くさかんむり、竹中大工道具館にて5シーズン目となる門松を制作

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伝統的な茅葺き技法を生かし、現代に応用する取り組みを進める株式会社くさかんむり(本社:神戸市北区淡河町、代表取締役・茅葺き職人:相良 育弥)は、いのはな夢創園(本社:京都市伏見区)代表の猪鼻 一帆氏と共同で、竹中大工道具館(所在地:神戸市中央区熊内町、館長:西村 章)のエントランスに設置する門松を制作いたしました。毎年様々な趣向を凝らし制作しているこの活動は、今シーズンで5回目を数えます。

竹中大工道具館 エントランス全景竹中大工道具館 エントランス全景

新年に来訪する年神様をお迎えする門松。土台には前例にない大きさの花器・込藁(こみわら)を
今回制作した竹中大工道具館の門松は、今年神戸市内で採集した稲藁を中央部に敷き詰め、周りをススキで囲った土台に、松・竹・梅をあしらった一対です。土台は剣山の元と言われる花器の込藁に着想を得て制作し、猪鼻氏が左右それぞれに年神様が立ち寄りたくなる世界観をイメージして生けました。

 

・株式会社くさかんむり 代表取締役・茅葺き職人:相良 育弥
「これまでの4シーズンに手がけた門松は、どれも実験的と言えるものを制作してきました。5回目の今回は原点に立ち返り、中身の詰まった土台をと考えて設(しつら)えました。内側に敷き詰められた稲藁は水分を吸収し、猪鼻さんの生けた花卉に十分行き渡る作りになっています。正月の短い期間ではありますが、この年末年始に竹中大工道具館を訪れる皆様に楽しんでいただけたら幸いです」

・いのはな夢創園 代表:猪鼻 一帆氏
「新年を迎える飾りの一つである門松は、年神様が立ち寄ると言われています。そして神様の宿る色として青が頻繁に用いられますが、瑞々しい木々の青さを感じてもらえたらと思います。つぼみのついた梅の木は、これから未来に咲くという期待感を込めて選びました。私たちが手がけたこの門松を見て、希望を胸に新年を迎えるきっかけとなることを願っています」

■竹中大工道具館
URL:https://www.dougukan.jp/
所在地:神戸市中央区熊内町7-5-1
設置期間:2022年12月28日(水)-23年1月13日(金)
設置期間中の休館日:2022年12月28日(水)-23年1月3日(火)、1月10日(火)
*門松は正面エントランス前に設置しているため、休館日でもご覧いただけます。

<株式会社くさかんむり>
神戸市北区淡河町を拠点に、伝統的な茅葺きの修復から、現代的な茅葺きへの挑戦、そしてより多くの方々に茅葺きを知ってもらうためのワークショップやセミナーを開催しています。
建物だけにとどまらず、様々な方向から茅葺きの持つ可能性や魅力を探り、引き出し、磨き上げて、今を生きる人達にお届けするという目的を共有した職能集団です。
本社所在地:兵庫県神戸市北区淡河町淡河1447
代表取締役・茅葺き職人:相良 育弥
HP:https://kusa-kanmuri.jp

 

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