ビナコミンパワーホールディングスとの石炭火力トランジションプロジェクト及び新設バイオマス発電所建設等に関する覚書締結について

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 イーレックス(本社:東京都中央区、代表取締役社長 本名 均。以下「当社」)は、ベトナム国のビナコミンパワーホールディングス(本社:ベトナム国ハノイ、President&CEO NGO TRI THINH。以下、「ビナコミンパワー」)との間で、ベトナムにおいてビナコミンパワーが所有もしくは出資する石炭火力発電所へのバイオマス燃料混焼・専焼によるトランジションおよび新設バイオマス発電所などの建設の検討に向けた覚書を締結いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。
 本覚書は、2022年9月26日に開催された「第2回アジアグリーン成長パートナーシップ閣僚会合」において、日本政府関係者の立ち会いの下、当社 角田知紀 取締役とビナコミンパワーのBUI MINH TAN Vice President &EOにより調印締結されました。
 当社は、2030年ビジョンである「再生可能エネルギーをコアに電力新時代の先駆者になる」を掲げ、日本国内の再生可能エネルギーを基軸に事業の成長を進めております。また、脱炭素とエネルギーの安定供給の両立を基軸に「脱炭素に向けた新たなイノベーションを起こす」という中期経営計画の重点取組の1つとして、①ベトナム国での大規模バイオマス燃料開発、②石炭火力トランジション、③ベトナム、カンボジア、他アジアでの発電事業の推進を行っております。
 ビナコミンパワーは、ベトナムの国営大手企業であるベトナム石炭鉱物産業グループ(VIETNAM NATIONAL COAL – MINERAL INDUSTRIES HOLDING CORPORATION LIMITED、VINACOMIN)のグループ会社で、火力発電所と水力発電所を運営し、その他発電所の建設、電力供給システム、発電、送配電、電力の売買、電力建設に関する投資プロジェクトの管理運営を行っています。

 この度、ベトナム国の電力供給安定化およびCO2削減目標達成に貢献するため、ビナコミンパワーが所有もしくは出資する既存の石炭火力発電所へのバイオマス燃料の混焼・専焼によるトランジションおよび新設バイオマス発電所などの建設の検討に関して、ビナコミンパワーと覚書を締結いたしました。
 

 

 電源構成において石炭をはじめとする化石燃料の発電の割合が大きく、未利用のバイオマス資源が豊富に存在するベトナム国では、再生可能エネルギーの導入余地が大きく、当社がこれまで培った経験を活かすことが可能だと考えております。また、現地で栽培・収穫されたバイオマス燃料を用いて発電することは、ベトナム国内の再生可能エネルギー比率を上げるとともに、雇用の創出にも寄与できると考えております。
 ベトナム国固有の事情も十分に勘案し、エネルギーの安定供給を確保しながら、低コストかつスピーディーな脱炭素化の実現に貢献してまいります。
 

 本覚書を通じて、ビナコミンパワーと当社は、既設石炭火力へのバイオマス混焼技術を具現化し、ベトナム国でのバイオマス混焼に関する制度提言やベトナム国の電力供給安定化およびCO2削減目標達成に貢献する所存です。そして、これらの活動は、ベトナム国におけるカーボンニュートラルの推進、電力の安定供給、エネルギー自給率向上、雇用の創出といった価値を必ずや生み出すものと確信しております。

■ ニュースリリースに関するお問い合わせ先
イーレックス株式会社 IR広報部
TEL:03-3243-1167 FAX:03-3243-1184
E-mail:pr.info@erex.co.jp

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