川口技研 Presents 司馬遼太郎短篇傑作選SEASON 10 竹下景子 「ひとひねりされた純愛もの」

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 司馬遼太郎の歴史小説を読み語りでお届けしているラジオ番組『川口技研 Presents 司馬遼太郎短篇傑作選』。
 2012年10月、OBCラジオ大阪をキーステーションにTBSラジオとの同時放送でスタート。昨年10月から第10期(SEASON10)を迎え、今期も豪華声優陣による朗読をお送りしてきました。
 今期ラストを飾る作品は幕末が舞台の作品『法駕籠のご寮人さん』。女優・竹下景子さんの朗読でお届けします。放送は8月13日(土)から9月24日(土)までの全7回。
 稀代の文豪と女優による夢の共演にどうぞ御期待ください。

川口技研 Presents 司馬遼太郎短篇傑作選 SEASON 10
【放送日時】毎週土曜日 18:00~18:30
【放送局】OBCラジオ大阪、TBSラジオ 2局同時放送
【番組概要】人気男性声優 VS 司馬遼太郎。第一線で活躍する男性声優が司馬作品の朗読に挑戦。
番組の掟は唯ひとつ。与えられた作品をひとりで演じきること。時代を越えた声と筆の真剣勝負が今宵も幕を開ける。
【番組ナビゲーター】竹下景子(女優)
【公式HP】http://www.obc1314.co.jp/bangumi/shiba/
【公式Twitterアカウント】@masterpiece0919 ハッシュタグ #ガチシバ
番組はradikoでもお楽しみ下さい。放送1週間後までタイムフリーでお楽しみいただけます。http://radiko.jp/

『法駕籠のご寮人さん』あらすじ
時は幕末。大坂で名の通った口入れ屋「法駕籠」。その主人は後家のお婦以。
番頭の松じじいは、若い後家の主人を憐れみ、二人の男を紹介する。
ひとりは勤皇の福井藩士、三岡八郎。そして新選組隊士の山崎烝である。
倒幕と佐幕。相反する思想を持つ二人の男は、ある日「法駕籠」で鉢合わせしてしまうが、松じじいの取り持ちで互いの政治のことは言わず資金の調達について話すようになり、やがて男の間には奇妙な友情が生まれてゆく。
お婦以に男ができたと覚った松じじいは、時代の転換期にあり刻々と世が騒然とする中、ひとり気を揉んでいた。
三岡と山崎、お婦以が選んだのは一体どちらの男なのか――。

竹下景子コメント:
➣ 作品について感じたこと
ひとひねりされた「純愛もの」でした。
激動の幕末、京からさほど離れていない大坂の駕籠屋を舞台に、勤皇の志士と新選組隊士の間にある種の友情が生まれる。駕籠屋の女主人お婦以と新選組の山崎烝との淡い想い。そのお婦以を女神のように慕う番頭の松じじい。それぞれのキャラが立っていて、気さくで朗らかな大阪弁が物語にさらに彩りを加えていると感じました。
楽しく、一気に読める作品です。

➣ 朗読して感じたこと
松じじいの年季のはいった大阪弁。
お婦以の、小股の切れ上がった江戸前の言葉。
方言の語り分けは簡単ではありませんでしたが、司馬作品らしく闊達に会話の運ぶところが読んでいても楽しかったです。

➣ リスナーへのメッセージ
老番頭、松じじいの「構い屋はん」ぶりが笑えるし、いじらしい。どうぞおたのしみに。

竹下景子(たけした・けいこ)プロフィール
愛知県生まれ。東京女子大学文理学部卒業。1973年、NHK銀河テレビ小説『波の塔』でデビュー。『北の国から』など数多くのテレビドラマで活躍。映画『男はつらいよ』第32作、第38作、第41作でマドンナ役を3度務める。1993年、映画『学校』で第17回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。2007年、舞台『朝焼けのマンハッタン』『海と日傘』の好演で第42回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。声優としてもアニメ『火の鳥』『コクリコ坂から』『風立ちぬ』ほか出演作多数。2019年、文化庁長官表彰を受ける。

【公式HP】
https://www.takeshitakeiko.net/

【公式Twitterアカウント】
@keiko_t_staff

SEASON 10 放送スケジュール:
第一作 2021年10月2日~2021年11月13日(出演: 鈴村健一 朗読作品「若江堤の霧」)
第二作 2021年11月20日~2022年1月1日(出演: 中井和哉 朗読作品「絢爛たる犬」)
第三作 1月8日~2月12日(出演:福山 潤 朗読作品「京の剣客」)
第四作 2月19日~3月26日(出演:置鮎龍太郎 朗読作品「彰義隊胸算用」)
第五作 4月2日~5月7日(出演:小野大輔 朗読作品「猿ケ辻の血闘」)
第六作 5月14日~6月25日(出演:関 智一 朗読作品「嬖女守り」)
第七作 7月2日~8月6日(出演:安元洋貴 朗読作品「最後の攘夷志士」)
第八作 8月13日~9月24日(出演:竹下景子 朗読作品「法駕籠のご寮人さん」)
 

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