山陽小野田市教育委員会とジョイズ株式会社、市内の公立小中学校に、教育機関向け英語学習クラウド「TerraTalk」を全面導入したことを発表

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山口県山陽小野田市教育委員会(以下「山陽小野田市」)と、英語学習アプリケーションの開発・運営を行うジョイズ株式会社(本社:東京都港区 代表取締役:柿原 祥之 以下「ジョイズ」)は、市内の全公立小中学校(小学校12校、中学校7校)に、教育機関向け英語学習クラウドTerraTalk(以下「テラトーク」)を導入したことを発表致します。

英語学習クラウド「TerraTalk」について

テラトークは2016年2月にAndroid版の提供からサービスを開始。独自開発の発音・発話解析エンジンを軸に、対話形式、音読形式のエクササイズを提供することで、学校現場で不足しがちな発話量を補うと同時に、発音矯正を行えることが特徴です。また付属のLMS(Learning Management System)を活用して、生徒の英語力を定量的に可視化。個別最適化された学習の実現に向けて、指導の優先順位付けや生徒ごとの教材難易度を調整できます。現在では官民問わず様々な教育機関で導入が進み、2022年7月時点で累計ユーザー数は67万人を突破しました。

 

 

山陽小野田市について

山口県南西部に位置する山陽小野田市は、里山に拡がる田園地帯や、海、川などの水辺空間に恵まれ、人々が快適に暮らせる環境が整った都市です。同市の総人口は、令和4年6月時点で60,540名。第2次ベビーブームの到来により、昭和60年(1985年)の70,259名でピークを迎えましたが、以降は人口減少に転じ、緩やかに減少し続けています。このような状況の中、持続可能な地域社会を構築し、質の高い行政サービスを持続させるためには、デジタル技術の活用が欠かせないと考え、山陽小野田市では、令和3年度にデジタル推進室を設置するなど、市をあげてデジタル化に取り組んでいます。

山陽小野田市役所山陽小野田市役所

GIGAスクール構想の実現においては、2021年2月に市内の小中学校に高速通信環境を整備するとともに、一人一台に情報端末を配備。「個別最適な学び」と「協働的な学び」を目指し、ICTを積極的に利用した授業改善や、基礎学力の定着と学習意欲の向上を図るため、朝の帯取り学習である「モジュール学習」においてもICTツールを活用しています。

具体的な取り組み内容

外国語(英語)においても新学習指導要領が全面実施され、「聞く」「読む」「話す(やり取り)」「話す(発表)」「書く」といった技能をバランスよく育成し、実際に活用する言語活動を充実させることが求められています。山陽小野田市においては、これまでもネイティブの指導助手(ALT)を複数配置するとともに、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善を進めてきました。

このような取組に加えて、従来からの課題である「話す」力を育てるためには、学習者がアウトプットする機会を増やすとともに、学習者自身が自分に必要な学習を選択し、自分のペースで学習していくことが必要と考えていました。こうした課題を解決する方策として、一人一台の端末を有効活用するため、山陽小野田市は、市内の全小中学校にジョイズ株式会社が提供するテラトークを導入いたしました。

テラトークを使っている生徒テラトークを使っている生徒

​先行して活用が進んでいる小野田中学校では、授業時間の40%をテラトークを使った学習に置き換えることに成功。従来の授業における「教師が一方的に説明する時間」を最小限に抑え、能動的かつ対話的な学習を実現しています。また、先述の「モジュール学習」においてもテラトークを使った単語学習を実施。自動採点・フィードバック機能を活用し、語彙力向上と共に、自己調整力の育成を行なっています。

今後に向けて

山陽小野田市とジョイズ株式会社は今後、先行事例の研究成果を活かし、児童生徒が自信をもって英語の授業に取り組めるように、テラトークによる英語学習のさらなる変革を全小中学校で進めてまいります。また家庭学習との連携を進め、テラトークを授業の復習や予習に活用することで、コミュニケーション意欲と基礎学力の一体的な向上を図ります。さらに、個々の教員が、学習データの分析活用を行うための支援を実施していきます。

関係者コメント

山陽小野田市 学校教育課課長 長友義彦 「テラトークをうまく活用した授業では、何より子どもたちが自信をもって学習に取り組んでいる様子がとても印象的である。テラトークの活用データからうかがえることは、生徒たちが、週末等に端末を持ち帰り、家庭においても主体的に単語練習や音読練習等に取り組んでいることである。自分の発音を適切に評価されることで繰り返し学習することへのモチベーションが高くなっていると考えられる。特に本市小野田中学校での実践からは、自分で学習した成果を授業で発揮し、教員や友達に認められるという、家庭学習と授業が連携した学習サイクルが働いており、子どもたちが自信をもって授業にのぞむことができていると考えられる。家庭学習では、とかく復習に重きを置かれることが多いが、テラトークなどICTの活用により、家庭学習と連携した新たな授業デザインの可能性を感じている。」

ジョイズ株式会社 代表取締役 柿原祥之 「英語は現代日本における最大の教育課題の1つであり、その解決には言語習得のゴールデンエイジである義務教育年代での学習成果の最大化が重要です。GIGAスクール構想によって一人一台端末環境が整備された中、教育委員会と学校現場が連携し、視察とデータを組み合わせた現状把握を軸に改革を推し進める山陽小野田市と今回の発表ができることを嬉しく思います。明治維新の時のように、山口の地から日本の次世代をつくる大きなうねりを生み出して行けるよう、生徒本位の取り組みをこれからも継続してまいります。」

本件に関する問合せ先

山口県山陽小野田市教育委員会
所在地:山口県山陽小野田市日の出一丁目1番1号
担当部署:学校教育課 指導係
電話番号:0836-82-1202
URL:https://www.city.sanyo-onoda.lg.jp/index2.html

ジョイズ株式会社
代表者:代表取締役 柿原 祥之
設立:2014年10月10日
所在地:東京都港区三田2-14-5-810
事業内容:人工知能ソフトウェア研究開発、英会話学習アプリケーションサービス「TerraTalk」運営・提供
番号番号:03-6804-3190
URL:https://www.joyz.co.jp/

 

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