本プロジェクトは、日産の子ども向け環境教育「日産わくわくエコスクール」の教材であるモデルカーを再生プラスチックから製造することにより、環境課題の一つであるプラスチックの使い捨て問題にチャレンジする取り組みとして今年5月に開始しました。本取り組みでは、再生プラスチックの材料となるエコキャップを市内の子どもなどから回収し、エコキャップからアップサイクルしたモデルカーを使ったスクールの開催により教育として還元することで、子どもの環境課題への参画と当事者意識の醸成を図ります。また、一連の製造を市内で行うことで、教育教材の材料調達、製造、スクールまでを市内で循環させる新たなモデルの構築を目指すものです。
伊那市内で、7月から小学校をはじめとした22カ所に回収箱を設置し、約2か月でエコキャップ約30万個を回収。8月からモデルカーの設計を手掛けたスワニーとミヨオーガニックの「アップサイクリング・ワークスペース™*1」を活用し、同社と伊那市社会福祉協議会の障がい者就労支援事業所2カ所で製造することで地域雇用と障がい者雇用の創出にも貢献しました。
この度500セットのモデルカー教材が完成し、回収箱を設置した小学校のうち4校で10月から11月にかけて順次スクールを開催するほか、10月1日(日)の伊那市環境展の催しとしても行います。
*1 スワニーとミヨオーガニックによるサービスで持続可能なものづくりを支援する地域循環型の取り組み
◇モデルカー主な仕様
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日産の電気自動車「日産アリア」をベースにデザイン、実車の1/37スケールサイズで製造
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モデルカーの約90%以上にエコキャップから生成された再生プラスチック材を使用
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モデルカー1台あたり重量ベースでエコキャップ約21個*2を使用
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車体カラー全5色(赤/青/黄/緑/黒)
*2 色に偏りのある回収したエコキャップから車体カラー5色を揃えるために約4.5万個のエコキャップを使用
◇モデルカー完成までの主な流れ
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22年6月、ミヨ―オーガニックと日産が本プロジェクトの企画を立案
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22年12月より、スワニーにてモデルカーのモデリング、試作品制作開始
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23年5月、本プロジェクト正式開始
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23年7月より市内の小学校含め22カ所に専用の回収箱を設置し、2か月で約30万個のエコキャップ回収
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23年8月から9月の約2か月間で約500個のモデルカー教材を製造。ミヨオーガニックのプロジェクト進行のもと、製造は、スワニーとミヨオーガニックの「アップサイクリング・ワークスペース™*1」を活用。伊那市社会福祉協議会の2か所の障がい者就労支援事業所で、エコキャップの洗浄、色分けを行い、スワニーでエコキャップの粉砕後、同社でモデルカーを成形。それをスワニーの「内職ワークスペース」にて、ノエックス設計製造の電子基板などを取り付けの上、組み立と梱包を行った
◇アップルサイクルしたモデルカーを使った「日産わくわくエコスクール」の開催
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10月1日(日) 伊那市環境展
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10〜11月 伊那市立小学校(東春近小学校/伊那東小学校/高遠小学校/高遠北小学校)
1970年に弱電・電子機器の製造業として設立、2010年に製品設計会社として事業転換。最新の3Dプリンタと3Dモデリング技術を駆使し、製品の設計、試作、量産化を一貫してサポートする企業として数多くの実績を上げ、事業を急速に拡大しています。その他、行政と連携し完全地産の製造業ご当地お土産プロジェクトや商店街の空きスペースを活用した内職ワークスペースなどの事づくりプロジェクトの発案・主導も行っています。また、3Dプリント樹脂型デジタルモールドなどの新技術も生み出し展開、アイデアを迅速に形に出来る、日本で一番頼ってもらえる設計会社を目指しています。
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