家でも学校でもない『子ども第三の居場所』大槌町、堤福祉会、日本財団の3者で協定書調印式を開催および岩手県第一号拠点の上棟式を実施

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岩手県上閉伊郡大槌町(町長 平野 公三)と社会福祉法人堤福祉会(理事長 芳賀 潤)は、様々な状況にある子どもを支援する、家でも学校でもない「子ども第三の居場所」コミュニティモデルを同町に設置することとし、その協定書調印式を、岩手県上閉伊郡大槌町、社会福祉法人堤福祉会、日本財団の3者にて執り行いました。

<調印式にて3者の記念撮影><調印式にて3者の記念撮影>

<上棟式にて餅まきの様子><上棟式にて餅まきの様子>

大槌町役場にて行われた調印式には、平野 公三 大槌町長、松橋 文明 大槌町教育委員会 教育長、社会福祉法人堤福祉会 芳賀 潤 理事長など関係者が出席。また日本財団から金子知史 子ども支援チーム チームリーダーが参加し、協定書を取り交わしました。平野町長は調印式で、「大槌町としましても、堤福祉会及び日本財団と協力・連携を図りながら、更なる子ども・子育て支援へ取り組んで参ります」と決意表明されました。

その後、建設中の拠点に移動し「子ども第三の居場所」新拠点の上棟式を行いました。上棟を祝って「餅まき」や子どもたちによる「引き綱」を行い、近隣の皆様にも見守られながら温かい式となりました。また、「子ども第三の居場所」の拠点を運営していく、社会福祉法人堤福祉会の芳賀理事長は、「震災から12年半、地域のつながりも希薄化する中で、『子ども第三の居場所』を拠点とし、子ども、児童、生徒、子育て世代、親を介護する世代、高齢者、介護を受ける世代、多世代をつなぐ環境づくりを目指していきたいと考えています」と、岩手県内初の「子ども第三の居場所」開所に向けた思いを述べました。

現在建設中の子ども第三の居場所『つつみterrace』は12年前の震災以降、地域のコミュニティが希薄になってしまったことや、近隣の吉里吉里学区には町営の学童保育がないなどの背景から、地域の子育てコミュニティのハブとして子どもたちが安心して過ごせる環境で、自己肯定感、人や社会と関わる力、生活習慣、学習習慣など、将来の自立に向けて生き抜く力を育み、よりよい未来に向かって成長していくための居場所をつくりたいという思いで、今回、日本財団の助成に応募し、岩手県内第一号拠点となる大槌町への設置が実現いたしました。

  • 上棟式にて「曳綱の儀」の様子

曳綱の儀は、2本の綱で棟木を棟まで引き上げる儀式です。

当日の「曳綱の儀」では子どもたちも参加し楽しそうに綱を引いていました。

  • 運営主体「社会福祉法人 堤福祉会」とは

「社会福祉法人 堤福祉会」は、1975年に誕生し、今年で48年を迎えます。

地域の特性を生かした少子高齢社会への対応が急務であり、多様な福祉サービスが、その利用者の意向を尊重し

て、総合的に提供されるよう創意工夫することにより、利用者が、個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むことができるよう支援していき、更に、地域に信頼される事業者として、専門的(保育・介護・福祉的)機能・技術を発揮し、「地域に開かれ」「安心を提供し」「優しさが感じられる」サービスを提供していくことを理念に活動しております。

堤福祉会HP:http://tsutsumifukushikai.jp/

  • 「子ども第三の居場所」とは

子ども第三の居場所 ロゴ子ども第三の居場所 ロゴ

「子ども第三の居場所」はすべての子どもたちが将来の自立に向けて生き抜く力を育むことを目的として、日本財団が中心となって2016年より全国に開設しています。「子ども第三の居場所」では、特にひとり親世帯や親の共働きによる孤立や孤食、発達の特性による学習や生活上の困難、経済的理由による機会の喪失など、各々のおかれている状況により困難に直面している子どもたちを対象に放課後の居場所を提供し、食事、学習習慣・生活習慣の定着、体験機会を提供しています。現在全国に181ヶ所設置されています。(2023年9月末時点)

日本財団「子ども第三の居場所」

HP:https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/child-third-place

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