【救急集中治療医がマンガで解説】針が刺さったまま? 点滴の針のメカニズム

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千葉大学発医療スタートアップ企業である株式会社Smart119(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長/CEO:中田孝明)は、点滴針のしくみを解説したイラストレーションを、本日一般公開しました。水分や薬剤を緩やかに投与できる点滴は、夏場に多い脱水症状などの治療に有効です。点滴には、注射のような針があるため「血管に針が刺さったままでないか」と怖がる方がいますが、実際はどのような仕組みなのでしょうか。救急集中治療医の見地から、点滴の針(末梢留置カテーテル)のメカニズムを理解しやすいマンガで解説します。本資料は学校、企業、公共機関、町内会等で自由に配布・利用していただくことが可能です。

熱中症や食当たりを原因とする脱水症状の治療では、点滴が行われることがほとんどです。自力で水分摂取ができない患者へ、一滴ずつ水分と薬剤を行き渡らせていきます。点滴は、薬理作用を保った一定の濃度で持続的に投与することから、血中薬剤濃度が急激に上昇するわけではないため安全です。アナフィラキシー・ショックを起こすことなく、水分や薬剤を穏やかに体内へ取り入れることができます。

点滴は、カテーテル(管)の一種です。薬剤などを直接血液中に投与するために、カテーテルが血管に挿入されます。点滴の針は「末梢留置カテーテル」と言い、カテーテルの血管挿入後に針は抜かれるため、「針が血管に刺さったままでないか」と怖がる必要はありません。点滴が、安全で安心できる治療方法であることを解説します。

◆テーマ
「点滴の針の仕組み」

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
https://twitter.com/Nakada119

◆印刷用資料ダウンロードリンク
https://smart119.biz/manga/000502.html

◆点滴針(末梢留置カテーテル)について

  • 点滴中は、カテーテル(プラスチック製管)のみが血管に挿入されている。
  • 点滴針は、カテーテルの「内筒」に収められている。
  • 点滴針は、カテーテルが血管へ挿入された後に、「内筒」とともに抜き取られる。

◆点滴針の構造

  • 血管に挿入するまでの「内筒」と、投与する薬剤をつなげる「外筒」の二重構造になっている。
  • 「内筒」は、カテーテルを血管に挿入するための部分で、点滴針(内針)、内部ハブ、フィルターキャップ、フィルターからなる。
  • 「外筒」は、カテーテルとカテーテルハブからなる。カテーテルが血管に挿入された後に、薬剤チューブが接続される。点滴中は、この部分だけが残っている。

◆参考資料
『看護技術がみえる 臨床看護技術』医療情報科学研究所 刊

◆医療情報イラストレーション・シリーズ ホームページ
https://smart119.biz/manga/
※画像など当コンテンツを報道にて引用いただく場合は、「(株)Smart119 提供」と記載ください。また、その際はpress@smart119.bizまでご一報いただけますと幸いです。

<株式会社Smart119について>
株式会社Smart119は「現役救急医が設立した、千葉大学医学部発スタートアップ」です。
『今の「119」を変える』ため、音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」を開発・運用。
千葉市において、日本医療研究開発機構 (AMED) の救急医療に関する研究開発事業を実施。
緊急時医師集合要請システム「ACES」、災害時をはじめ、医療事業継続支援システム「respon:sum」の開発・運用を行っています。Smart119は「安心できる未来医療を創造する」を目指します。

 

【株式会社Smart119概要】
会社名: 株式会社Smart119
住所: 千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1千葉中央ツインビル2号館 7階
設立: 2018年5月
代表者: 中田 孝明
事業内容: 
音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」の開発・運用
緊急時医師集合要請システム「ACES」の開発・運用
医療事業継続支援システム「respon:sum」の開発・運用
URL: https://smart119.biz
Twitter: https://twitter.com/Smart119_jp
メールアドレス: press@smart119.biz (担当:中村)

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