先進国で圧倒的最下位「女性管理職比率」に危機感 人材育成から変革

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株式会社IKホールディングス(本社:愛知県名古屋市 代表取締役:長野庄吾)は、2022年6月より次世代の経営者候補を育成するプロジェクト「ベビーボード会議(以下、BB会議)」を開始しました。3年間のプロジェクトとなるBB会議は、2022年12月で開始から半年が経過しました。そこで、初の女性管理職ボードメンバーになった原 知子(はら ともこ)が家庭との両立やキャリアアップについて、また上期を振り返った成果や変化などについて語った内容を発表します。

 

今回のBB会議の前(2021年5月〜)に、次世代の経営者を育成することを目的としU40(40歳以下)の管理職社員をボードメンバーとした「Jr.(ジュニア)ボード会議(以下、Jr.B会議)」をスタートしました。そして1年後、その中から3名が新たに株式会社アイケイの役員に昇格しました。さらに2022年6月から約3年間かけて経営者候補を育成するBB会議がスタート。今期新たに選任されたマネージャーやボード会議初の女性がボードメンバーとして選出されました。このBB会議は、1年参加した後、Jr.B会議へとランクアップし段階的に経営者候補を目指します。

 

  • ベビーボード会議 開催概要

●開催期間 : 20226月〜20235月の1年間
●主催者  : 株式会社IKホールディングス 代表取締役会長兼CEO 飯田
●参加メンバー:30 代中心の管理職社員から選抜された男女 7 名
●目的   :「Jr.B会議」に参加できるスキルを身につける。
       ボードメンバーとしての基本的な知識と思考回路を身につける。
       各事業や各社間で横の連携をとれる連帯感を創出する。当社の IK WAY を深く理解する。3 年後には次世代の経営者候補を目指す。
●内容 : 毎回出される課題に対し、1 ヶ月ごとに自分なりの考えをまとめる。
実際の会議では、座学と発表を実施。
 

  • インタビュー 

上期が終わりましたが、BB会議で1番思い出に残っている講義や課題などを教えてください。

原 「財務諸表の見方」や「日経新聞の読み方」などの講義は、私自身、初めて管理職となってもっと学びたいと思っていたところに、経営者である飯田さんから直接講義いただけたのでとても面白かったです。書籍で学べることも多いですが、想いや考えも一緒に教えていただけるので新鮮な気持ちで参加でき、貴重な経験になりました。

 -参加する前と後で、何か変わったことなどはありますか?

 意識が大きく変わりました。これまでは個人の仕事を意識するだけでしたが、BB会議では毎回、「個人」・「チーム」・「ファンつくり(会社)」のそれぞれの観点から考えていきます。それから課題も出されますので、自分で考える時間をとるようになりました。こうした適度なプレッシャーがあるおかげで、成長していけると日々感じています。

 原さんはお子様いて、やはり子育てや家庭との両立で苦労する部分もあったかと思いますが、どのように両立していますか?

 そうですね、私の場合は夫が100%といえるほど協力してくれています。子供の習い事は送り迎えなど進んでやってくれますし、家事も協力的です。仕事と家庭との両立で工夫していることは、私が退社した後も何か緊急であった時に、チームのメンバーが連絡をとれるようスケジュールは(子供の習い事の時間なども)共有しています。あとは、会社がフリータイム制※なのも非常に助かっています。子供の行事はこの制度を活用していますし、朝早めに出社して早めに帰宅するようにしています。家族で旅行に行くときなど休みが必要な時は、家族の中で私のスケジュールを優先に決めさせてもらってます。 

 -フリータイム制は各個人で決めて働けるので社内でも好評ですよね。逆にまだ課題だと感じる部分はありますか?

 まだまだ課題だなと思うのは、会議の設定ですね。様々な人が参加するので、夕方開始になることもありますし、そういう時は普段より調整が必要です。今は上手く回っているので私自身は問題ないのですが、これからもっと女性も活躍しやすい環境になるといいなと思うので、会議時間の設定を見直すとか、できるだけ要点は先にメールでまとめて議論するだけにするとか、工夫が必要な部分ではないかなと思います。

 ぜひそういった点ももっとアイデアを出していきたいですね。

※フリータイム制とは、フレックスタイム制度の事で、1日の労働時間の長さを決めずに、1か月単位での総労働時間を決め、ワークライフバランスをとりながら、社員が総労働時間の範囲で効率的に働くことを目的とした制度です。
【制度の主な概要】
①労働時間帯:AM6:00 ~ PM10:00
②1日の労働時間の長さを決めない。
③1ヶ月の総労働時間/一般社員:8時間×所定労働日数、時短勤務社員:5時間×所定労働日数
上記時間の中で、各社員が仕事とプライベートのワークライフバランスを保ち、勤務日、勤務時間を組み立てます。

  • 男性ボードメンバーの声(株式会社アイケイ 雑貨事業部 H.N)

記憶に残っている課題(質問)は?
前半戦を終えて一番記憶に残っている議題は「自らの仕事を通じたファンつくりについて」です。企業理念である「ファンつくり」を実践する為に、ボードメンバーである我々が日頃各セクションにおいて、どこまでお客様立場主義であらゆることを考えて行動・実践しているかを共有、教え合うとても良い機会となりました。
収益性の高い企業グループを目指すには、お客様から見て良い会社であり続けることが最大のポイントであり、「ファンつくり」を積み重ねる必要性を改めて考えさせられました。

BB会議後半への意気込み、今後の目標
チームやグループの垣根を超えて集まったボードメンバーとのディスカッションはとても刺激的です。また、講義を受ける度に自身の知識や思考回路の変化を感じることが出来る、とても貴重な機会にもなっています。個人の成長はもちろん、このボードメンバーが会社全体を動かし引っ張っていける人材になれるよう、後半戦も全力で取り組みます。

  • 会社概要

アイケイグループは、美しく生きる・健康に生きる・楽しく生きる、の3軸をテーマに、長年にわたって蓄積されたビッグデータから、化粧品・生活雑貨・食品等の商品開発を行い、企画・製造・販売・物流までを一貫して行う、マーケティングメーカーです。
社名:株式会社IKホールディングス
本社:〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅3-26-8 KDX名古屋駅前ビル5階
東京支社:〒104-0061 東京都中央区銀座一丁目7番3号 京橋三菱ビル7階
代表:代表取締役社長 COO 長野庄吾
設立:1982年5月1日
資本金: 6億2,094万円
売上高: 163億35百万円(2022年5月期 連結)
従業員: 224名(2022年5月末現在 連結)
ホームページ: https://www.ai-kei.co.jp/

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