早稲田大学とAZAPA、リアルとバーチャルの融合によりMaaS時代に向けたモビリティ開発ソリューションの共同研究を加速

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AZAPA株式会社(愛知県名古屋市中区錦2−4−15、代表取締役社長 & CEO 近藤康弘、以下AZAPA)は、学校法人早稲田大学 次世代自動車研究機構(東京都新宿区、機構長:草鹿 仁、以下、早大)と共に、実路走行シミュレーター(CarSim-RT + HILS)とシャシーダイナモメータによる車両試験装置(4輪独立ハブ直結型シャシーダイナモ、以下、4PT-CDS)を融合させた統合試験環境(以下、VR-CDS)により、次世代モビリティ開発ソリューションの共同研究を加速いたします。

これまで車両評価の台上化は法規制対応を目的としたものが中心でした。今回AZAPAと早大は、現在稼働中の4PT-CDSの特徴を生かしつつ、そこに様々な実路走行環境をシミュレートできるバーチャル走行シミュレーターを連成させることで、台上開発の領域を極限のシーンシチュエーションにおける車両駆動制御のロバスト性検証まで拡張します。

これにより、実路ではごく希にしか発生しない車両挙動を高精度且つ繰り返し再現できることはもとより、実路試験では試験者に危険が伴うような限界を超えたシチュエーションでどのような車両挙動となるのか、その挙動をより安全な挙動とするためにはどのような制御が必要かといった検討も安全且つ効率的に行うことが可能となります。今後このようなシステムは、熟練ドライバー並のADAS実現を目指す車両制御開発に必須の開発ソリューションとなるでしょう。

これまでもAZAPAと早大は自動車性能に関わる各機能システムのモデルベース化の研究を共同で進めてきており、排ガス/触媒モデルや運転感性の研究、エキスパート運転のモデル化〜自動運転ロボットの開発、そしてリアルドライビング(実路走行)環境におけるエネルギー効率の最適化など、様々な領域でエンジン・HEV・BEVを問わず新たなモデルベース開発ソリューションを生み出し続けてまいりました。今回発表させて頂くVR-CDSは、更に一段高い目標の達成へ向けた次世代モビリティ開発ソリューションの共同開発を加速するためのコアに位置付けております。

[将来展望]

私たちが最終的に目指すところは、ひとりひとりがお互いを尊重し合いながら生きがいを持って生き続けられる状態という真のサスティナブルな世界の実現へと貢献することです。これまでの物理化学現象を中心としたモデルベース開発にとどまる事なく、今回のVR-CDSの活用を通じて、感性制御開発ソリューションの領域でも研究を進めます。そして、日々の生活の中で人と人との関係を良好にする行動変容を促すといった視座に立ち、AZAPAと早大は継続的に共同研究を活動推進させていただくと共に、より多くの共感者を広くオープンに募り、協業をしていきたいと考えております。

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