- DSを「確かに知っている」+「なんとなく知っている」割合は31%で横ばい、「名前を聞いたことがある」は増加
- 大学1~3年生では「確かに知っている」割合が徐々に増加、修士・博士課程での認知度は高い
- 多くの学生は「大学入学後に」認知しているが、1~2年生は「大学入学前から」知っている人も多い
- DSに対するイメージは「専門性が高い」(35%)、「頭がよい」(34%)などが多い
- DSとして働いている人は「将来性がある」イメージが高かったが、学生はその傾向が弱く、学生との違いが顕著であった
- DSへの就職意向は33%、就職してみたい理由は「おもしろそうだから」(38%)
- 大学においてデータサイエンス関連の科目を受講した割合は16%で昨年度から大幅増加
- 受講した科目の内訳をみると、「統計学」(31%)、「プログラミング」(21%)などが多い
- 大学生における「DS検定リテラシーレベル」の認知率は21%で「G検定」と同水準
【調査の趣旨・目的】
データサイエンティスト協会 調査・研究委員会(委員長 塩崎潤一)では、「データサイエンティスト市場の”需要と供給のミスマッチ”の解消」をメインテーマに調査・研究活動を行っています。これから就職を考える学生がデータサイエンティストという職種に対して、どれぐらい理解しているのか、どのようなイメージを持っているかなどを調査しました。調査は所属学部に関係なく、一般の学生を対象に行い、システムエンジニアやコンサルタントなどの職種と比較してDSの実態を明らかにしています。
【調査結果について】
今回の調査結果について、調査を担当したデータサイエンティスト協会 調査・研究委員会の塩谷周久(株式会社金融エンジニアリング・グループ コンサルティング本部)は次のように述べています。
「2019年度から、大学生に対して、DSという職種の認知度合いやイメージの調査を始めました。DSの認知度は前回から5ポイントほど上昇しましたが、それは「名前を聞いたことがある」学生が増えたことによるものであり、知っている学生は横ばいの認知となっています。大学1~2年生の場合は、大学入学前から知っていた人も多く、高校時代以前からDSの認知が浸透しつつあると言えます。昨年度と比較して、データサイエンス関連の科目を受講した学生も多く、DSに対する各大学の取り組みが浸透し、また学生の理解が深まりつつあると考えられます。DSに対しては「専門性が高い」や「頭がよい」というイメージを持っている学生が多いですが、DSとして働いている人が感じている「将来性がある」というイメージは持っておらず、またその他イメージにおいても学生とDSとして働いている人での傾向の違いがいくつか見られました。これらから、まだDSという職業が実際にどのようなものであるかが浸透しておらず、認知はもちろん、実際の業務イメージも認知させることが今後は必要になってくると思われます。」
【調査概要】
調査対象 :日本国内(全国)の大学生・大学院生
・男性:300サンプル、女性:300サンプルで割当
・学年、所属学部などでは割当せず
調査手法 :インターネット調査
・上記条件によるスクーリング後に本調査を実施
調査期間 :2022年12月1日~12月3日
有効回答数:計600人
以下より、調査結果の詳細をご覧いただくことができます。
https://www.datascientist.or.jp/common/docs/student_research2022.pdf
■一般社団法人データサイエンティスト協会について
データサイエンティスト協会は、社会のビッグデータ化に伴い重要視されているデータサイエンティスト (分析人材)の育成のため、その技能(スキル)要件の定義・標準化を推進し、社会に対する普及啓発活動を行っています。分析技術認定(レベル認定)などの活動を通じて、分析能力の向上を図るための提言や協力を惜しまない支援機関として、高度人材の育成とデータ分析業界の健全な発展に貢献します。
2023年3月現在、119社14団体の法人会員と約19,500名の一般(個人)会員が参画しています。
代表理事:高橋 隆史(株式会社ブレインパッド 代表取締役社長)
所在地:東京都港区六本木1-4-5 16F WeWorkアークヒルズサウスタワー
設立:2013年5月
https://www.datascientist.or.jp/
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