ウイルス性の感染症である手足口病は、夏に子供たちの間で流行病気です。乳幼児から小児までの子どもが発症しやすく、手、足、口に水疱性の発疹が現れ、発熱することがあります。大人も感染することがあり、その場合には、高熱を発して重症化する傾向があります。特別な治療薬はなく、症状に対処する治療方法のみで、水分と栄養を摂りながら安静にすることが対応の基本となります。数日間で回復することが多いものの、発疹は痛みや痒みを伴うことから、体を掻きむしることで痕が残ることもあります。
手足口病を引き起こす病原体は、コクサッキーウイルスA16、エンテロウイルス71、コクサッキーA10のウイルス3種で、感染経路は、飛沫感染と接触感染のほか、オムツの取り替え時に起きやすい糞口感染です。そのため、オムツを交換する際は適切な処置が必要になります。基本的な予防方法は、丁寧な手洗いです。発熱や、強い不快感を伴う水疱性発疹を引き起こす手足口病から子どもを守り、健やかに夏を過ごしていきましょう。
◆テーマ
「夏季にかけて流行りやすい手足口病」
◆監修者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
https://twitter.com/Nakada119
◆印刷用資料ダウンロードリンク
https://smart119.biz/manga/000485.html
◆手足口病とは
・病原体は、コクサッキーウイルスA16、エンテロウイルス71、コクサッキーA10など。
・夏季に流行する。
・感染経路は、飛沫感染、糞口感染、接触感染。
・病原ウイルスは、便、呼吸器から排出される。
・好発年齢は、乳幼児。
・のど(咽頭上皮細胞)、腸内(腸管上皮細胞)でウイルスが増えて発症する。
◆症状
・潜伏期間は3~5日。
・口、手足に発疹が出来る(肘、膝、お尻にも出来ることがある)。
・発症患児の「1/3」に発熱がみられる。
・特別な治療法はないものの、数日で回復する。
◆おうちでのケア
・特別な治療薬がなく、対症療法が治療の基本。
・水分、栄養をしっかり摂って、安静にして過ごす。
・食事がうまく取れない場合は、小児科を受診する。
・ワクチンはない。
・発症しても出席停止期間はなく、元気になったら登園、登校が可能になる。
◆予防方法
・基本は手洗い。
・オムツ交換時などに排泄物を扱ったら、適切に処理する。必ず手を洗う。
※わからない点があったら、小児科医師に相談してください。
◆参考資料
・日本小児科学会
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/yobo_kansensho_20200522.pdf.pdf
◆医療情報イラストレーション・シリーズ ホームページ
https://smart119.biz/manga/
※画像など当コンテンツを報道にて引用いただく場合は、「(株)Smart119 提供」と記載ください。また、その際はpress@smart119.bizまでご一報いただけますと幸いです。
<株式会社Smart119について>
株式会社Smart119は「現役救急医が設立した、千葉大学医学部発スタートアップ」です。
『今の「119」を変える』ため、音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」を開発・運用。
千葉市において、日本医療研究開発機構 (AMED) の救急医療に関する研究開発事業を実施。
緊急時医師集合要請システム「ACES」、災害時をはじめ、医療事業継続支援システム「respon:sum」の開発・運用を行っています。Smart119は「安心できる未来医療を創造する」を目指します。
【株式会社Smart119概要】
会社名: 株式会社Smart119
住所: 千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1千葉中央ツインビル2号館 7階
設立: 2018年5月
代表者: 中田 孝明
事業内容:
音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」の開発・運用
緊急時医師集合要請システム「ACES」の開発・運用
医療事業継続支援システム「respon:sum」の開発・運用
URL: https://smart119.biz
Twitter: https://twitter.com/Smart119_jp
メールアドレス: press@smart119.biz (担当:中村)