balconiaがバオズン社と提携、日本企業の中国国内販売のブランディングから商流までワンストップで提供可能に

この記事は約7分で読めます。
海外におけるブランドマーケティング支援を得意とするbalconia Shanghai Limited(本社:上海市普陀区叶家宅路100号 创享塔1号楼东区306室、総経理 久保山浩気、以下balconia)とグローバルブランドデジタルビジネスパートナーであるバオズン(宝尊:Baozun inc.)は、2022年11月1日に日本企業の中国国内での販売拡大支援に関して業務提携をいたしました。

これから中国国内での販売に着手したい日本企業はもちろん、中国での商流をより一層拡大したい日本企業のために、タオバオをはじめとしたECサイトのみならず、オフラインの販路までを選定し、中国の今の文化に最適化したブランディング、クリエイティブを提供します。

 

■提携の背景 その1:中国と日本のEC利用状況の違い
提携の背景としてまず挙げられるのが、中国と日本のEC利用状況の違いです。中国で販売を成功させるためには、以下にECで販売できるかが大きなポイントになっています。
経済産業省(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/pdf/n3600000.pdf
によると、2021年の中国EC市場は178.4兆円(アメリカは101.7兆円、日本は28兆円)と世界一の規模となっており、日本企業が中国に進出する際の販売戦略に、ECは欠かせないものとなっています。
中国国内での主要ECサイトの一つであるアリババグループの中国コマース事業の、2021年4月〜2022年3月の年間売上は、前年同期比18%増の約11兆2,600億円、世界の約13.1億人の年間アクティブ・コンシューマー(AAC)にサービスを提供し、8兆3,170億元(約158兆円)の流通総額(GMV)を創出しました。(https://www.alibaba.co.jp/news/2022/06/20221-32022.html

アリババの2022年の決算資料 には、以下のように記載されています。
”タオバオ(淘宝)とTmall(天猫)は、中国の消費者の日常生活の重要な一部であり、高い顧客維持率(リテンション率)を達成し続けています。2022会計年度には、1億2,400万人以上の年間アクティブ・コンシューマー(AAC)が、タオバオとTmallで1万元(約19万円)以上を消費しました。2021年度にタオバオとTmallで1万元以上消費したAACの約98%は、2022年度もアクティブでした。”

日本の消費者は、気になる商品がある時にYahoo! JAPANやGoogleで商品を検索することが多いと思いますが、中国では商品を検索する際にECサイトのタオバオで検索するのが当たり前になっているほど、タオバオは中国の消費者にとって身近で日常の存在です。
しかし、中国では今、タオバオ一強から「タオバオ離れ」が起きつつあります。

今までは殆どの企業もタオバオをECの主戦場としてきたため、タオバオのサイト内広告単価は高騰し、毎年11月11日の独身の日のセールに向けて、企業間でインフルエンサーの取り合いになっています。このようなマーケティングコストの高騰を背景に、各企業は、TikTokやWechatといったSNSを利用して自社製品の認知を拡大し、自社サイトで販売する手法を選択する企業が増加してきています。

■提携の背景 その2:圧倒的なデータ量
提携の二つ目の理由は、ECサイトが持つ圧倒的なデータ量が中国での販売成功に不可欠だからです。
ECサイトは、実に多様な情報とデータを保有しています。前述の通り、中国では「ググる」ではなく、「タオバオ内検索」が一般的です。ECサイトは検索履歴を元に、ユーザーのリアルな興味関心をデータで捉えています。

さらに、中国ではECサイトで販売を始める前に、本番と全く遜色ないテストサイトを複数パターン開設し、実際のユーザーを巻き込んで販売開始前にどのサイトが一番、決済完了までの割合が高いのかを調査することが可能です。発売開始前にどのようなサイトデザインで、どのような文言を使うと、よりユーザーの購買意欲を掻き立てるのかをデータで把握した上で広告効果の予測をし、高い精度でチューニングできるのです。

