■企画背景
1992年の開校以来、クラーク記念国際高等学校は「Boys, be ambitious 〜君よ、大志を抱け〜」の言葉で有名なウィリアム・S・クラーク博士の精神を教育理念に、生徒一人ひとりを伸ばすための教育を開発・展開し、これまで60,000人以上の卒業生を輩出してまいりました。現在も、10,000人を超える生徒が在籍し、一人ひとりが「好きなこと」や「得意なこと」に挑戦し、自分自身の未来を見つけるために日々学んでいます。
そしてこの度、本校がこれまでの30年で培ってきた教育を見つめ直しつつ、これからの30年を考える機会とするため、全国に広がる教育拠点をオンラインで繋ぐ記念イベントを実施するに至りました。
過去と未来の「30年」から、サスティナビリティやSDGsを連想し、本校が新たに展開する「21世紀型教育」「探究学習」「宇宙教育※1」をベースに、生徒たちが自ら考え、学習できる機会となるイベントです。
※1 宇宙教育
30周年記念事業の一環として、当校と東京大学大学院工学研究科、Space BDで、高校生による人工衛星開発・打上げ、及び宇宙をテーマにした探究学習プログラム「宇宙教育プロジェクト」が2021年よりスタートし、東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻の中須賀真一教授の指導のもと、Space BDが支援。プロジェクトアンバサダーに宇宙飛行士の山崎直子氏が就任し、高校生による人工衛星開発・打上げを実現する。同校独自のカリキュラムを通じて、未来の社会で活躍するリーダーの育成を目指しています。
■30周年イベント企画内容
1. アルピニスト野口健氏による講演
これからの地球環境について考える
アルピニストの野口健氏※2を招いて、地球上から環境問題を考えるための講演を実施。富士山やエベレストなどの清掃活動を通してみえてきた様々な地球環境問題について講演いただきます。
※2 野口健氏プロフィール
アルピニスト。1973年8月21日、アメリカ・ボストン生まれ。41歳。亜細亜大学卒。高校時代に植村直己氏の著書『青春を山に賭けて』に感銘を受け、登山を始める。1999年、エベレストの登頂に成功し、7大陸最高峰世界最年少登頂記録を25歳で樹立。2000年からはエベレストや富士山に散乱するごみ問題に着目して清掃登山を開始。2007年エベレストを中国側から登頂に成功。近年は清掃活動に加え、地球温暖化による氷河の融解防止にむけた対策、日本兵の遺骨収集活動などにも力を入れている。2015年ネパール大震災の支援をきっかけに、翌年におきた熊本大地震にて避難所としての「テント村」を運営。災害支援活動の経験から災害時における防災などの啓蒙活動にも取り組んでいる。
2. 「スポGOMI」全国同時開催
地球の環境問題も、宇宙の環境問題も考える
スポGOMIとは、チームのメンバーと制限時間内にゴミを拾い、ゴミの量と質でポイントを競い合うスポーツです。企業や団体が取り組む従来型のごみ拾いに、「スポーツ」のエッセンスを加え、今までの社会奉仕活動を「競技」へと変換させた日本発祥の全く新しいスポーツです。この「スポーツ」と「社会奉仕活動」の融合により、①同じ目標へ立ち向かう、②チームで力を合わせる、③達成感、④爽快感、⑤負けた時の悔しさ、⑥次は勝ちたいという気持ち、など、スポーツの持つ特有の教育効果が見込めます。
3. 「宇宙探究QUEST」の実践
スペースデブリに対するMissionに挑む
株式会社アストロスケール※3の協力のもと、スペースデブリ(宇宙ゴミ)を除去するためのアイデアや持続可能な宇宙ビジネスのアイデアを高校生たちが考えます。同社ゼネラルマネジャーである伊藤美樹氏にご登壇いただき、「これからの宇宙環境について」の講義を実施。その講義を受けて、高校生同士がグループでの探究学習をベースに協働でアイデアを出し合います。
本プログラムは、宇宙教育プロジェクトの一環として、「持続可能な宇宙探究ビジネス」をテーマにした探究学習プログラムとして、後期のカリキュラムの中で継続的に全国展開していきます。
※3 株式会社アストロスケール
将来の世代の利益のために宇宙の安全で持続可能な開発をビジョンとする初の民間企業であり、全軌道における軌道上サービスに専業で取り組む唯一の民間企業です。
2013年に設立されたアストロスケールは、持続可能な宇宙経済圏を築き、軌道のデブリを除去・低減するために、衛星の寿命 延長、故障機や物体の観測・点検、衛星運用終了時のデブリ化防止、既存デブリの除去など、軌道上サービスのスペクトル全体で革新的でスケーラブルなソリューションを開発しています。アストロスケールはまた、長期に渡り安全で持続可能な宇宙環境を目指す為、技術開発に加え、ビジネスモデルの確立、複数の民間企業や団体、行政機関と協働し、宇宙政策やベストプラクティスの策定に努めています。
4. 人工衛星「CLARK Sat-1」愛称募集
クラークの人工衛星を身近な存在に
2021年度に本校では、生徒主体の人工衛星開発、運用、ミッション実行をベースに高校生が宇宙に関心を持ち、宇宙視点で様々な課題解決を考え実行できる未来のリーダー人材育成を目指した教育プログラムの開発を目的に「宇宙教育プロジェクト」を立ち上げました。本プロジェクトの集大成として、2023年度中に高校生初として打ち上げを予定しているクラークの人工衛星「CLARK Sat-1」の愛称を、校内で募集しています。その愛称を9月30日に発表いたします。
■スケジュール、場所
クラーク記念国際高等学校創立30周年記念イベント
日時
1日目:2022年9月29日(木)9:00~15:00
2日目:2022年9月30日(金)9:00~15:00
2022年9月29日(木)主なスケジュール
9:30〜 野口健氏講演
11:00〜 スポGOMIスタート
2022年9月30日(金)主なスケジュール
9:30〜 株式会社アストロスケール講演
11:00〜 宇宙探究グループワーク
14:20〜 「CLARK Sat-1」愛称発表
メイン会場
CLARK NEXT Tokyo
東京都板橋区板橋4丁目11−4
【クラーク記念国際高等学校について】
「Boys,Be Ambitious!」で知られるクラーク博士の精神を教育理念に受け継ぐ唯一の教育機関として1992年に開校。北海道深川に本校を設置し、全国50を超える教育拠点で1万人以上が学び、これまで約9万人の卒業生を輩出しています。通信制でありながら全日制と同様に毎日制服を着て通学して学ぶ「全日型教育」という新たな学びのスタイルを開発・導入。カリキュラムの柔軟性を生かし、生徒のニーズに合わせた様々な特徴ある授業を展開しています。毎年、海外大学や国公立、有名私立大学などへの進学者も多数輩出してます。2021年度からは場所、時間にとらわれず学習する「スマートスタディコース」が新開講。幅広い教育ニーズに応える高校として高校生たちの「夢・挑戦・達成」を支えています。