呼気・皮膚ガスなどを用いた次世代体外診断の分野における共同開発に関して、ボールウェーブがシスメックスと基本合意

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ボールウェーブ株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役:赤尾慎吾)は、シスメックス株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役会長兼社長 CEO:家次恒)と呼気・皮膚ガスなどを試料とする体外診断の新分野における共同開発に関して基本合意書を締結しました。
近年、急拡大している遠隔医療・在宅医療においては、自宅・訪問看護ステーション・クリニック・病院のベッドサイドなどで多様な診断データを取得しそれをネットワーク上で繋ぐデジタルヘルスの充実が課題となっています。そのため、超小型で簡便かつ侵襲性の低い診断技術および診断装置開発が求められています。

ボールウェーブは、オリジナル技術であるケミカルセンサ「ボールSAWセンサ※1」を用いて、気体中の多種類の微量化学物質を高速・高感度にセンシングし分析することができる手のひらサイズの超小型ガスクロマトグラフ(Sylph™️)※2を開発し販売を行っています。
シスメックスは、遺伝子・タンパク・細胞レベルにおけるバイオマーカーの高感度検出技術、臨床検査領域における体外診断薬・医療機器の開発に関する多彩な専門性やノウハウを保有しています。
両社は、ボールウェーブが保有するケミカルセンシング技術とシスメックスが保有する体外診断で培った各種検査技術を統合し、呼気・皮膚ガスなどを用いた新たな体外診断の可能性を検討します。

手のひらサイズガスクロマトグラフ Sylph手のひらサイズガスクロマトグラフ Sylph

ボールウェーブは、シスメックスとの共同開発を通じて高度な診断を自宅・在宅看護ステーション・クリニック・病院のベッドサイドにあまねくお届けする新しい価値の創造を目指し、患者さんとそのご家族の多様なニーズの充足とベネフィットの向上により一層貢献してまいります。

【参考】
■ ボールウェーブ株式会社について
ボールウェーブ株式会社は、東北大学発技術シーズであるボールSAWセンサを用いて、微量水分や多種類のガスを高速・高感度にセンシングすることで、安全・安心・クリーンで持続可能な社会の実現を目指す大学発ベンチャー企業です。水晶球が持つ高温・高圧耐性、高耐食性に加え、従来技術と比較して約100倍の高感度と高速応答性を備えるボールSAWセンサを搭載する微量水分計、ガスクロマトグラフ、ウイルスセンサなどの開発・製造・販売を行っています。
https://www.ballwave.jp/

■ シスメックス株式会社について
シスメックスは、グループ企業理念「Sysmex Way」において「ヘルスケアの進化をデザインする。」をミッションに掲げ、医療の発展と人々の健やかな暮らしに貢献しています。血液や尿などを採取して調べる検体検査に必要な機器・試薬・ソフトウェアの研究開発から製造、販売・サービス&サポートを一貫して行っており、190以上の国や地域の医療機関へ製品をお届けしています。近年は、ライフサイエンス領域へと事業を拡大しており、独自のテクノロジーを用いて新たな検査・診断価値を創出し、一人ひとりに最適な医療の実現や、患者さんの負担軽減・QOL向上に貢献することを目指しています。
https://www.sysmex.co.jp/

■ 用語解説
※1. ボールSAWセンサ:球の表面に集中して、横方向にも拡がらず繰り返し周回する球状弾性表面波 (SAW: Surface Acoustic Wave)を用いるセンサ。
※2. Sylph:ボールウェーブが、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)との共同研究によって開発した手のひらサイズの超小型化学分析機器で、気体中の微量化学物質を分離し定量することができる。

■ お問い合わせ先
ボールウェーブ株式会社 経営戦略本部
E-mail: tsukahara@ballwave.jp / 電話番号: 03-5979-2357

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