山手線の駅ランキング レジャー・ショッピングのトップは有楽町

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 株式会社日経リサーチ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新藤 政史)は11月24日、約5万人の生活者を対象に、首都圏の鉄道駅の利用実態を調査した「施設と駅のセンサス」駅編のデータ提供を開始しました(施設編についてはこちらをご覧ください。 URL:https://www.nikkei-r.co.jp/news/release/id=8713)この調査は長年ご利用いただいた「駅センサス」を大幅リニューアルしたもので、今回は2022年6月と10月に、1都3県の300駅を対象に実施しました。
 今回は6月と10月の調査結果を基に、JR山手線について、利用目的に特徴のある駅のランキングを作成しました。

2022年 JR山手線 利用目的別ランキングTOP10

 ランキングは調査の直前1週間にJR山手線の駅を利用した人を対象に、利用目的を聞き(複数回答)、それぞれの目的での利用率が高い駅を順に並べたものです(利用者数の多い駅のランキングではありません)。調査対象となったのはJR山手線全29駅のうち、駅の利用者数が少ない鶯谷駅、高輪ゲートウェイ駅を除く27駅です。

 レジャーやショッピング目的での利用が多い駅の1位は「有楽町駅」でした。2022年9月に実施した「施設と駅のセンサス」施設編の調査では、1都3県の集客力の高い商業エリアで「銀座・有楽町・日比谷」エリアは「新宿」に次ぐ2位でした。同調査の集客力ランキングでTOP10に入った「銀座三越」をはじめ、徒歩圏内に百貨店や商業施設、高級ブランドの路面店、全国各地のアンテナショップのほか、映画館や劇場もあり、駅利用者の約半数がレジャー・ショッピング目的で同駅を利用していました。
 2位には20代以下の利用が多い「原宿駅」が、3位と4位にはアメ横の最寄り駅である「御徒町駅」と「上野駅」が入り、5位以下には「渋谷駅」「新宿駅」「池袋駅」というターミナル駅が並びました。
 また、9位にはビジネスのイメージが強い「東京駅」が入りました。駅構内にはグランスタやエキュートなど幅広い利用者層が楽しめる施設が充実しています。改札外では丸の内側に丸ビル、新丸ビル、KITTE、八重洲側には大丸東京店、東京駅一番街と用途の異なる商業施設が揃い、特に八重洲側は2022年に「グランスタ八重北」が開業し、23年3月には「東京ミッドタウン八重洲」が全館開業する予定で、ますます賑やかになりそうです。

 一方、通勤・通学目的が多い駅の1位は「田町駅」でした。通勤・通学での利用は駅利用者の半数を占めます。駅周辺には日本電気や森永製菓・森永乳業といった大企業の本社や慶應義塾大学などがありますが、駅利用者の約7割は会社員なので、実際は“ビジネスパーソンの駅”となっています。
 2位以下は「大崎駅」「浜松町駅」「新橋駅」など山手線の南側の駅が上位を占めました。大学や専門学校がある「目白駅」「代々木駅」、高校が多い「大塚駅」「駒込駅」は山手線の中でも比較的学生の割合が多い駅となっています。利用目的は複数回答でしたが、2つのTOP10の両方にランクインした駅はありませんでした。

「施設と駅のセンサス」駅編
 首都圏の居住者を対象とした、駅の利用実態や属性に関する調査です。調査は毎年6月と10月に実施し、のべ約5万人にご回答いただいています。2022年は1都3県の主要300駅を調査対象としました。調査結果はデータベース化し、希望するお客様に販売します。
 「施設と駅のセンサス」駅編は旧「駅センサス」に比べ、回答者数が4.2万人から5万人に増えました。一方、約2000あった対象駅は利用者数などをベースに見直し、300駅に絞り込みました。商品の詳細は当社担当者までお問い合わせください。

■会社概要
会社名:株式会社 日経リサーチ
住所:東京都千代田区内神田2丁目2番1号 鎌倉河岸ビル
代表者:代表取締役社長 新藤政史
事業内容:顧客満足度(CS)調査や、ブランド調査、デジタルマーケティングなど各種市場調査を国内外で幅広く展開しています。また、定期的に実施する世論調査や企業調査の結果は日本経済新聞などの媒体に多く掲載されています。
URL:https://www.nikkei-r.co.jp/

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