タオバオのサイト内の膨大な商品ページを管理するのは、「タオバオパートナー(TP)」と呼ばれる、パートナー企業です。多くのTPはECサイトのデザイン、管理、運営とともに、商品管理や発送(フルフィルメント)、EC以外のチャネルへの営業代行など、実に多彩な事業を展開しています。

バオズンは、ブランドが公式ショッピングモール、Tmallや京東プラットフォーム上のブランド旗艦店、WeChatミニプログラムモール、さらには新興のTikTokや快手の公式オンラインショップを構築・運営するためのエンドツーエンド・オムニチャネルソリューションを持ち、ブランドを包括的に支援します。中国国内での販売にこれから着手する企業や、販売を拡大したい企業にとって、バオズンは非常に魅力的なサービスを提供しています。

■提携の背景 その3:ブランドカルチャライズの必要性
提携の3つめの理由は、中国でビジネス展開を続けてきた日本人と中国人でチームを組んでいるbalconiaだからこそ提供できる「ブランドカルチャライズ」という強みがあるからです。
中国に進出する日本企業の多くが苦戦するのが文化の壁です。自社の製品・ブランドの魅力をいかに中国文化向けに最適化(カルチャライズ)できるかが、中国での販売成功の成否を分けます。

例えば、以下のシャンプーブランドは、日本ではSDGsを強く押し出したメッセージになっています。しかし、中国では環境配慮の意識は購買に影響を与えるような要素にはなっていなく、より自分に対するベネフィットを求める、といった文化背景から、メッセージをカルチャライズして、中国向けにチューニングした例になっています。

 

balconiaは、現地での消費者の知覚を理解し、適応していくことで、ブランドそのもののカルチャライズを行うことを強みとしております。投資規模を大きくする前段階でブランドカルチャライズを経ることは、日本企業の海外での成功確率を高めます。

■balconiaとバオズンの協業内容
balconiaは、中国で事業展開をする多くの日本企業のブランドカルチャライズ支援を手がけております。これまでの成果とそこから導いた独自の理論、日本でヒットした商品・サービス、ブランドのメッセージを海外に進出させるためのステップを書籍「ブランドカルチャライズ」(https://www.amazon.co.jp/dp/4295406953/)にまとめて上梓しております。

中国でオムニチャネル及びエンドツーエンドのECサービス、テクノロジーを駆使したソリューションを提供するバオズンと、日本から中国へのブランドカルチャライズに知見を持つbalconiaが協業することで、日本企業と日本ブランドの中国進出を一層スムーズかつ効果的に行うための体制が構築できました。

■balconia 会社概要
会社名:宝客尼商务咨询(上海)有限公司(balconia Shanghai Limited)
設 立:2018年12月1日
総経理:久保山浩気
住 所:中国 上海市普陀区叶家宅路100号 创享塔1号楼东区306室
株 主:AMBL株式会社
URL:https://www.balconia.co.jp/ (日本語) https://www.balconia.cn/ (中国語)

中国のトレンド、ブランドマーケティング、クリエイティブなど、中国進出に有益な旬の情報をお届けするbalconia上海メルマガ登録URL: https://www.balconia.co.jp/mailmagazine/

中国トレンドやマーケティング事例を毎週更新するbalconia上海ブログ:
https://www.balconia.cn/blog/

■バオズン企業概要
宝尊(Baozun Inc.)は2007年に設立された、中国におけるブランドEコマース・サービス業界のリーダーでありパイオニアです。Baozunは、幅広く多様なブランドが同社のエンドツーエンドなEコマース・サービス機能、オムニチャネルのカバレッジ、技術主導のソリューションを活用して成長し成功できるよう支援します。同社のワンストップな統合ソリューションは、ITソリューション、オンラインストア運営、デジタル・マーケティング、顧客サービス、倉庫保管、フルフィルメントを網羅した、Eコマース運営のあらゆる中核的側面に対応します。詳細はhttp://ir.baozun.comをご覧ください。

■本件に関するお問合せ

balconia Shanghai Limited
shanghai@balconia.co.jp

タイトルとURLをコピーしました