【日本初上陸】ベトナム伝統の紙づくりをモダンデザインでサステナブルに守り伝える「Zo Project」 丸の内の和紙専門店で取扱開始!

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ベトナムの伝統的なハンドメイドの紙とモダンデザインを掛け合わせ、新たな価値を創造する「Zo Project」。

この社会的企業が手掛ける手漉き紙・ノート・アクセサリーを、日本各地の和紙やアジアの手漉き紙を取り扱う「丸の内 和紙舗大直」にて、2023年3月6日(月)から、日本で初めて取扱いを開始します。

「丸の内 和紙舗大直」は、千年続く山梨の和紙・障子紙の産地で和紙製品の企画・生産・販売を手掛ける和紙メーカー、株式会社大直(本社:山梨県市川三郷町/代表取締役:一瀬美教)の直営店舗です。

 

  • 「Zo project」とは

「Zo Project」は、一つひとつ丁寧に作られたハンドメイドの紙と、アーティストによるデザインを掛け合わせ、新たな価値を創造している社会的企業です。女性起業家 Tran Hong Nhung(チャン・ホン・ニュン)氏によって立ち上げられました。

 

 

Zo Project で扱う紙の一つ「Do ペーパー」は、3世紀にベトナムで登場した古代の製紙技術を用いて、16世紀ごろから作られています。

Do 樹皮 (Rhamnoeuron balansae) という天然繊維を用いることで、非常に丈夫で弾力性があり、微細なテクスチャーのある紙が生まれます。

衰退の危機にあったベトナムの伝統的な紙漉き技法を伝承し、手漉きの紙がもっと日常的に使われるようにと現代的なデザインの製品を生み出し、世界へ発信しています。

 

Tran Hong Nhung氏Tran Hong Nhung氏

 

 

“「Zo Project」の扱う紙は、ほとんどの工程が伝統的な手作業によって行われる手漉き紙です。
この紙を手に取れば、その風合いから、自然素材から生まれたものだと感じることができます。”

【Zo Project立ち上げの背景】

Zo Project の紙は伝統的な製法を守って作っています。
紙の原材料となる「Do」という植物の採取、皮を剥ぎアルカリ性溶液で煮る、繊維を叩きほぐす……などと、ほとんどの工程を伝統的な手作業で行うため、数週間から数ヶ月要することがあります。

ニュン氏がベトナムの伝統的な紙漉きと出合った10年ほど前には、紙漉き工房は1〜2軒しか残っていませんでした。

数少ない工房で作られた紙は、ほとんどが伝統的な版画用の用途でしか使われておらず、危機的な状況にありました。

【デザインの力で新たな価値を】

Zo Projectは、持続的かつ創造的な方法でベトナムの伝統的な紙とその製造技術を保存、サポート、拡大するソーシャル ビジネスになることを目指しています。

ニュン氏はまず、伝統的なベトナムの紙が「もっと日常的に使われるように」と、紙漉きの技法を伝承するプロジェクトを立ち上げました。

 

 

 

そして次世代へ繋げられるようにと商品化にも取り組みます。アーティストによるデザインを施したノートやポストカード、アクセサリーなどを作り、新たな価値を創造・発信しています。

【紙と工芸に関するワークショップの開催】

紙漉きの体験や、紙を使った工芸品、カリグラフィーのワークショップを実施し、ベトナムの紙文化を伝える活動をおこなっています。

【メディアからの注目と海外進出】
彼女の活動は 『Insider Business(YouTube)』 や『BBC』、『The Gardian』、日本のメディアではソーシャルグッドなコンテンツを発信しているWEBメディア『IDEAS FOR GOOD』などにも取り上げられています。

プロダクトはアメリカやドイツを中心に欧米へも輸出、オンラインショップでの販売など世界に向けて発信しているなかで、今回当社の「丸の内 和紙舗大直(実店舗)」にて日本で初めて販売することになりました。

 

当社も、和紙を日常的に使える製品として開発している中で、Zo Project の活動に共感し、紙の良さを世界に広めていくことを共同でおこなっていきたいと考えています。
 

  • イベント

Zo Project 〜ベトナム伝統手漉紙とモダンデザインのソーシャルグッドな出合い〜

場所:丸の内 和紙舗大直(新丸の内ビルディング4階)
期間:2023年3月6日(月)〜3月31日(金)
※販売状況によって期間が前後する場合がございます。
 

  • 取り扱い商品

丸の内 和紙舗大直では、下記の商品カテゴリーをお取り扱いいたします。

◆手漉き紙

◆ノートブック

◆グリーティングカード

◆はがき

◆封筒

◆イヤリング

◆ブレスレット

◆ベトナム地図

  • 日本初の取扱い その背景

代表の一瀬は20年ほど前から、紙漉きを通してベトナムとの交流をもっており、その後「Zo Project」の創始者で女性起業家のTran Hong Nhung氏と知り合いました。

アジアの紙も取り扱う、丸の内 和紙舗大直が昨年オープンしたことも一つのきっかけとして、この度「Zo Project」のアイテムを取り扱うこととなりました。
 

  • 丸の内 和紙舗大直について

和紙舗大直を運営する 大直 は千年続く和紙の産地、山梨・市川三郷にて多岐に渡り和紙に関わる製品を企画・生産・販売する和紙メーカーです。

和紙舗大直は、山梨の地場産業の和紙と独自開発した現代の暮らしに寄り添った和紙製品を取り扱う直営店です。

バナナやココナッツの繊維などを漉き込んだアジアの紙や、日本各地の紙など多種多様に取り扱っております。

リサイクル原料使用の和紙製品や、自社ブランドの〈めでたや〉、〈SIWA|紙和〉のほか、プリンター用和紙のお取り扱いもございます。

 

 

●会社情報

大直は、日本の歳時記に寄り添った和紙のお飾りを中心に展開する「めでたや」のほか、サステナブルで耐久性の高い、日常に使える和紙製品「SIWA|紙和」を展開しています。

会社名:株式会社大直
所在地:〒409-3606
山梨県西八代郡市川三郷町高田184-3
代表者:一瀬 美教
設立日:1974年1月
事業内容:和紙および和紙製品の製造、卸売、小売
URL:https://onao.co.jp/

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