新ブランド立ち上げにあたっては、株式会社カヤック(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役CEO:柳澤大輔)が、ブランドコンセプトの設計から、商品名、パッケージデザインまでをお手伝いしました。
当商品は、千葉県民の多くが長年、学校給食で親しんできた“ソウルドリンク”である古谷乳業のミルクをたっぷり使用し、大人向けのオシャレなパッケージで味を追求したミルクコーヒーです。千葉県内約640店舗あるファミリーマートで展開し、県民に美味しいミルクコーヒーを気軽に楽しんでもらいたいと考えています。
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飲んだらわかる「生乳」が持つ美味しさ
レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーの関係と同じく、ミルクにも生乳と粉乳があります。それは自然であるか加工してあるかの違いです。粉乳は熱が多く加わっている原料で、生乳はしぼったままの牛の乳を使っている原料です。
「ミルクの束縛」は、生乳(=しぼったままのミルク)+砂糖+コーヒーしか入っていません。
<生乳の良さのポイント2つ>
1)味にこだわる本物嗜好が高まっているニーズに応えています。
2)生乳を使った美味しい商品を多く発売することにより、消費と生産を安定的に増やすことで、日本の酪農家の危機を救うことにもつながります。
「ミルクの束縛」は10月3日(火)より千葉県内のファミリーマートで販売開始します!
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いまのコーヒー牛乳のトレンド
■男性は甘いものが欲しい時にカフェオレを好み、ミルクの品質や量を重要視する傾向に
2つのデータから読み取る傾向
1)カフェオレ愛飲者の約半数以上が、男性20〜40代
2)新鮮さやミルクを重要視されている
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酪農発祥の地、千葉県の乳製品ブランドを盛り上げたい
■「 『ミルクの束縛』は、生乳を多く使うことで純粋に美味しいと感じるものを追求してできた商品です。生乳75%に込めた思いは、脱脂粉乳などの乳製品ではなく生乳のみを使った商品の美味しさを届けたい。危機的状況にある日本の酪農に貢献したいという使命感もありました。 」(古谷乳業株式会社 開発担当)
上記データや食のトレンドの分析から、品質にこだわり、天然にこだわった商品を多く出したいと思っていました。生乳のみを多く使ったミルクコーヒーは純粋に美味しいと感じていますし、消費者の期待もミルクの品質にあることもわかっていました。
このカテゴリーは安いものしか売れないという勝手な思い込みもあり、素材に拘った商品の開発が出来ずにいましたが、今回は自信を持ってお楽しみいただける商品に仕上がったと思っています。
生乳は他の乳原料(脱脂粉乳など)と比べて高単価ですが、酪農家が毎日搾る生の牛乳=生乳の消費を安定的に増やしたい、生乳を使ったものを多く出したいと思う乳業メーカーとしての使命感もありました。
■「一番尖った商品名の案である『ミルクの束縛』に決めていただいた時は、古谷乳業さんの心意気に心の中で拍手喝采していました。」(株式会社カヤック コピーライター 合田ピエール陽太郎)
ネーミング案は、①ベタなアイデアと②少し遊びのあるアイデア、③エッジの効いたカヤックらしいアイデアの3方向を提案しました。③で出した『ミルクの束縛』は、カヤック社内でネーミング案を見せたときに一番評判が良かった案です。少し挑戦的なアイデアだったのですが、古谷乳業さんが「このネーミングいいですね」と言ってくださったときに、カヤックとも相性がよいと感じました。それを機に、とにかく新しい挑戦をしたいと思うに至りました。
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「ミルクの束縛 ミルクコーヒー」商品概要
商品名 :ミルクの束縛 ミルクコーヒー
種別名称:乳飲料
内容量 :500ml
原材料 :生乳、砂糖、コーヒー
賞味期限:製造日+12日
価格 :198円(税込213円)
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特徴
「従来の脱脂粉乳のコーヒー飲料と、新ブランドの生乳のコーヒー飲料は、飲んだらすぐ美味しさの違いがわかる。それを千葉県民に届けたいと思っています。」 ( 古谷乳業株式会社 開発担当 )
生乳75%使用のミルクコーヒー。学校給食牛乳として親しまれてきた「フルヤ乳業」がミルクとコーヒーのベストな割合を追求しました。原材料は、生乳、砂糖、コーヒーのみの自然な味わいです。たっぷり生乳の滋味あふれる味わいと一口で広がる絶妙な甘さをお楽しみください。
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会社概要
古谷乳業株式会社(https://furuya-milk.co.jp/)
フルヤ乳業は昭和20年、千葉県山武郡成東町にて創業以来、70年以上に亘って、安全でおいしい牛乳にこだわり続けてまいりました。その培ってきたノウハウと未来を見据えた研究開発にたゆまぬ努力を続け、お客さま一人一人に健康な毎日をお届けする「食の基幹産業」として、これからも発展を続けてまいります。
株式会社 カヤック(https://www.kayac.com/)
面白法人カヤックは、固定概念にとらわれない発想力・企画力、形にしていく技術力を強みに、ゲームアプリや広告・Webサイト制作を始め、最新テクノロジーとアイデアを掛け合わせた新しい体験をユーザーに提供しています。
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(参考資料)「老舗 フルヤ乳業」 と 「クリエイター集団・面白法人カヤック」 が 一丸となってひたすらブレストをしてつくりあげたブランド 〜開発ストーリー〜
新商品「ミルクの束縛」のブランドコンセプト開発にあたっては、古谷乳業成田工場で、古谷乳業の開発担当者と、面白法人カヤックのクリエイターが丸一日かけてブレストを行いました。
面白法人カヤックの大事な文化の1つであるブレストは、ブレインストーミングの略で、集団でひたすらアイデアを出す会議です。
冒頭、面白法人カヤックからブレストにあたって、2つの大事なルールをお伝えしました。
1. アイデアの数をたくさん出すことが優先
2. 他人のアイデアに乗っかる
いいアイデアを出さなければならない、と変に意気込まず、とにかく自由にたくさん思いついたことを言っていくことが大切、というマインドを共有しました。
特に、盛り上がったのは「未来」に対するアイデアの共有。
「こんな商品にしたい」「こんな風に思われる商品にしたい」 「こんなチャレンジもしてみたい」 「千葉の人からこう思われたい」
古谷乳業の開発現場で働くメンバーから、率直な声がたくさんあがりました。
そうして誕生したパッケージはこちらです。(右写真)
製作途中のデザイン案には、細かな修正が何度も入りました。
■「牛乳業界のレギュレーションぎりぎりを攻めたパッケージ。とにかく生乳75%という凄さを伝えたかった。」(株式会社カヤック デザイナー 原元光章)
実は飲料製品の成分表には生乳50%を超えると「50%以上」としか表記できないというルールがあります。ですが、生乳75%という凄さをどうしても伝えたくて、パッケージに書いてみよう!と考えました。大々的に広告が打てない限られた予算の中、商品の思いを伝えるためにパッケージそのものを広告媒体にしようという発想でデザインを始めました。
このように文字で埋め尽くされている飲料の紙パックはあまり見たことがないと思うのですが、実は伝えたい言葉がすっと目に入ってくるよう、書体やQ数、長体や平体などコピー毎に変える工夫をしています。
さらに、このパッケージにはもう1つポイントがあります。それは、店舗に置かれた時、茶色面と白面で見え方が変わるため、ひっくり返すと棚替えしたようにみえるという点です。同じ商品でも見え方を変えることで、新しい商品として認識してもらう演出をデザインしました。