鳥インフルエンザ防疫対策の車両消毒ゲートM gate がさらにラインナップを拡張

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今シーズン(令和4(2022-2023)年度)、特に猛威をふるっている高病原性鳥インフルエンザですが、1シーズンの殺処分数としては過去最多だった2020年度の987万羽を超え、1000万羽を超える過酷な状況となっています。 

防疫の基本は「持ち込まない」「持ち出さない」「拡げない」ですが、中でも大切な項目は「洗浄・消毒」です。被害を抑えるには、洗浄・消毒を徹底し、いかに封じ込めるかが重要になります。

人の手指や着用する衣服や靴の洗浄消毒はもちろん、畜産農家を行き来する車両に対しても消毒することが、封じ込めのためには必須事項になります。
 

 

鳥インフルエンザを防止するための車両消毒について

被害をしっかりと封じ込めるには、迅速に、かつ現場状況に合った仕様の消毒ゲートを設置することが望まれます。 

多くの農場では、車両の出入口において手動で消毒液を噴射することによる車両消毒が行われていますが、ドライバーが都度降車して作業を行わなければならない点や、消毒ムラが生じやすいという点から、全ての現場において最適解とはいえません。

しかしながら、一般的な自動噴霧式の車両消毒装置の導入には、本体だけでなく設置工事によって多額のコストがかかること、一度設置すると移設が困難であることから、可及的速やかな対処が求められる現状に即していないと言えます。 

「消毒ゲートを設置したいが、費用面で難しい」との声が多いことを踏まえ、株式会社refactory(宮崎県宮崎市、代表取締役 守屋将邦)は、設置・移設が容易で費用も大きく抑えられる自動噴霧式車両消毒ゲート「M gate」を販売してまいりました。

▼M gateの詳細
https://inohoi.com/products/m-gate-1000s

M gateは2010年に宮崎県を襲った口蹄疫をきっかけに生まれた商品であり、発売以降さまざまな改善を繰り返してまいりましたが、左右の消毒ポールが不要な現場にも対応するために、このたび「車両下特化タイプ」もリリースすることとなりました。
 

通常の定電源タイプ、電源不要となる太陽光発電タイプに加え、左右の消毒ポールが設置できないもしくは設置不要な現場での設置を目的とした「車両下特化タイプ」が新たにラインナップに加わった形となります。

簡易車両消毒ゲート M gate シリーズの特徴

開発の段階から防疫の専門機関が監修(宮崎大学 産業動物衛生学研究室ほか)、確実な車両消毒が行えるよう工夫されています。 センサーが車両を検知すると薬剤の噴霧を自動で開始、退出すると自動停止するようになっています。

 

第12回全国和牛能力共進会の家畜運搬車両ゲートとしても活躍

 岸田文雄首相も来場した、「第12回全国和牛能力共進会」の種牛の部・肉牛の部のすべての会場にのメインゲートにMgate1000S、審査会場入口に人用ゲート(walktep)が使われました。

全国の優秀な和牛を一堂に集めて、改良の成果やその優秀性を競う大会であり、評価対象となる大切な牛を搬送する車両を消毒し、会場に病気を持ち込ませないための対策として、一役を担わせていただきました。

自動噴霧となるため、搬送車のドライバーは都度降車することなく、下面からの噴霧ノズルにより人力では困難である車両下面の消毒も行えます。搬送される家畜にもストレスを与えないため、多くの関係者から好評をいただいております。
 

家畜の伝染病を防ぐために私たちができること

「消毒したから大丈夫」「消毒マットを敷いてるので安心」という意識はとても危険です。いつでも伝染病は侵入してくる可能性があることを、あらためて意識しておくことが大切です。

車両のタイヤハウスの部分は伝染病を持ち込みやすい箇所であり、特に重点的に消毒が望まれる部分です。今回リリースとなった「車両下特化タイプ」はもちろん、通常タイプ(左右3.9mのポールにより大型バルク車にも対応)は緊急の設置や移設においても活躍できる仕様となっております。

これらのラインナップの拡張によって、より迅速に、かつ現場に合った防疫対策が進むことを願っております。

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