品川区、ローソンと協働で区役所戸籍住民課にマルチコピー機

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 品川区は11月5日から、区役所本庁舎(品川区広町2)3階戸籍住民課にあるマルチコピー機をローソン店舗で設置しているものと同じ機種に入れ替えます。これにより、マイナンバーカードがあれば住民票、戸籍(※)などの証明書が他自治体分(※)も含めて取得できます。

 通常の証明書発行と比べて100円安く、申請書も不要なのでスピーディーに取得可能です。ぜひ、ご利用ください。

 ※住所が本籍地と異なる場合、初回は本籍地への事前の利用登録申請が必要です。登録に5日程度かかります。
 ※自治体によって取得できない場合もございます。

「便利でお得 コンビニ交付」(品川区公式サイト内)
https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/procedure/procedure-zyuumin_inkan/procedure-zyuumin_inkan-zyuumin/hpg000029195.html

  • 導入背景について

 マイナンバーカードが普及したことで、区役所に行かなくてもコンビニエンスストアで行政証明書が簡単に「セルフ発行」できる時代になっていますが、そのことを知らない方、もしくは知っていてもマルチコピー機の利用方法がわからない方も多数存在します。

 一方、自治体においてはDXの進展により、申請書を書かずにスピーディーに行政証明書が取得できる環境の整備が求められています。

 品川区ではマルチコピー機を平成30年度から区役所内に設置していますが、コンビニエンスストアにあるコピー機とは異なり、品川区に登録がある証明書しか発行できませんでした。特に戸籍証明書については、区外に本籍を持つ区民の方は利用できない状態が続いていました。

 今後、令和6年3月から戸籍証明書の広域交付が始まり、全国どこの自治体からでも本籍地以外の戸籍証明書が取得できるようになりますが、区役所窓口の更なる混雑が予想され、申請者の待ち時間も多くなる可能性があります。

 そのため、「セルフ発行」できるマルチコピーのさらなる利用を区民の方に勧める必要がありました。

 「セルフ発行の利便性周知」「窓口の混雑解消」という課題を解決するために区では、「協働」の枠組みを利用し、コンビニエンスストアの店舗を運用している事業者の協力を得て、コンビニエンスストア等に設置されているのと同等の機種の設置を行うと共に、コンビニエンスストアが持つノウハウをもって運用にご協力いただくことを模索していました。

 この提案に協力いただけることになった株式会社ローソン(大崎1)は、横浜市栄区、福岡市、北九州市にて自治体施設に協働でマルチコピー機を設置している実績があります。

・マルチコピー機でできることについて
 今回の事業は、ローソンと協定を結び、ローソンがフランチャイズ店を通してのコピー機の運用、品川区がコピー機の設置など、区と互いに役割を分担し経費を負担しあう協働事業です。

 これまでのマルチコピー機では品川区で登録されている住民票・戸籍などの証明書しか取得できませんでしたが、今後は他自治体の証明書を取得できます。本籍が区外にある区民の方も戸籍証明書が区役所内で取得できるのも特徴です(事前登録要・本籍地によっては取得できない場合もある)。

 区民の方にマルチコピー機を使っていただき、次回以降、お近くのコンビニエンスストア等で「セルフ発行」していただくことで、窓口の混雑解消とマイナンバーカードの利便性のさらなる周知を目指します。

●取得できる証明書:住民票の写し、印鑑証明書、特別区民税・都民税課税(非課税)・納税証明書、戸籍全部・個人事項証明書、戸籍の附票の写し
●利用時間:区役所開庁時

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