日本テトラパック 環境に配慮したミネラルウォーター紙容器が急成長

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食品の加工処理機器および紙容器の充填包装システムの大手サプライヤーである日本テトラパック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:アレハンドロ・カバル、以下、日本テトラパック)は、ミネラルウォーターの紙容器を2019年に日本市場に本格展開しましたが、その出荷実績が当時から3年間で3倍に急増したと発表しました。また、その用途も一般小売りから、ホテルやアパレル、カーディーラーやオフィス用など幅広い業界で採用され、プラスチック削減の流れや再生可能素材を支持する政府、業界団体等の動きに対応し、さらなる拡大が期待されています。
紙パックミネラルウォーターの包材出荷実績の推移 直近3年で3倍の伸び

出典:日本テトラパック包材出荷実績(自社調べ)出典:日本テトラパック包材出荷実績(自社調べ)

日本テトラパックは現在、国内のミネラルウォーター市場で『テトラ・プリズマ®アセプティック 330ml スクエア ドリームキャップ™ 26』、大型紙容器の『テトラ・ブリック®アセプティック 1000ml スリム』、『テトラ・ジェミーナ®アセプティック 1000ml リーフ』など、3種類の紙容器でミネラルウォーターの製品を展開しています。いずれも主に再生可能資源である紙を使用した容器で、手にフィットする持ちやすさ、軽い力で開けられる便利なキャップ、インパクトのあるユニークな形状が特徴です。さらに、一部製品のキャップにはサトウキビを原料とする植物由来の素材を採用することができ、現在から未来にわたってより持続可能なソリューションを可能にします。

これらの紙容器のミネラルウォーターは、現在16社19製品が市場に展開されています。2019年時点では1社2製品だったので、3年間で10倍程度増えたことになります。最近では、環境配慮への取り組みの一環として、既に紙容器を展開している株式会社ハバリーズがポルシェジャパン株式会社とコラボレーションし、国内輸入車メーカーとして初めて、紙パックナチュラルウォーターを全国の販売店(46店舗)へ導入しました。そのほか、ホテル業界でも紙容器の導入が進んでおり、客室用のアメニティとして三井農林株式会社や富士ミネラルウォーター株式会社の330mlの製品の採用が拡大しています。また、アパレル企業である株式会社デイトナ・インターナショナルはファッションブランド「フリークス ストア」のデザインでオリジナル商品を製作するなど、様々な業界へ広がりをみせています。

テトラパックの紙容器を採用したミネラルウォーター類製品

 

 

 

日本テトラパックの 一柳 亮マーケティングマネジャーは、紙容器入りミネラルウォーター需要急拡大の背景について次のように述べています。

「近年、脱プラスチックの流れが加速しており、SDGsへの世界的な取り組みの中で、日本のミネラルウォーター市場においても、より持続可能な選択肢として紙容器の導入を検討する企業が増えてきているのが主な要因と考えられます。実際に、ペットボトルから脱却し、紙容器入りのミネラルウォーターを新たに導入したいといった企業様からのお問い合わせを頻繁に頂いています。その業種も多岐にわたり更なる需要拡大が見込まれます。業界リーダーとして幅広い業界や用途へ紙容器をご提供することで、今後も持続可能な社会構築に向けた取り組みを推進していきます。幅広い業界から大きな関心を寄せられている当社の製品ですが、今後も紙容器のミネラルウォーター市場を拡大するために、革新的な形状や新サイズの導入にも積極的に取り組んでいきます。」

テトラパックの紙容器は主に再生可能な資源を使用した紙から製造され、その原材料は管理された認証材を使用しています。テトラパックの紙容器は全てFSC®(森林管理協議会)認証を取得しています。FSC®は、環境保全に配慮し、地域社会の利益に叶い、経済的に持続可能な森林管理を促進する非政府・非営利の独立組織で、国連の持続可能な開発目標(SDGs)においても最も信頼度の高い森林認証制度としてその有効性を認められています。SDGsは17のゴールが設定されていますが、FSC®はその内14のゴール達成に貢献します。

なお、スウェーデンのミネラルウォーター容器のライフサイクルアセスメント(*1)(LCA、環境影響評価)によると、テトラ・プリズマ®アセプティック容器は同容量のリサイクルPET(100%)ボトルよりも気候変動分野において優位でした。また、キャップおよび包材ラミネーションに使用するポリエチレンを植物由来にすることで炭素排出を低減し、更に気候変動ヘの影響を抑える結果となりました。

各企業の脱プラスチックの動きが加速する中、テトラパックは、ミネラルウォーター(*2)の領域でも紙容器の環境優位性、特に再生可能資源の活用によりプラスチック使用量を最小化できることを訴求し、持続可能な社会の発展に貢献するため、今後も環境に配慮したパッケージング・ソリューションを展開し、紙容器の更なる普及促進を図ります。テトラパックは、これからも世界で最も持続可能な食品包装を提供するための取り組みを続けていきます。

(*1) Comparative Life Cycle Assessment of Tetra Pak® carton packages and alternative packaging systems for liquid food on the Nordic market, ifeu, Heidelberg, 2019. Sensitive analysis, Sweden, Segment Water, 500ml. 
(*2) ナチュラルミネラルウォーター、ナチュラルウォーター、ミネラルウォーター、ボトルドウォーターを含む。

オレゴン世界陸上2022でも採用された「テトラ・プリズマ®アセプティック 500ml スクエア」

※本プレスリリースにおいて、全部・一部を問わず、画像の無断転載を禁じます。
 

 

テトラパックについて
テトラパックは、食品加工処理と紙容器充填包装システムの世界的なリーディング・カンパニーです。世界160カ国以上のお客様のニーズを満たすため、安全かつ革新的で、環境に配慮した製品を提供しています。世界に約25,000名の従業員を擁し、業界での責任あるリーダーシップを果たすべく、持続的な事業経営に努めています。  「大切なものを包んでいます(PROTECTS WHAT’S GOOD)™」というモットーは、「私たちは、いつでもどこでも安全な食品を入手できることを約束します」というテトラパックのビジョンを反映しています。更に詳しい情報につきましては、下記をご覧ください。  
ウェブサイト:https://www.tetrapak.com/ja-jp

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