事業概要
インドネシア統計局によると、同国の2022年のGDP成長率は5.31%と堅調に成長しています。内需が主導する経済成長に伴い、生産地から小売まで冷蔵・冷凍温度を維持して流通させるコールドチェーンの需要が急増しています。
しかし、インドネシア国内ではコールドチェーンにおける統一規格がなく、サービスの品質が担保されていない現状があります。民間調査によると輸送中の温度管理不足により40%の食品が流通段階で腐敗しており、食品の廃棄や安全面で問題となっています。
本事業では、ダイハツ工業株式会社提供の車両にGMSが独自開発する車載IoTデバイス「MCCS」と温度センサーを用いて冷凍・冷蔵車両として活用し、温度管理、運行管理のデータを取得、流通段階における温度管理の改善を図ります。また、インドネシア全土121社のコールドチェーン企業が加盟するインドネシアコールドチェーン協会と、加盟社の1社である現地のコールドチェーンスタートアップと連携しラストマイル輸送のDX化によりコールドチェーンの品質向上を推進します。
公募の背景
本事業は、日本とASEANが一体となってデジタルイノベーションの社会実装と、ASEANの経済産業協力関係の強化を目的としており、経済・社会課題解決を目指す取り組みを支援しています。
この度の第4回公募において、GMSインドネシア法人の現地における事業実績と独自開発デバイス「MCCS」の品質・分析プラットフォーム「MSPF」を活用するプロジェクトが採択されました。
採択事業の概要
<プロジェクト名>
IoTデバイス導入による車両管理と温度管理可視化によるインドネシアにおけるラストマイル輸送の高度DX化
<現地企業や政府との協力・連携>
・インドネシアコールドチェーン協会(ARPI)
・FastrexFresh(ラストワンマイル物流スタートアップ)
<期待される効果>
・流通段階における食品廃棄の低減。
・ARPI加盟物流企業への展開、DX化の促進。
・ASEANにおけるGMSフィリピン・カンボジア現地法人のさらなる展開。
GMSは、利用者に寄り添ったサービスを提供するだけでなく、社会ニーズの変化に柔軟に対応した新たなサービスの組成・提供など、「真面目に働く人が正しく評価される仕組みを創造する」とのビジョンのもと、今後も真に豊かで持続可能な社会の実現に向けて国際社会に貢献してまいります。
Global Mobility Service株式会社 概要
GMS は「真面目に働く人が正しく評価される仕組みを創造する」をビジョンに掲げ、世界の貧困/低所得層約 14億人(*1)の信用創造を行う、日本発の金融包摂型 FinTech のグローバルスタートアップ企業です。
日本国内及び ASEAN 諸国(フィリピン/カンボジア/インドネシア)において低所得層の方々の就業機会を創出する社会課題解決型のビジネスモデルは、SDGs の達成に直接的に貢献するビジネスエコシステムとして評価を得ています。相対的貧困率がG7でワースト2(*2)とされる日本国内において、当社はこれまで12社の金融機関・ファイナンス企業との提携を通じ、従来のローンやリースの与信審査に通過しなかった方々に車両をお届けするサービスを展開しております。車両を入手し真面目に働くサービス利用者のデータを可視化、分析し、AIによる情報の価値化を行うことで、利用者のニーズに沿ったファイナンスを提供し、利用者が求める豊かな生活が送れる仕組みを創造しています。
1出典:世界銀行 – The Global Findex Database 2021 2出典:一般社団法人グラミン日本
当社の事業概要につきましては、以下の経団連Society5.0の動画をご参照ください。
会社名:Global Mobility Service株式会社
代表者:代表取締役社長CEO 中島 徳至
所在地:東京都千代田区神田紺屋町15 グランファースト4F
設立日:2013年11月25日
資本金:18億7,828万円(資本準備金含む/2022年12月1日時点)
URL:https://www.global-mobility-service.com/
事業内容:
車両遠隔起動制御IoTデバイス「MCCS®」、データ分析プラットフォーム「MSPF®(モビリティサービスプラットフォーム)」を活用した金融包摂型FinTechサービスの提供、およびデータの二次活用サービスの提供
Ⓡ登録商標 GMS、MCCS、MSPFはGMSの登録商標です。