モノづくり企業の医療機器産業の糸口

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2022年10月、東京発-ローランド・ベルガーは、最新スタディ「モノづくり企業の医療機器産業の糸口」を発表いたしました。本スタディでは、ウィズコロナ時代に医療機器業界に起こりつつある構造変化を捉え、モノづくり企業がどのように参入の一歩を踏み出すべきかについて解説しています。
要旨
医療機器ビジネスの魅力

医療機器事業は、他製造業と比して高い収益性と安定した成長性という点で魅力度が高い(図1)。近年はESG経営の観点でも注目度が高まっていることに加え、多様な製品領域があり、必要とされる技術領域も幅広いことから、多様なモノづくり企業が参入の機会を狙っている。

医療機器ビジネス参入に向けた5つの着眼点
COVID-19流行を契機とした社会の変化や技術の進化を背景に、医療機器業界では5つの変化が起こりつつある(図2)。これら変化により、既存プレイヤーが優位な硬直的な業界構造が崩壊しつつあり、このチャンスを捉え、自社としてどのような技術を活かし、どのようなニーズを満たしていくかを検討すべきである。

 

スモールスタートと他力活用の重要性
異業種がヘルスケア業界に参入するハードルとしては、規制対応、長い投資回収機関など様々あるが、特に躓きやすいのは、アンメットニーズの理解と、それを満たす製品開発とビジネスモデルの構築だ。医療業界には、異なる意向を持つステークホルダーが複雑に絡み合っており、外から正確に理解することはかなり難しい。

では、どのように初期参入を実現すべきか。「スモールスタートによる業界インサイダー化」と「自前とアライアンスを活用した価値提供」を現実解として提示したい。業界の特殊性や加速する業界構造の変化を考慮すると、自前で完成品を目指すことには拘らず、まずは一歩踏み出してみることを推奨したい。

本スタディでは、実際の事例を交えながら、上記要旨について詳述しておりますので、下記よりご覧ください。
https://rolandberger.tokyo/rolandberger-asset/uploads/2022/10/Roland_Berger_Study_20221026.pdf

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