特有の不調に関する、女性社員・男性社員、管理職など会社全体のヘルスリテラシー向上です。
個人の判断や自助努力に委ねられがちなヘルスリテラシーですが、仕事のパフォーマンスとも相関があり、個人および組織の生産性に直結します。日本医療政策機構が18〜49歳の働く女性2,000人を対象に実施した調査※3では、ヘルスリテラシーが高い女性は仕事のパフォーマンスが高く、ヘルスリテラシーが低い女性は仕事のパフォーマンスが低いことが分かったとされています。
また、弊社がQOLI Femtech開発にあたって行った、働く女性100人へのヒアリングでは、PMS(月経前症候群)の症状などを理由に昇進辞退・退職を行ったという声も多く聞かれました。
女性を含め誰もが働きやすい環境を実現するには、女性が自身の身体や健康について理解することに加え、周りの男性社員・管理職のヘルスリテラシーも高め、組織としてのサポート体制を充実させていくことが求められます。
■QOLI Femtechが提案するソリューション
QOLI Femtechは、女性活躍社会の実現・女性特有の不調の解消を目指し、「女性本人だけではない、男性社員や管理職・組織を巻き込んだアプローチ」「知識のインプットや理解促進に留まらない、行動改善にまで踏み込んだプログラム提案」を行います。ご提供するのは、リテラシーテスト・リテラシーUP研修・アクションの実行という3ステップのトータルソリューションです。
女性特有の健康課題の解消から、多様性に溢れた生産性の高い組織づくりまで一気通貫してご提案いたします。
※プログラム詳細について:https://qoli.jp/femtech
<パートナー団体>
・SEVENRICH GROUP(株式会社MY PLATE、株式会社SEVENRICH Accounting(事業名:b{stoic等))
https://sevenrich.jp/
・CLINIC TEN SHIBUYA
https://clinicten.jp/
<ご提供サービス一覧>
パートナー団体であるクリニックへの受診・診断・処方、食事指導、宅食サービス、運動指導、オンライントレーニングサービス、鍼施術、睡眠コンシェルジュ、カウンセリング、コーチング等の提供
- QOLI Femtechの導入効果
QOLI Femtechは実証実験として計6社、女性141人と男性205人を対象にサービスを提供。サービス導入後の調査によって、以下のような導入効果が明らかになりました。
■女性社員のパフォーマンス調査
QOLI Femtechに参加した女性の91%が「パフォーマンス向上に向けた不調改善を意識するきっかけになった」と回答。
82%が「自身の行動や意識に変化を感じた」と効果を実感。70%の女性が「食事、運動、睡眠、通院、心のケアにおけるセルフケアを含む行動を何かしらした」と、半数以上の人が不調改善に向けたアクションに取り組みました。
■男性社員の理解度調査
調査に参加した男性の98.4%が「働きやすい組織・環境づくりを意識するきっかけになった」と回答。QOLI Femtech導入前のPMS(月経前症候群)の理解度に関する調査では、「まったくわからない」と答えた男性が22%、「どちらとも言えない」と答えた人が34.1%でしたが、導入後は合計8.7%に低下。+43.9%増の91.2%の男性が「理解している」と回答しました。
また、55.6%の男性が、QOLI Femtechの研修で得た知識や検討した行動をもとに「実際に意識・行動した」と、参加した多くの男性の意識が変容しました。
■職場において相談できる人
女性の不調に関するリテラシーが全社的に向上したことで、「プライベート・仕事、男性社員・女性社員問わず相談相手が増えた」という結果も。家族やパートナー、上司や同僚に相談する人の割合が4.3%〜11.3%増加しました。
実証実験の結果から、QOLI Femtechは従業員同士の相互理解を深め、高いパフォーマンスを発揮しやすい組織づくりの実現につながるサービスだと示唆されたため、今回リリースする運ぶとなりました。QOLI Femtechの提供を通じて、健康に関する知識獲得から行動改善を通じて、働く女性と組織のヘルスリテラシーの向上と活性化を促します。
※1:コンパッション経営とは:従業員・経営者それぞれが、自分や他者への理解を深め、思いやりをもって寄り添う企業風土を実現する経営
※2引用:「経済産業省 令和4年度 フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金における補助事業者の公募開始について」
https://www.pwc.com/jp/ja/news-room/femtech-public-offer04.html
※3出典:日本医療政策機構「働く女性の健康増進調査 2018」2018年
https://hgpi.org/wp-content/uploads/1b0a5e05061baa3441756a25b2a4786c.pdf
- LYL代表取締役 小山侑子 コメント
現在、女性活躍やダイバーシティの重要性を感じる企業が増えている一方、現場では女性特有の不調によって昇進を辞退したり、退職したりする方が少なからずいます。今回、サービスを開発するにあたり、私が働く女性100人にヒアリングした際にも、健康状態を理由に望んでいたキャリアを諦めたり、退職を考えたりされた方に多く出会いました。
QOLI Femtechは、女性特有の不調に関するリテラシーの全社的な向上、行動改善のご提案を通じて、思いやりが働きやすさにつながる、そんな多様性に溢れた組織を実現するご支援を行います。
実証実験は、約4ヶ月と短い導入期間でしたが、女性社員や男性社員、管理職の意識や行動が変容したと分かり、私たちとしても嬉しく感じています。今後もQOLI Femtechを通じて、思いやりのあるチーム、一人ひとりのパフォーマンスが高い組織、誰もが自分らしくいられる社会の実現を目指し、邁進してまいります。
■株式会社LYL 会社概要
社名:株式会社LYL
代表者:CEO 小山侑子
本社所在地:東京都渋谷区桜丘町9-8 KN渋谷3ビル 2F SEVENRICH GROUP内
HP:https://lyl-coaching.com/
■本件についての問い合わせ先
株式会社LYL
PR担当:佳山(mayuko.noborita@lyl-coaching.com)
導入に関するお問い合わせ:山谷(misora.yamaya@sevenrich.jp)
TEL: 03-6455-0697