本対談では嘉村氏からの質問に渡辺が答えつつ、ティール組織とManagement 3.0の共通点、異なる点を上げつつそれぞれの特徴を紹介しています。
対談記事ページ:https://hirolaboratory.com/teal_org_with_managemenet30_1/
■対談についてヒロラボ 代表 渡辺より
今回、このような対談の場をいただけて嘉村さんには大変感謝しております。少し大げさな言い方になりますが、今の日本の組織開発において[ティール組織]は最も有名な考え方になっていると個人的に考えております。
この考えをまとめられた書籍を監訳しつつ、日々多くの方向けに組織論の浸透を進められている嘉村さんにManagement 3.0を紹介するのはかなり緊張しました。
ですが、以前嘉村さんと会話をした中で[海外ではManagement 3.0もティールと同じように注目されていますよ。日本でManagement 3.0が知られていないのは企業目線で見て勿体ないですね]という言葉をもらい、もっと情報発信をしていくことが日本企業の成長支援に繋がるのではと思い、嘉村さんへ対談のご協力をお願いしました。
当初は1つの記事にまとめるはずが、かなり話が盛り上がってしまいボリュームも増えたため、前編後編の2回に分けて皆様に記事を公開させていただくこととなりました。
かなり嘉村さんの胸をお借りしてManagement 3.0を紐解いた記事になっておりますが、様々な企業で働かれる皆様一人一人にとって、新しいリーダーシップを体系的に身につけることができる考え方であるため、是非記事をご覧いただきManagement 3.0に興味を持っていただけましたら幸いです。
以下、対談記事の抜粋です。
■Management 3.0について
嘉村様:Management 3.0は日本での認知度はまだ低いですが、海外ではティール組織などと共に、今後主流となるであろう次世代の考え方として注目されていますよね。まずはManagement 3.0がどのようなものかお伺いさせてください。
渡辺:Management 3.0はヨーガン・アペロという1人のシステム開発者が考え、体系化したマネジメント手法です。Management 3.0では、みんなが働きやすい組織づくりのために、相手と自分の間にある仕組みやルールを1つのシステムとしてとらえています。それを全員でコントロールし、育てていけば、みんなが働きやすい仕組みになっていくと考えられています。
■Management 3.0における[マネージャー]とは
渡辺:Management 3.0ではシステムの舵取りをする人、メンテナンスする人を、リーダーやマネージャーと呼ぶ考え方があります。Management 3.0を取り入れることでマネージャーなどの管理職がいなくなるかというと、そうではないです。
嘉村様:ヒエラルキーや上意下達の組織の弊害を味わった人が多いと、自立分散型やボトムアップ型の組織を過度に求める傾向が、ティール界隈でもよく見られます。しかし、その反発からスタートすると個々がバラバラになることが多く、組織としてのインパクトを残しにくい傾向にあります。
Management 3.0はそうではなくて、人が集まってアウトプットしようとしているので、バラバラではなくサポートしあい、緩やかな階層を残しながら組織を作っていく感じですね。
■ティール組織とManagement 3.0は相互に補完し得る
渡辺:例えばManagement 3.0の中には、組織変革をどう進めていけばいいかを学ぶコンテンツもあります。それをそのまま組織に当てはめて変革を進めることもできますし、Management 3.0の考えを元にどのように変革の風を起こすかの新しい案を考えることにも活用できます。
嘉村様:それは面白いですね。ティール組織は、どちらかというと世界観や方向性に近いものがあります。ティール組織を目指すための進め方が定義されているわけではなく、さまざまな事例を参考にしつつ、実験や失敗を重ねながら、数年かけてティール的な組織を目指していく感じですね。
ですから、中にはあまり勉強せずに誤った理解や方法で進めてしまい、結果的にうまくいかないケースは多々あります。また、ティール組織の考えに共感しても、進め方がわからないから一歩が踏み出せないという話もよく聴きます。
だからこそ、Management 3.0でニューパラダイムへの変革の仕方や、チームの進め方などを学んでおくといいかもしれませんね。Management 3.0の考え方をうまく活用すれば、ティールの学びを組織に実装しやすくなる気がします。
■ヒロラボについて
【成果が出る職場になるための組織変革支援】をコンセプトに
「システム × 手法 × 文化」と組織変革に必要な3つの要素を提供しております。
具体的には
- システム:Asanaのライセンス販売、導入支援
- 手法:GTD®トレーニングの提供
- 文化:Management3.0トレーニングの提供
を中心にサービスを提供しております。
それぞれのサービスを組み合わせてIT導入補助金として申請し、最大150万円の補助を受けることも可能です。
社名:ヒロラボラトリー合同会社
代表者:渡辺 博司
所在地:東京都中央区銀座1-22-11 銀座大竹ビジデンス 2F
URL:https://hirolaboratory.com/
GTDトレーニング紹介URL:https://hirolaboratory.com/service/gtd/
Management 3.0紹介URL:https://hirolaboratory.com/service/management30/