全国地域紙の記事を表彰 第2回「ふるさと新聞アワード」贈呈式を開催

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 株式会社文化通信社(東京都千代田区、代表取締役・山口健)は11月25日、第2回「ふるさと新聞アワード」(協賛:Google ニュースイニシアティブ、株式会社PR TIMES)の贈呈式を東天紅 上野本店(東京都台東区)で開催しました。各部門賞、グランプリを受賞した地域紙を表彰したほか、Google ニュースイニシアティブ(以下GNI)が選定する「Google アワード」も授賞しました。

贈呈式に出席した受賞者、審査員、協賛社の皆さん贈呈式に出席した受賞者、審査員、協賛社の皆さん

 現在、日本全国には市町村単位を主な発行エリアとしている地域紙が100紙以上あると言われ、当社に併設する地域紙などが読める図書館「ふるさと新聞ライブラリー」にも日々、約70紙の紙面が届いています。地域の社会・経済・文化の発展、活字文化を守るため、日々の新聞発行を続けている地域紙を応援する目的で、文化通信社は創業75周年を迎えた昨年、地域紙の優れた記事を表彰する「ふるさと新聞アワード」を創設。そして今年はGoogle ニュースイニシアティブと株式会社PR TIMESの協賛を得て第2回を開催しました。

グランプリを受賞した胆江日日新聞の松川歩基記者(右)と文化通信社の星野渉社長グランプリを受賞した胆江日日新聞の松川歩基記者(右)と文化通信社の星野渉社長

 グランプリに輝いたのは、胆江日日新聞(岩手県奥州市)の記事「『コラボが熱い!!』 異業種で商品化」です。地元の企業や飲食店、農家、市民団体などがタッグを組み、新商品を生み出す「コラボ」企画が近年増えており、それぞれの得意分野や長年の取り組みを融合させることで新たな価値が生まれ、消費者が地域の魅力に気付くきっかけにもなっています。異業種が「コラボ」した商品企画を連載で紹介。
 商品開発の背景やコラボによる効果などを紙面化し、地元にも魅力的な企業や商品があることを伝えました。地域で生まれる新たなチャレンジを「コラボ」という切り口でとらえ編集している視点などが高く評価されました。

 

 

 

Googleアワードを受賞した胆江日日新聞の児玉直人報道部次長兼ICT化推進室長(右)とGoogleの友田雄介氏Googleアワードを受賞した胆江日日新聞の児玉直人報道部次長兼ICT化推進室長(右)とGoogleの友田雄介氏

 また、今回は地域にゆかりのある審査員が選ぶ従来の授賞記事に加え、Googleがデジタル時代のジャーナリストと報道機関を支援する取り組みであるGNI が選定する「Google アワード」を新設しました。GNIが提供するトレーニングでの学びを生かし、デジタルの力を使って特徴的かつユニークに作られた記事が対象です。
 同賞を受賞したのはグランプリと同じく胆江日日新聞で、記事は「閉店ペット店から動物300匹余り保護、SNSで一時誤情報も」です。SNSやネット上の情報を収集するとともに、SNS投稿者への直接取材などを総合的に行い記事化。取材の過程で、一般のSNS利用者の誤情報拡散が行われていることも判明し、その検証も行いました。「検索コマンドを活用して記事を作成したことに加え、誤情報の拡散を防いだ点」などが高く評価されました。

「ふるさと新聞アワード」とは
 全国の地域紙から記事のエントリーを募り、地域にゆかりのある作家や識者が審査員を務め、授賞作品を決定しました。今回はGNIが「Google アワード」にふさわしい記事を選定。優れた編集企画を表彰するため、文化通信社・特別賞も設けました。

主催:株式会社文化通信社
協賛:Google ニュースイニシアティブ、株式会社PR TIMES
対象:全国の市町村単位を発行エリアとする地域紙
表彰内容:グランプリ、最優秀部門賞、優秀部門賞、Google アワード、文化通信社・特別賞

審査員 ※五十音順
 加来耕三氏(歴史家・作家)/小山薫堂氏(放送作家・脚本家)/高橋俊宏氏(ディスカバー・ジャパン代表取締役)/中川政七氏(中川政七商店会長)/山崎まゆみ氏(温泉エッセイスト)

第2回「ふるさと新聞アワード」受賞の新聞

〈グランプリ〉 胆江日日新聞

〈もの部門〉
〇最優秀賞 丹波新聞、人吉新聞
〇優秀賞 熊野新聞

〈こと部門〉
〇最優秀賞 熊野新聞
〇優秀賞 丹波新聞、丹波新聞

〈ひと部門〉
〇最優秀賞 いわき民報
〇優秀賞 いわき民報、夕刊デイリー新聞、夕刊三重

〈Googleアワード〉 胆江日日新聞

〈文化通信社・特別賞〉 市民タイムス、須坂新聞

協賛社ごあいさつ

Google ニュースパートナーシップ本部 北アジア統括 友田雄介氏
 今回、第2回「ふるさと新聞アワード」に協賛し、地域紙の記者らを対象にGNI が提供するトレーニングを実施するとともに、その学びを生かし、デジタルの力を使って特徴的かつユニークに作られた記事を表彰する「Googleアワード」を設けました。
 私たちはこれまでも報道機関への支援を続けており、来年も継続したいと計画しています。地域紙の皆さんがどういったことに困っていて、それに対して私たちがどのようなお手伝いができるのか。さまざまな機会を通じて、ともに考えていきたいです。

株式会社PR TIMES パートナービジネス開発室室長 髙田育昌氏
 当社は、報道機関向けの発表資料(プレスリリース)をメディア向けに配信するとともに、「PR TIMES」およびパートナーメディアに掲載し、生活者にも閲覧・シェアされています。プレスリリースは企業、事業者、それを構成する個人が「行動」して初めて発信されるものです。そして、その行動がより多くの人たちに知られることで、次の行動につながっていく。そういった良い循環を目指して事業を推進しています。今回受賞された記事はいずれも、読んだ人たちの共感を呼び、「自分もがんばろう」「私もやってみよう」と背中を押したり、励ますような記事ばかりでした。当社は今年、デジタルメディア向けのサブスクリプション管理プラットフォームなどを運営する株式会社キメラと資本業務提携しました。当社としても、現在進めているブロック紙・県紙との地域連携とはまた別に、今回のふるさと新聞アワードへの協賛を手始めとして、地域紙の皆様への応援を続けていきたいと考えています。

グランプリ受賞者あいさつ

株式会社胆江日日新聞社 代表取締役社長 小野寺弘行氏
 岩手県奥州市と金ケ崎町の1市1町を発行エリアとする当紙は今年、創刊76周年を迎えました。最近では大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手の出身地としても有名です。今回、グランプリとGoogleアワードをダブルで受賞することができ、当社としても大変意義があり光栄です。この受賞を機に、地元に必要とされる情報媒体として、これからも社員一同がんばっていきたいです。

 

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