【学校総選挙プロジェクト】政治・選挙に関する意識調査結果 全世代の9割超が「国・行政に自分の声が届いていない」と回答

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CCCMKホールディングス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:髙橋誉則、以下「CCCMKHD」)は、これからの未来を担う中高生世代と政治・社会をつなぐソーシャルプロジェクト「学校総選挙プロジェクト」(https://youthvote.tsite.jp/)を取り組んでおり、若者世代の声を世の中に届け、社会が動くきっかけ作りをミッションとしています。

「期待する政党」オンライン投票開始:https://youthvote.tsite.jp/Theme/Theme

若者世代の声に耳を傾け、これからの時代に必要なルールや制度が積極的に議論される社会を目指す「学校総選挙プロジェクト」は、10代・20代の若者世代に対する投票啓発を目的に、年に一度「期待する政党」をテーマにオンライン投票を募っています。2022年6月から7月にかけて実施した第4回調査では10~29歳までの若者世代に総計14,024票の投票をいただきました。このたび、2023年9月29日(金)~10月22日(日)まで、第5回「期待する政党」オンライン投票(https://youthvote.tsite.jp/Theme/Theme)を開始いたします。

今回は、第5回「期待する政党」オンライン投票に先駆けて、全世代を対象に2023年8月に実施した「政治・選挙に関する意識調査」の結果をご報告いたします。本調査結果をもとに、より多くの方に政治・選挙への関心を高めていただくとともに、「期待する政党」オンライン投票に参加いただくきっかけになることを目指しております。

  • 調査結果

①国の政治への関心度合い

①国の政治への関心度合い①国の政治への関心度合い

「国の政治についてどの程度関心を持っていますか?」という質問に対して、「とても関心を持っている」と回答した割合が最も高かったのは「10代(13.3%)」、続いて「60代以上(11.2%)」、「20代(10.9%)」という結果になりました。一方で、「まったく関心を持っていない」と回答した割合が最も高いのも「10代(8.0%)」、続いて「20代(6.5%)」という結果になりました。

また「とても関心を持っている」、「関心を持っている」、「まあまあ関心を持っている」をまとめると、政治への関心は年齢が上がるほど高まる傾向があることがわかりました。特に「60代以上(82.6%)」における政治への関心度は他世代よりも高く、「10代(61.2%)」と比較すると1.35倍に上ることがわかりました。

②選挙の投票頻度について

②選挙の投票頻度について②選挙の投票頻度について

次に、選挙権を得てから「どのくらいの頻度で投票を行っているか?」を質問したところ、年代が上がるほど「いつも投票している」と回答した人の割合が高くなる傾向がわかりました。その中でも最も割合の低い「20代(38.6%)」は、最も割合の高い「60代以上(53.9%)」の約7割の回答率にとどまりました。

③自分の声が届いていると感じるか/自分の将来についてどのように感じるか

③自分の声が届いていると感じるか/自分の将来についてどのように感じるか③自分の声が届いていると感じるか/自分の将来についてどのように感じるか

また「国や行政に自分の声が届いていると感じますか?」と質問したところ「全く感じない(42.6%)」「あまり感じない(49.3%)」と9割以上の人が、国や行政に自分の声が届いていないと感じていることがわかりました。

さらに「自分の将来についてどのように感じますか?」と質問したところ、「とても不安に感じる(36.7%)」、「どちらかといえば不安を感じる(45.9%)」と、8割を超える人が自分の将来に不安を感じていることがわかりました。

なお、いずれの質問における回答の割合は、年代により大きな差は無く、国・行政に対する距離感や将来に対する不安感は全世代において共通していると考えられます。

④将来を不安に感じる理由

④将来を不安に感じる理由④将来を不安に感じる理由

 加えて「自分の将来を不安に感じる理由は?」との質問で寄せられた自由記述回答を、ワードクラウドでまとめたところ、最も頻出したワードは「年金」でした。そのほかにも「物価」「税金」「給料」「お金」など経済不安に関するワードが多く挙げられていることがうかがえます。

