文教大学の二宮雅也教授が「全国学生1万人アンケート~ボランティアに関する意識調査2023~」を設計・監修し発表

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文教大学 人間科学部の二宮雅也教授が、日本財団ボランティアセンター(以下日本財団ボラセン、東京都港区、会長 山脇康)で実施した、全国の学生1万人を対象にボランティアに関する意識調査を設計・監修し、11月10日(金)に調査結果を発表しました。

「全国学生1万人アンケート~ボランティアに関する意識調査~」は、2017年に初めて実施し、今回は6年ぶり2回目の調査です。ボランティアへの興味、活動したことのある分野、ボランティア活動から得られたことなどを調査した結果、学生のボランティア参加は、コロナ禍以前の水準に戻っており、ボランティアの興味や参加経験があることが、幸福度に影響していることが明らかになりました。

ボランティア活動の参加は、コロナ禍以前の水準へ

過去1年間にボランティアに参加した学生は24.7%で、前回2017年の調査結果と大きな変動がないため、学生のボランティア参加は、コロナ禍以前の状態に戻っていると言える。

また、過去1年間にボランティアに参加しなかった学生75.3%のうち、57.5%がボランティア活動への参加を希望しており、活動に参加していない学生も半数以上が参加を希望していることがわかった。

■    必要だと思うボランティアサポートは、「交通費・宿泊費の補助」、「食事の提供」に高いニーズ

必要だと思うボランティアサポートの内容について、最も高いのは「交通費の補助」68.1%、次いで「宿泊費の補助」66.6%、「食事の提供」64.5%だった。交通費、宿泊費の補助、食事の提供へのニーズが高いことがわかった。

■    活動から得られたこととして、最も高いのは「さまざまな人との交流ができた」

参加したボランティア活動から得られたこととして、最も高いのは「さまざまな人との交流ができた」59.4%、次いで「人の役に立てた」56.1%、「新しい体験ができた」51.3%だった。交流や貢献に対しては、5割以上の学生が得られたと回答した。

■    ガクチカでボランティアを選択した学生の8割以上が活動を実施

学生時代に力を入れていること/入れたこと(ガクチカ)として「ボランティア」を選択した学生は2.5%だったが、そのうち85.6%が過去1年間にボランティア活動に参加していた。

■    ボランティアへの興味や参加経験があるほど、幸福度が高い傾向に

幸福度についての調査で7点以上をつけた割合が「ボランティアへの興味あり、活動あり」では70.7%に対し、「ボランティアへの興味なし、活動なし」では64.2%で、ボランティアへの興味や参加経験があるほど、幸福度が高い傾向にあることが明らかになった。

調査概要

全国学生1万人アンケート~ボランティアに関する意識調査2023~ 

目 的:若い世代のボランティア活動に対する意識調査を行い、ボランティア活動への関心、活動したことのある分野などを調査し、今後のボランティア支援の参考とする。

調査方法:インターネットリサーチ(スマートフォンSNSアプリを利用)

調査時期:2023年10月6日から11日まで

調査対象:18歳~26歳の大学生、大学院生、短期大学生、専門学校生、高等専門学校生

回答数:10,519人からランダムサンプリングにて10,000人に調整(前回2017年の調査結果との比較のため)

設計、監修:二宮 雅也(文教大学人間科学部人間科学科 教授、日本財団ボランティアセンター 参与)

※本調査は、日本財団ボラセンからの研究委託に基づいて、文教大学と共同で調査・分析を実施

▼本調査の詳細な報告は、以下からご覧いただけます▼

https://www.volacen.jp/pdf/2023-student-volunteers-survey.pdf

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