昨今、進んでいる物価高の背景から、収入構造の現状と節約の意識がどのような傾向になっているのかについて調査を実施いたしました。
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■本業以外で収入を得ていますか?
有職者5,295名に本業以外で収入を得ているかを聞いてみたところ、全体の約3割が本業以外で収入を得ているということがわかりました。
性年代別でみてみると、女性に比べ男性のほうが本業以外で収入を得ている割合が高い傾向がみられます。特に、男性35~44歳の層を中心に本業以外から収入を得ている人が多い結果となりました。
■本業以外での収入源の内訳は?
それでは、本業以外での収入源の内訳はどのようになっているのでしょうか。
本業以外で収入を得ている人における収入源は、「資産運用(株式投資)」が最も高く46.9%。次いで「副業(その他の仕事※1)」(19.8%)となりました。
性年代別でみてみると、男性はすべての年代で「資産運用(株式投資)」がトップ。女性は年代によって傾向はやや異なるものの、54歳以下の年代では「副業(ネットオークション、フリマアプリ出品)」が上位にあがっている点が特徴的だと言えます。
※1 副業(その他の仕事)とは、ネットオークション、フリマアプリ出品、写真素材、ハンドメイド作品などの販売、配送・宅配/ドライバー、不動産投資を除く乗り物・農地・駐車場などのシェアビジネスに該当しない仕事
■節約や我慢はしていますか?
ここまでは収入の構造についてみてきましたが、ここからは物価高に備えて、日常生活の中で、我慢や節約をしていることについてみていきます。
我慢や節約を「している」人は53.4%と半数以上。「しようとしている」(31.9%)と合わせると8割強の人が節約思考に傾いています。一方、「していない・するつもりがない」は14.6%と少数派という結果となりました。
世帯年収別でみると、年収が低くなるに連れて、節約する人が多くなる傾向がみられます。
■節約や我慢は何をしていますか?
それでは、我慢や節約したことや、やろうとしていることには具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
節約思考がある人における節約内容は、日々、消費のある「食品の節約(外食を除く)」が61.2%、「外食を我慢・節約」が53.9%と、食に関する内容が上位を締めました。続いて、「衣服代金の節約」が46.4%という結果になりました。
食費について、『家計をよりよくするためのエピソード(自由回答)』をみてみると、「外食を極力控えて自炊をする」、「食品を少しでも浮かせる為に 家庭菜園で野菜を育てている」、「食費は1番調整しやすいので、計算して購入するようにしている」といった意見が挙げられました。
《総論》
今回は、物価高を背景に、現状の収入構造と節約に関する意識調査を実施しました。
本業だけでの収入に頼らず、資産運用や副業をして備えている人が全体の約3割。物価高に対しては、日々消費する食費に関して、特に節約の思考が高くなっているようです。
収入を得る選択肢が増えている今、「節約ばかりで窮屈に感じる」、「少しでも収入を得たい」、といった方は、自分に合う収入増の方法を探してみてもいいかもしれません。
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【調査概要】『収入と節約に関する調査』
調査対象:全国20~64歳の有職者を対象としたインターネットリサーチ
調査期間:2022年7月19日(火)
有効回答数:5,295名 ※全国の就業人口構成比に合わせたウェイトバック集計を実施
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