G7広島サミットに先立ち、30代以下のユースの意見を聞くディスカッションイベント「G7公式ユースイベント」を開催!全国から約70名のユースが対面・オンラインで参加!

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非営利団体G7/G20 Youth Japanは、2月19日(日)に、30代以下のユースを対象に「G7公式 ユースイベント~あなたの声をG7首脳に届けよう~」を文京シビックセンター(東京都文京区)で開催しました。当日は約70名のユースが対面・オンラインで参加し、今年のG7広島サミットやY7サミットへの理解を深めるとともに、G7首脳への提言内容についてディスカッション・発表を行いました。

本イベントでは、G7/G20 Youth Japanの団体紹介や、G7広島サミット及びY7サミットの概要説明、今年のY7サミットで扱われる5つの議題「気候・環境」「経済の回復力」「デジタル・イノベーションとトランスフォメーション」「グローバルヘルスと幸福」「平和と安全」についてG7/G20 Youth Japan団体メンバーより紹介し、各議題ごとにグループに分かれてディスカッションを行いました。

ディスカッションは大いに盛り上がり、アイデアで埋め尽くされた多くの付箋が模造紙に貼られていました。ディスカッションの後には、グループごとに提言内容を発表し、各議題についてユースの視点からさまざまな意見・提言がまとめられました。イベント後、参加者からは「同じ志をもつ同世代の人たちと交流できて良かった」「今回発表した内容がG7首脳に届いたら嬉しい」といった声があがりました。

本イベントの様子は、G7/G20 Youth Japan団体公式YouTubeチャンネルでも動画で公開予定です

G7/G20 YouthJapan
作成した動画を友だち、家族、世界中の人た...

今回のイベントで参加者のユースから発表いただいた内容は、日本のユースの声として集約し、4月に開催されるY7 Summit 2023 Japanの政策提言に反映されるよう努めてまいります。

【以下、各5議題のディスカッションポイントについて】
<経済の回復力>
新型コロナウイルスが世界経済に大きな影響を及ぼし、世界各国が社会・経済の回復に努めている中、産業構造と人口構造に大きな変化が表れています。地政学リスクも上昇し、先進国では人口減少が問題となっている中で、今後どのように労働人口を確保していくかを考える必要があります。

「雇用と労働」については、インクルーシブな労働市場を作ることや人的資本への投資などのトピックについての議論が行われ、「経済の安全保障」については、サプライチェーンの多様化やサプライチェーンにおける人権の保護、どのように経済成長を追求しつつ、安全を保障していくのか、などについての議論が行われました。

<気候・環境>
昨今「2050年カーボンニュートラル」というワードがよく聞かれるようになりました。環境問題を研究する科学者たちがさまざまなモデリングを行い、今後地球環境がどうなってしまうのかを予測をしていますが、現状ではこのままのペースで温室効果ガスを排出し続けると、2050年までに目標としている排出量を2030年までに全て使い切ってしまうと言われています。そのため、2050年という未来のために、今まさに我々ユースが環境負荷の低減に取り組むことが重要だ、という声が上がりました。また、科学の進歩により、さまざまなテクノロジーが生まれ、新しいことができるようになっている今だからこそ、我々ユースが責任を持ち、未来に向けて素晴らしい地球を残していくために活動していくことが重要だと考えているなどという意見が出ました。

<デジタル・イノベーションとトランスフォメーション>
経済成長を目指す上で、デジタルはイノベーションの鍵として見られており、G7やG20などでも活発に議論が行われているテーマでもあります。近年デジタルに関する議論が盛んに行われている中で、ユースの視点でも、どういった目的のために、どのようなアプローチをもってデジタルのイノベーションあるいはトランスフォメーションを実現していくかについての議論が行われました。

<グローバルヘルスと幸福>
世界保健機関(WHO)は「健康」のことを「完全な肉体的、精神的及び社会福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」と定義しています。新型コロナウイルスの影響で、近年国際社会では健康に関する議論が活発になっています。今回のコロナ禍を踏まえ、今後こういったパンデミックが発生しないよう、そして発生してしまった場合には、今回の学びを踏まえ、より良いヘルスケアのシステムをどのように構築していくかについて議論されました。また、一人一人の「幸せ」をどのように国際社会の中で定義し、測定していけるかも議論がなされました。

<平和と安全>
昨年のG7では、改めて平和の重要性を確認し、ルールに基づく国際秩序を重視する姿勢を強調しており、今年のG7サミットにおいては、日本は議長国として「平和」を特に重要なアジェンダとして位置付けており、開催地を広島に決めています。「人間の安全保障に対する脅威への対応」「将来のセキュリティリスクの軽減」「紛争(震災含む)からの復旧・復興」などについて議論が活発に行われました。

■Y7/Y20 Summitについて
Y7 Summit 及び Y20 Summit(以下Y7/Y20 Summit)とは、G7及びG20首脳会議の公式付属会議として、開催国政府の主催又は後援のもと年に一度開催される、各国を代表するユース(Youth)のリーダーによる国際会議です。研究者や官僚、学生など多様なバッググラウンドをもつ30代以下のユースがG7/G20首脳会議に先立って、協議した成果を共同宣言文としてまとめ、G7/G20に対し提出する形式で政策提言を行います。2023年のY7サミットは日本で、Y20サミットはインドでそれぞれ開催されます。
Y7 Summit 2023 Japan特設Webサイトはこちら: https://y7summit2023japan.studio.site/

■ 今後開催予定のイベント
・3月25日 高校生G7サミット2023(会場:国連大学):https://hsg7summit2023.peatix.com/
・4月9日 G7 Youth Summit オープニングイベント(会場:早稲田大学 国際会議場 井深大記念ホール(予定)):https://y7summit2023openingevent.peatix.com/

■ G7/G20 Youth Japanについて
G7/G20 Youth Japanは、日本におけるユース(高校生〜30代以下の社会人)の国際問題解決に対する意欲・関心を更に高め、その声を外交に届けることで、世界および日本の社会に貢献することを目的とする非営利団体です。主な活動は、Y7/Y20 日本代表団の選考と派遣、ユースを対象とした国際問題に関するイベントの開催、G7/G20日本開催時のY7/Y20主催、そして政府・国際機関・企業とのパートナーシップ推進です。
詳細はホームページ及び各種ソーシャルページをご覧ください:
G7/G20 Youth Japan ウェブサイト:https://www.g7g20youthjapan.org/ 
Facebook:https://www.facebook.com/G7G20YouthJapan 
Instagram:https://www.instagram.com/y7summit2023/ 
Twitter:https://twitter.com/g7g20youthjapan

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