具体的な回答には「色々な物の値段が上がりすぎて家を建てられなくなりそう。今まで以上に税金を払わされそうで怖い」(20代女性)、「将来年金がいくら貰えるか分からないのに、給料が少ない中で多くの税金を払っている」(20代男性)など、近年の物価高騰や増税など、若者世代からも日々のひっ迫する経済状況から、将来に対する悲観的な声が数多く寄せられました。

【学校総選挙プロジェクトのコメント】

国政への関心、投票行動ともに年代が上がるほど積極的な一方で、「自分の声が国や行政に届いていない」「将来に不安を感じる」人はどの年代でも大多数を占めていたことが印象的でした。投票啓発の現場では、投票しない人の行動を変える(投票させる)ことに注力されますが、投票した人であっても自分の声が届く実感を持てていないという課題にも社会全体で向き合っていく必要があると感じています。

また、特に投票経験が少ない若い世代にとって、不意に実施される選挙のタイミングでいきなり意思表示をすることはハードルが高いのではないでしょうか。しかし、他の世代と比べて生活の変化が大きく多忙な10代・20代にとって、日々政治や社会のことを考え続けるのも難しいと考えています。そうした中で、定期的に実施する「学校総選挙プロジェクト」のオンライン投票が、いずれやって来る選挙の「リハーサル」になってほしいと思っています。自分の意見を見つめる機会として、このオンライン投票をぜひ活用してください。

  • 「期待する政党」オンライン投票が9月29日(金)より開始

2023年9月29日(金)より、10~20代を対象に「あなたが今、期待する政党は?」をテーマにオンライン投票を開始いたします。投票は、対象年齢の方であれば、「学校総選挙プロジェクト」公式サイトよりどなたでも参加可能です。今の若者世代が期待している各政党の得票率や期待する理由など、投票結果については、後日ホームページ上や学校総選挙プロジェクトの公式noteにて発表をさせていただく予定です。

・投票期間:2023年9月29日(金)~10月22日(日)

・投票URL:https://youthvote.tsite.jp/Theme/Theme

・投票結果発表:2023年11月ごろ予定

【政治・選挙に関する意識調査概要】

調査期間:2023年8月23日~8月25日

調査方法:インターネット調査(Tアンケート)

集計対象:全国の16~60歳以上2,814人

【「学校総選挙プロジェクト」概要】

■プロジェクト名:学校総選挙プロジェクト

■プロジェクトサイト:https://youthvote.tsite.jp/

■プロジェクト開始日:2020年10月13日(火)

■プロジェクト内容:「学校総選挙プロジェクト」は、CCCの創業意図「若者に新しい生活スタイルの情報を提供する拠点を提供していく」をアイデンティティに、これからの未来を担う若者が、これからの未来を生きていく糧となる新たな発見や考え方を共創していく「場」です。中高生から20代の若者世代に向けて、政治や社会課題から進学、学校など幅広い領域から、これからの若者世代に関わる課題をテーマアップし、その問題提起した課題についての中立的な情報と同世代が対話を深める場を提供します。WEBサイトで実際に「投票」することで、中高生世代の一人一人が主体的に関わり、意思表示できる機会を作ります。そして、中高生の「声」をまとめた投票結果のレポート記事や、有識者へのインタビュー記事などをnote上で掲載したり、オピニオンリーダーを迎えての企画や対話の場なども提供をしています。

■X(旧Twitter)アカウント:学校総選挙プロジェクト【公式】 https://twitter.com/T_gakkou

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■電子書籍(無料):「社会の気になること 10万人の若者にきいてみた」 https://amzn.to/3zDNSNy

「学校総選挙プロジェクト」の活動を通して見えてきたZ世代の本音を、膨大なデータとリアルな対話から検証した書籍です。「Z世代×政治」「Z世代×ジェンダー・イクオリティ」「Z世代×環境問題」と、大きく3テーマに分けデータをグラフ化してわかりやすく解説しています。

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